2019/12/15子どものお口の中ってどうなっているの?~4歳・5歳~ ~6歳から7歳~
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の菅原です♪
これまで年齢別で特徴やポイントをお伝えしてきました。
4歳~5歳は歯磨きに絞ってお話をします。
【4歳】
●歯磨き
手の動きのぎこちなさがとれてきて、前歯や咬む面など磨けるところが増えてきます。
できた部分は褒めて、磨きが足りないところは仕上げ磨きをしてあげましょう。
うえの歯科医院では、磨き残しのチェックを行っていますが、ご自宅でチェックするときは「歯垢洗口液」がおすすめです。赤く染まる部分は歯垢が残っている部分なので、鏡を見せながら残っている部分を伝えたり、一緒に磨いてあげると、だんだんと「この歯も磨かなくちゃ」という意識を持ってくれるようになります。鏡は洗面所の鏡よりも、手鏡を使うとより詳しくお口の中を見ることができます。
【5歳】
●歯磨き
永久歯への生え変わりやその準備が始まる時期です。永久歯はこれから一生使う大事な大人の歯です。
歯科医院でももちろん歯が大切なことは伝えますが、ぜひご家庭でも真剣にお話ししてあげてください。
手鏡を使っての歯磨きがより上手になる時期です。咬む面、外側以外にも内側も磨けるようになってきます。
よく残りやすい場所は、下の歯の奥歯(臼歯)の内側です。
舌があるのと、この部分を磨くという意識をまだ持っていない子どもたちが多いです。子どもにもいろいろな事情がありますが、仕上げ磨きは毎回でなくても割合を調整しながら必ず行ってあげてください。
そして、歯の生え変わりが始まる6歳~7歳。
女の子の場合は、男の子よりも少し発達が早いので、もしかしたら6歳を迎える前に生え変わりが始まっているかもしれません。
生え変わりは個人差がとても大きいので、大体の目安としてご覧ください。
【6歳~7歳】
★口腔内の状態
●口腔内の発育状態
ほとんどのお子様が生え変わりがはじまる時期です。
歯の生え変わりは、中央の前歯(切歯)と6歳臼歯(第一大臼歯)からはじまります。
顔面の高さは成人の80%まで成長し、顔の真ん中あたりと顎周辺の発育が大きく、歯の列が著明に成長します。
・6歳臼歯(第一大臼歯)について
6歳臼歯は正確には第一大臼歯といいます。真ん中の前歯から数えて6番目の奥歯で、6歳ころに生えてくることが多いためこの名前で呼ばれています。6歳臼歯は、乳歯が抜けた後に生えるのではなく、乳歯の奥歯のさらに後ろから歯肉を破って生えてきます。
永久歯の中でも一番大きな歯で、咬むときに最も力を発揮する大事な永久歯です。
生える前は、歯肉が硬く盛り上がってきます。そして歯の一部が少しずつ顔を出し、徐々に全体が姿を現します。この歯肉を破って生えてくるとき、かゆいや痛いと表現する子ごもが多いです。
●心身の発育状態
この時期になると、身の周りのことが一人でできるようになります。
自分の思っていることがだいたい自由に伝えられる一方で、我慢をすることがだんだんとできるようになるのもこの時期です。
●歯磨き
手首を返すことや手鏡を見るのが上手になり、だんだんとお口の中全体を自分で磨けることができるようになってきます。
とはいっても、まだ難しい部分もあるので、1日1回は仕上げ磨きをしてあげてください。子どもが歯を磨くときに歯ブラシが磨きたいところに届いているか、歯ブラシの毛先が歯の方に向いているか見てあげることも重要です。歯垢染色液を活用してもいいと思います。
ポイントは、6歳臼歯を狙うことです!6歳臼歯は乳歯の奥歯のさらに奥から生えるうえに、生えている途中は歯の背が低いため、磨くのがとても難しいです。
一番むし歯になりやすい歯といっても過言ではありません。
横から歯ブラシを入れ、歯ブラシを動かすようにすると、背が低い6歳臼歯にも歯ブラシが当たるようになりますよ!
また、歯の生え変わりによって歯並びにも変化が出てくる時期なので、仕上げ磨き用としてワンタフトブラシを使用するのもおすすめです!
前歯の交換時期でもあり、特に下の前歯は乳歯の後ろ(舌側)から生えてくる場合がほとんどです。
そのため、歯肉炎(歯肉が腫れること)を起こしやすいです。歯ブラシの毛先が当たるように縦に磨きましょう。
また、歯ブラシが開いていると、せっかく上手に歯磨きをしても、仕上げ磨きをしても、歯垢は落ちません。
交換の目安としては、1カ月に1回です。これは大人も同様です。
ただ、小学校就学前は歯ブラシを咬んでしまう子どもも多いです。
成長とともに咬まなくなるものなので、気長に歯ブラシは歯磨きするためのものだというのを伝えていきましょう。
うえの歯科医院では歯磨きの仕方を練習したり、やお子様のお口の悩みについての相談を行っていたりします。
お子様のお口の中について気になっていることがある方はぜひご相談ください。