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2022/08/21【小児歯科矯正】歯科矯正はいつから始めるべき?こどもの矯正について解説



こんにちは!

鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科助手・管理栄養士の中西です。


今回はこどもの歯科矯正についてご紹介します。


■小児の歯科矯正はした方が良いの?

○乳歯はむし歯になりやすい

乳歯は『どうせ永久歯にはえかわるんだから、むし歯になってもそこまで深刻な問題でない』と思っていませんか?

乳歯は永久歯と比べてエナメル質(歯の表面)が薄く、やわらかいためむし歯になりやすく、しかも一度むし歯になってしまうと進行もかなり早いと言われています。

また、歯において神経が占める割合が大きいため、むし歯になった時にも神経まで進行しやすい傾向があります。

そして、乳歯のむし歯は永久歯に大きな悪影響を与える可能性があります。むし歯は食習慣やケアなどが原因ですので、永久歯になっても同じ食習慣やケアを続けていればむし歯になりやすいです。そのため、将来のことまで考えた治療を行っていかなければなりません。


乳歯のむし歯であっても、できるだけ早めに歯科を受診して適切な治療を受け、再発させないよう定期的な歯科検診を受けることがおすすめです。


○大人になった時の歯並びやかみ合わせに影響する

実は子供の歯は、大人になってからの、かみ合わせ・歯並び・顎の発育に大きく影響します。歯並びや噛みあわせが悪いとコンプレックスになったり、むし歯になりやすかったりするため、将来に大きな影響を及ぼします。


歯科矯正は、単に美しい歯並びに整えるだけのものではありません。咀嚼や咬合といった正しい噛み合わせを実現することが一番重要な問題であり、口内の健康を保つためだけでなく、全身の健康にも大きく役立ちます。


■こどもの歯科矯正はいつ頃から始めるべき?

○6~7歳から始める【1期治療】

小児矯正の1期治療は、6・7歳までに開始するのが一般的です。この年齢は、こどもの歯から大人の歯へ生え変わる時期であり、歯並びの異常を治す上での適齢期となっています。それ以降では前歯の永久歯が良くない状態のまま動きが止まってしまうことや奥歯がぐらつき始める年齢になってくるため、矯正装置が安定しにくい場合があります。6・7歳で凸凹やズレがある場合、まだ生えてきていない歯も顎の中で方向を変えてきて、悪化していく場合が多いためこの時期に始めるのがおすすめです。


 


1期治療の主な目的は、顎の骨の発育を正常に促すことです。

たとえば、上の顎の幅が狭くて、将来的に乱ぐい歯となりそうなケースでは、拡大床(顎を拡げる装置)などを用いた矯正治療を行います。

顎の骨が正常な幅まで拡大されるため、永久歯をキレイに並べるためのスペースを確保できます。つまり、小児矯正の1期治療では、歯並びを治療するのではなく成長を利用して顎の発育を治療していくということです。あくまで、しっかりとした土台を作るための治療です。


○1期治療が終わる12歳くらいから始める【2期治療】

2期治療は、12歳くらいから開始するのが一般的です。この頃になると、永久歯が生えそろい、顎の骨の発育もピークを超えています。歯並びの乱れを細かく整えるのに適した時期となります。

矯正用ワイヤーを装着して、歯を1本1本、正しい位置へと移動させる“歯列矯正”はイメージしやすい治療法かと思います。


■こどもの矯正治療にかかる費用は?

○【1期治療】は10~50万円程度

1期治療では、取り外しのできる矯正装置や、マウスピース型の装置などを使用します。

期間は個人差もありますが大体2年程度かかります。費用は歯科医院によって形態も様々で、相場は10~50万円程度です。うえの歯科医院では、基本料金+毎回の調整料という形をとっています。


○【2期治療】は20~120万円程度

2期治療では、ブラケットと呼ばれる歯に直接つける装置を使用していきます。

費用の相場は、20~120万円程度で歯列の状態にもよります。


○矯正治療は保険の対象にならないので注意が必要

こどもの歯科矯正は、大人の歯科矯正と同じく原則として自由診療のため、一部のケースを除き保険の対象外です。

一部のケースとは、先天性の病気が原因で生じる咬み合わせの異常や、顎の外科手術が必要となる顎変形症(がくへんけいしょう)の手術前、手術後の矯正治療です。

大人の歯科矯正同様、咬み合わせや見た目の改善を目的とした治療などは、保険が適用されないため注意が必要です。


■こどもの矯正治療やらなきゃよかったと後悔してしまう場合について

子供の矯正治療においてやらなきゃよかったと後悔してしまう理由としては以下のことがあげられます。

・治療の期間が長かった

・矯正したのに後戻りしてしまった

・不必要な抜歯をされてしまった

・こどもが矯正を嫌がった

・歯科医師と意見が一致しなかった


■こどもの矯正治療を後悔しないためには、、、

こどもの矯正治療を後悔しないためには、矯正が必要か見極めることが重要です。

・乱ぐい歯

・上顎前突

・反対咬合

・開咬

・口叉咬合

・萌出不全

これらのワードを一般歯科を受診した際に言われた場合は矯正の必要があります。

また、歯並びが悪くなる原因を解決していくことや後戻りを防ぐための保定装置の必要性を一緒に理解することも大切です。


■まとめ

今回は子どもの矯正治療についてご紹介しました。矯正治療は、ただ見た目を良くするだけではなく、今後一生自分の歯で食べていくためにも必要なことです。しっかりと必要性と目的を理解した上で行うことが重要です。

矯正治療について相談したい、必要かどうか診てほしい、そんな方は是非一度うえの歯科医院にお問い合わせください!お待ちしています。




【小児歯科矯正】歯科矯正はいつから始めるべき?こどもの矯正について解説

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座