2022/03/21口臭・・・
こんにちは!横浜市鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん。
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院、ホワイトエッセンス鶴見東寺尾
歯科衛生士の鶴巻です♪( ´▽`)
もう春がすぐそこまで・・・
みなさまいかがおすごしでしょうか?
桜も咲き始め、花粉症がなければ本当に素晴らしい季節です!!!
さて今回は、マスク続きの今こそ!気づいて欲しい
”口臭”についてです!
自分で気になっていても周りは気にしていなかったり、
反対に、自分は気にしていなくても、周りから指摘されたり。
なかなか難しい問題です。
だからこそ知って欲しい!口臭を。
と言うことで今回は口臭についてお話しします( ;∀;)
⬜︎口臭の原因物質は口腔細菌が産生
口臭のほとんどの原因物質は口腔細菌が産生します。われわれが毎日摂取する食物や、口腔組織、プラーク細菌などのタンパク質や炭水化物を、舌苔や歯周ポケットにいる細菌が取り込みます。そして、それらを代謝、分解する際に細菌の排泄物として口臭成分が発生します。歯周病の特徴的な匂いは、歯周ポケットに供給される栄養素を歯周病菌が代謝、分解する際に発生します。
⬜︎口臭の国際分類
口臭は口臭研究学会によって5つに分類されます。
・真性口臭症
①生理的口臭
→口腔清掃不良のために蓄積した舌苔やプラークに由来
②病的口臭(歯周病等由来)
→歯周病、重度のう蝕、唾液腺の機能低下などに由来
③病的口臭(全身疾患由来)
→肝臓疾患などに由来
・仮性口臭症
④仮性口臭症
→自分に口臭があると思い込む精神的なもの
⑤口臭恐怖症
→真性口臭、仮性口臭症に対する治療では訴えの改善が期待できないもの
⬜︎真性口臭症の原因物質は3つ
口臭の原因物質の主体は揮発性硫黄化合物とよぼれる硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチルです。硫化水素は多くの細菌種が産生し、生理的口臭の原因物質となっています。一方、ジメチルカプタンは主として歯周病菌から産生されるため、歯周病に特徴的な口臭成分です。硫化ジメチルによる口臭は肝臓疾患などの全身疾患由来の場合があります。これらの揮発性硫黄化合物は特有の臭いを発します。揮発性硫黄化合物は嗅覚を麻痺させる作用もあり、自分自身では臭いを強く感じていないと考えられます。
⬜︎実際に口臭はない仮性口臭症
実際に口臭はなく、精神的な思い込みによる口臭のこと。
生理的口臭と病的口臭
⬜︎生理的口臭の原因は舌苔
口臭を歯周炎マーカーとして利用するためには、口腔由来の真性口臭症が生理的口臭か歯周病由来なのかを判別しなければいけません。生理的口臭の最大の発生源は舌苔です。舌苔は舌の奥の方に付着する白~薄茶色の細菌の塊です。舌背面は多量の細菌が生息できる広さがあるだけではなくなく、1日3度の食事によって多種類かつ多量の栄養源が供給されます。また、舌背面は呼吸のたびに、外気にさらされますから、多くの口臭が口腔外へ放出されます。舌苔を増加させる因子が何であるかははっきりとはしていませんが、加齢とともに唾液分泌量が減少することが原因の1つです。
⬜︎病的口臭の原因は歯周病
病的口臭のほとんどは歯周病によるものです。歯周病の進行にともなって口臭が強くなっていきます。口臭の原因物質は歯周ポケット内の歯周病菌が産生する口臭成分メチルメルカプタンです。また、歯周病患者は非常に多くの絶対をもつことも知られており、口臭の強度を上げています。
⬜︎口臭成分の毒性
揮発性硫黄化合物はいずれも毒性があり、歯周組織の破壊を進めます。とくに、歯周病菌が産生するメチルメルカプタンの毒性は高く、日本ほ法律では毒性に指定されており、その毒性ら青酸ガスに匹敵します。歯周病菌は歯周組織を破壊するいろいろな毒性物質を産生しますが、最近の研究では、歯周組織の破壊にもっとも強く関与しているのはメチルメルカプタンであると指摘されています。ですから、歯周基本治療によって口臭を減らすことで、歯周病の進行を抑えることができます。
※メチルメルカプタン
・毒物に指定されている(毒物および劇物取締法)
・毒性は青酸ガスに匹敵する
・歯肉の上皮細胞の増殖、成長を阻害する
・歯肉の炎症を悪化させる
それぞれの口臭の鑑別の治療
⬜︎生理的口臭
舌清掃をして舌苔をぬぐった後に口臭が減っていれば、原因は生理的口臭です。また舌清掃によって、味蕾を覆っている舌苔がなくなるため、味覚もよみがえります。
⬜︎病的口臭
超音波スケーラーで歯周ポケットの口臭物質を洗い流すと、一時的ですが口臭は顕著に減少します。歯周病由来の口臭への対応は歯周治療のセルフケアです。
口臭は様々な病気のマーカーとも言えます。
なかなか周りからも指摘されにくいものなので、ぜひ歯医者さんで聞いてみてください^^
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