なんと！11月からうえの歯科医院では歯科ドックをはじめます。

歯科ドック！？人間ドックではなく、歯科ドック！？

歯科ドックって、皆さん聞いたことがありますか？人間ドックは体全体の健康診断ですが、歯科ドックはお口の中の状態を多角的に総合的に分析し、診断することで、お口からお体全体に波及する影響を予防することができます。

健康志向の高まりから、人間ドックもそうですが、歯科ドックに関しても注目度が増してきている今日。

是非、皆様も歯科ドックを受けてみませんか？

未だ、歯科医院への受診は痛くなってから、虫歯が気になってきたから、歯石が気になりだしたから、など何か症状が出てから、という方が多いです。言ってみれば治療希望の方です。しかし、健康志向の高まりからか、予防として歯科医院に通っていただける方が増えてきています。

この歯科の予防。虫歯の予防や、歯周病の予防などありますが、全身疾患の予防という観点からもとらえることができます。

体の良し悪しの入り口はお口です。口に入って、口から全身へとめぐっていきます。口の状態が悪いと、体の不調の起点となります。体の不調、ひいては体の疾患を予防するためにも、お口の変化、疾患を予防することは大切なのです。

予防は健康の基本です。定期的に歯科医院にクリーニング、検診を行うことで、しっかりと予防を行っていきましょう。

今回の歯科ドック紹介は、そのような予防をしてこなかった方が主に対象になります。今まで、予防で歯医者さんで診てもらっていなかったけれど、今の状態はどうかな？というかた、是非、歯科ドックをきっかけに、今のお口の状態を確認し、体の疾患の予防も含め、定期的な検診への足掛かりをつかんでいただければと思います。

具体的に何をやるか。お口のメインは歯ですが、歯はもちろんのこと、お口の中の粘膜、レントゲンやCTをとることで、口を支える骨など今後かかるであろう疾患の危険性を診断していきます。

今まで、お口の治療をしてきたけど、予防はしてこなかったな。この頃、歯医者に行ってないな。虫歯ぽいところはあるけれど、痛くないからそのままにしていたけれど、大丈夫かな。インプラント入れたことがあるけれど、その後、まだ、骨にしっかりとインプラントは刺さっているかな、大丈夫かな？など、今、心配事がある方はもちろん、今後、お口の中がどうなるかある程度予見することが可能なのも、歯科ドックです。どのような疾患が予見されるかがわかれば、その対策も立てやすくなるものです。それが予防なのです。今のご時世、治療よりも予防が大切。

ただ、、

虫歯や歯周病は自覚なく発症している可能性があります。

虫歯は進行してしまうと歯の神経をとらなければならず、そのため歯の寿命を縮めてしまうことに繋がります。

歯周病は生活習慣病です。一般的には進行が遅いので症状が進むまでなかなか自覚がしにくく、放っておくと歯ぐきから膿が出たり、激しく痛みが出たり、歯がグラグラになったりして、最後には抜け落ちてしまうこともあります。もちろん、インプラントも。

虫歯も歯周病も、インプラントの状態悪化も早期に発見することが大切となります。

近年、歯周病にスポットライトが当たりだしました。というのも、歯周病が様々なお体全体の病気を引き起こしたり、悪化させたりすることが分かってきたからです。特に、歯周病と糖尿病は切っても切れない関係にあるとされます。また、歯周病から、全身疾患に波及することがわかってきています。

お口の清掃不良でお口の中に大量発生した細菌や、歯周病によって生じた炎症により生じた成分が唾液や血液とともに全身に運ばれ、心臓病や脳卒中、肺炎などの病気を引き起こしたり、糖尿病を悪化させたり、その治療のコントロールにマイナスの影響を与えたり、女性であれば、出産時に早産や低体重児出産の原因になったりします。現在増加傾向にある認知症、骨粗鬆症さらにはガンと歯周病の関連についての報告が出てきています。

歯科ドックでは虫歯や歯周病だけではなく、唾液・舌・粘膜・かみ合わせの状態や、レントゲンなどからお口の状態をチェックしていきます。

お口の健康は全身の健康に繋がっていきます。歯科医院への受診を治療だけで終わらせるのはもったいないです。

素敵な笑顔は健康の証。その証をまずはお口から。

全身の健康のためにも下記の項目に１つでも当てはまる方は、歯科ドックを受けられることをお勧めいたします。

・いつまでも自分の歯で元気に過ごしていきたい方

・今のお口の状況について知っておきたい方

・インプラントの状態が気になる方

・虫歯や歯周病になりやすいかを知っておきたい方

・糖尿病、高血圧等の生活習慣病を有している方

・骨粗鬆症が気になる方

・今後妊娠を希望している方

・アンチエイジングを目指している方

・何年も歯科医院を受診されていない方

繰り返しになりますが、お口の中の炎症が全身に多くの影響を与えることは昨今の研究で明らかになってきています。歯周病も糖尿病も生活習慣病ですから互いに深い関係があります。

毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病などのお口の疾患を事前に予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。

人間ドックに行き、現在の全身状態、体の疾患を確認することも大事ですが、体の入り口である、お口の状態を把握し、お口の疾患を予防することで、全身の疾患の予防に繋げていく。歯科ドックが、歯だけではなく、全身管理としての予防に最適なのです。実際は、歯科ドックのついでに人間ドック。川上から川下へ。その流れが一番なのです。

歯医者は口腔内の変化をみる事のできるプロです。口腔ケアも自分一人できちんと行うのは難しいと言われています。治療だけではなく、3か月から半年に一度は歯科医院を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。そのきっかけとして、人間ドックより前に、是非、歯科ドックを利用してみるのはいかがでしょうか。