2023/11/23歯茎が黒いのはなぜ?黒くなる原因や自宅でもできる治す方法を紹介
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
マスクを外して出かけることも増えましたが、そんな時に気になるのは自分のお口元…
鏡で自分の歯を見てみると、歯茎が黒っぽくなっている…と気になる方も多いのではないのでしょうか?
また、歯茎が黒くなっていると、病気のサインなのかも!と、健康面で大丈夫なのか心配になりますよね。
今回は、歯茎が黒くなる原因と自宅でもできる改善方法をお伝えします!
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■歯茎が黒くなる要因6選
そもそも歯茎が黒くなってしまう原因は何なのでしょうか?
歯茎が黒くなっていると一口に言っても、その原因は様々です。単純に色が変わっているだけの場合や、お口の中の環境の悪化が原因になっている場合など、げんいんによって改善方法は異なります。そのため、原因を正しく把握する必要がありますね。
まずは、歯茎が黒くなる要因を6つ紹介します!
◆歯周病
歯周病は歯茎が黒くなってしまう主な原因の一つです。お口の中の環境が悪く歯周病になっている場合、歯茎が変色してしまう要因を作ってしまっています。
歯周病で歯茎が変色するのには、大きく分けて2つのパターンがあります。
①歯茎そのものが黒く変色する
②被せ物と歯の間に歯周病菌や汚れが溜まって変色する
歯茎そのものが黒く変色する場合、変色している歯茎に炎症が起きている可能性が高いでしょう。
このケースの特徴としては、最初は赤みが強くなっていったり赤紫に変色し、さらに進行すると黒く変色する、といったパターンが非常に多いです。このような特徴が見られる場合は、歯周病を疑いましょう。
また被せ物をしている場合は、被せ物の中に汚れが溜まって黒っぽく見える場合があります。さらにその汚れが歯周病菌の繁殖を促し、歯茎が炎症を起こして変色が起きる可能性もあります。
◆被せ物の金属が見えている
被せ物の金属が見えてしまうメタルマージンも歯茎が黒く見える原因の一つです。実は歯に被せ物をしている方の多くが、メタルマージンによって歯茎が黒っぽく見えてしまっています。
特に前歯の被せ物には、内側に金属フレームが使用されているものが多いです。この金属フレームのフチが見えてしまい、歯茎が黒く見えてしまうのです。もちろん被せてすぐの頃から黒っぽく見えることはありませんが、装着して時間が立つにつれ、隙間(マージン)ができることで黒く見えるようになってしまいます。写真のように歯を縁取るような場所が黒くなってしまいます。
◆メラニン色素が沈着している
多くの方の歯茎が黒くなる原因となっているのが、メラニン色素の沈着です。メラニン色素が沈着するのには、様々な理由がありますが、その中でも大多数は喫煙によるものです。色素の沈着具合としても、喫煙が最も黒くなりやすいと考えられています。
喫煙以外のメラニン色素が沈着する原因には、紫外線や口呼吸があります。ですが、紫外線や口呼吸による色素沈着の度合いはそこまで大きくなく、やはり喫煙習慣が色素沈着の原因の大部分を占めています。
◆金属イオンが沈着している
歯の根の治療をした場合、根っこの上に土台を立て、被せ物をします。その際の土台に金属を使っている場合、その土台の金属が溶け出し、金属イオンとして根に染み付いて変色してしまうことがあります。
刺青のように歯肉に色素が沈着することからメタルタトゥーとも呼ばれます。
◆歯の神経が死んでいる
事故などで歯をぶつけてしまったり、神経の治療をした際に、歯の神経が通る歯髄の細胞が死んでしまうことにより、歯やその周りの歯茎が黒っぽく変色してしまいます。
◆色素性母斑(ほくろ)ができる
歯茎に黒い点が急にできるということもあります。この場合は、色素性母斑といういわゆるホクロができている状態です。
なぜホクロができるかというと、メラニン色素を作り出す細胞が何らかの理由で増えてしまい、小さなこぶのようなものを作り出してしまいます。すべてが悪いものではなく、良性のほくろも確かに存在しますが、悪性のほくろと見分けるためには医師による判断が必要です。
ただのほくろだから…と放置せず、念のため早めに医師の診断をもらうようにしましょう。
