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2023/03/26口の中に水ぶくれができる原因とは?対策と対処法について。

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


最近、花粉がつらくて診療中にくしゃみが止まらなくなります…。皆様はいかがお過ごしでしょうか?


本日は、お口の中の水ぶくれについてお話していきます。

ふと、気がつくとお口の中に何かできている…!なんていう経験がある方も少なくないのではないでしょうか?

水ぶくれと言っても様々な種類があり、それによって対処法も変わってきます。

原因や予防についても併せて説明します。


◼️口の中に水ぶくれができる原因は?

(いくつかの疾患を説明します)


◇手足口病

手足口病は、手、足、口腔内、口唇に紅い水疱(水ぶくれ)とそれに伴う発疹が生じるウイルスによる病気です。主に5歳ぐらいまでの小さなお子さんがかかりますが、原因ウイルスにはいくつかの種類があるため、手足口病を繰り返す可能性があります。

原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16型(CA6、CA16)やエンテロウイルス71型(EV71)などです。これらのウイルスを含む、エンテロウイルス属は、感染者の口の中や腸で増殖し、唾液や便に排出される特徴を持っています。そのため、感染者からくしゃみや咳で飛び散ったシブキや(飛まつ感染)、便に含まれるウイルスが、周囲の人の口に入って感染(糞口感染)します。見落としがちなのは、感染者が使ったタオルやコップ、おもちゃ、発病した赤ちゃんのオムツの世話をした後の手を介した感染(接触感染)です。


◇ヘルペス

ヘルペスウイルスが唇や唇の周りの皮膚に接触して、粘膜に感染することによって起こります。直接肌が触れること以外にも、ウイルスがついた食器やタオルを共有することで感染します。そのため、家族間での感染が多い病気です。ヘルペスは一度症状が治まっても、ストレスや疲れなどで免疫力が下がったときに、再発を繰り返すのが特徴です。


◇粘液嚢胞

唾液の排出障害によってできる袋状の病気で、大小様々なものがありますが内容物は唾液です。唇を噛んでしまい、唾液腺が傷つくと唾液の出る管がつまり、正常に分泌できなくなります。

主に唇にできることが多く、水ぶくれができてやぶれますが、しばらくすると同じものがまた出来ます。唾液がせきとめられている原因部分を摘出しなければ何度も再発します。


◇辛い熱い飲食物や、歯の先端や矯正器具

物理的な刺激(矯正器具や親知らず、タバコ、異物など)により、粘膜を傷つけることによって起こることがあります。患部を優しく治しながら、その原因を取り除くことが最優先になります。


◇歯周膿瘍

歯周病が原因で起きる、白色~黄褐色(膿)の水ぶくれです。膿がたまって歯茎がプクッと腫れたようになった状態であり、原因となる歯や歯茎の治療が必要です。歯科医院で治療を受け、原因を取り除きましょう。


◇血腫

咬傷などによって起こりますが、中には噛んだ様子が見られない場合もあります。赤色~暗赤色の水ぶくれで、血液が貯留している状態です。

血腫はそのままにしておいても特に問題ありません。

同じ咬傷でも粘液嚢胞とは異なる水ぶくれもあります。

口の中に水ぶくれができる原因とは?対策と対処法について。

◼️水ぶくれの分類


◇痛みのない水ぶくれ

→透明であるなら粘液嚢胞の可能性が高い。


◇痛みのある水ぶくれ

→自己免疫性である可能性が高い。


◼️予防や対策方法はある?


水ぶくれの予防や対策としては、食事をしっかりし食べ、主食・主菜・副菜をバランスよく摂ることが大切です。ビタミン、鉄分が不足するとなりやすいです。睡眠を十分とってストレスをためないこと、心身の健康を図ることがとても大切です。舌や唇を噛んだり刺激を与えたりすると、水ぶくれを引き起こしやすいので避けましょう。


◼️水ぶくれができたときの対処法は?


◇粘液嚢胞

自然になくなることはほとんどなく、繰り返すことにより硬くなってふくろ状ではなくなることもあるため、外科的に切除することが多いです。やぶれた場合は中から粘液性の唾液が出てきます。

小唾液腺が原因であるため、切除時に一部周囲の小唾液腺も含めて摘出する必要があります。

局所麻酔で外来にて切除することが可能です。

たくさんの小唾液腺が網のようにつながっているため、再発することもありますが、悪性化することはありません。


◇ウイルス性の水ぶくれ

適切に対応・服薬すれば数日数週間で治ることが多いです。


◇歯周病由来の水ぶくれ

早急に歯科へ受診してください。

お口の中を清潔に、また原因である歯・歯茎の治療を行う必要があります。

また、この水ぶくれに関しては定期的な歯科受診で防ぐこともできるので、よくお口の中を観察しましょう。


◼️まとめ


口の中に水ぶくれができる原因は、意外と多くあるものですね。 口の中は暗く、自分で確認するには見にくい所です。 また早期の対処が必要な場合もあります。 もし異変に気が付かれたら、早めにかかりつけの歯科医院で見てもらいましょう。


うえの歯科医院でも対応しておりますので、少しでも違和感や気になる水ぶくれ等あればいつでもお待ちしております。

スタッフ一同、患者様への安心を提供できるよう誠心誠意治療させていただきます。