■子どもの歯と歯茎の隙間が黒い場合
ここまで一般的な歯茎が黒くなる要因をお伝えしましたが、大人だけではなくお子様の歯と歯茎の間が黒くなることもあります。
子どもの場合はどのようなケースがあるのでしょうか。
それはお子様ならではの歯の生え変わりが要因になっています。
永久歯への生え替わりの際には、歯茎の中で血管が破れます。その影響で歯茎が部分的に黒ずんで見えることがあります。
血管が修復されることで黒ずみも解消されますので、ご安心ください。
また、歯の生え変わり以外でも、タバコの受動喫煙や、先ほども述べた口呼吸が原因となることもあります。
乳幼児や子供の歯茎のメラニン色素沈着は、生理的範囲内のことがほとんどです。成長に伴う変化が期待出来るので、色素沈着が急激に拡大しない限り、積極的な処置は必要なく、経過観察が妥当です。
■黒い歯茎を治す方法
ここまで歯茎が黒くなる要因をお伝えしましたが、それぞれの要因に対して、どのような改善方法があるのでしょうか。
歯茎が黒くなってしまった場合の改善方法をみていきましょう。
◆セラミック治療
要因の方で紹介したように、被せ物の材質によってその金属が見えてしまったり、土台の金属が溶け出すことにより金属イオンが定着してしまい、歯茎の黒い色が気になるという方は多くいらっしゃいます。
こういった場合は、そもそもの歯の土台の材質や被せ物の材質を考慮することで、歯茎の黒ずみを改善することができます。
金属を一切使用しないオールセラミック治療ですと、歯茎が黒くなることはなく、美しく被せ物を入れることができます。オールセラミック治療をすれば、たとえ将来的に歯茎が下がってしまっても黒色の原因となる金属は使用していないため、黒い色で悩むことはありません。
土台も被せ物も金属ではない材質を使用することにより、見た目のメリットはもちろん、金属イオンが溶け出し体内に沈着することにより引き起こす可能性のある金属アレルギーの心配もありません。身体に対して健康的な治療方法でもあります。
しかしながら、オールセラミック治療は、症例により適用できる場合とそうでない場合がございますので、必ず事前に歯科医院に相談をするようにしましょう。
◆歯茎のホワイトニング
歯茎自体に黒色がついてしまっている場合は、歯茎自体をホワイトニングすることができます。
歯のホワイトニングはメジャーになってきましたが、歯茎のホワイトニングは馴染みがないかもしれませんね。
レーザーや薬液によって、歯茎を白くすることができます。
レーザー治療とは、黒ずんでしまった歯茎をレーザーで焼いて取り去る治療法です。痛みはそこまでなく、歯茎を焼くことによって歯茎を一時的に炭化させ、大体1週間ほどで治って健康的な歯茎の色にすることができます。
歯科医院では薬液によって黒色をとることを【ガムピーリング】と呼んでいます。ガムピーリングを行うと、数日間は歯茎が白くなり、その後1〜2週間経つと健康的なピンク色の歯茎になります。
このようなレーザー治療やガムピーリングは、特に喫煙、歯周病などが原因で歯茎が黒くなっている場合に有効です。
■歯茎が黒いのを自宅で治す方法とは??
歯科医院での歯茎の黒さ改善の方法をご紹介しましたが、ご自宅でもできることがあれば今すぐやってみたいですよね。
歯茎の黒色を改善するために自宅でできることとしては、以下のようなことがあります。
◆歯周病予防の歯磨き粉を使う
歯周病で歯茎が黒ずむのを予防するためには、歯周病菌を殺菌してくれる成分が入った歯磨き粉を選びましょう。
歯周病菌がお口の中に溜まることを防ぐことで、黒さの原因になる炎症を抑えることにつながります。
しかし、いくら良い歯磨き粉を使ったとしても、磨き残しをしっかりと落とせていないと意味はありません。正しい歯磨きも重要です。
◆デンタルグッズを使う
歯周病や虫歯により歯茎が黒くならないように、歯磨きと一緒に併用するべきなのが歯間ブラシやフロスです。歯ブラシだけでは歯垢の除去率は61パーセントですが、一緒に歯間ブラシやフロスを併用することで除去率が85パーセントまでアップすると言われています。特に歯並びがあまり良くない人は歯ブラシが届きづらく、汚れが残ったままになりがちです。歯間ブラシやフロスで汚れを効率的に落とすことで歯周病、虫歯予防をすることができます。
◆タバコを控える
歯茎が黒い理由のひとつとして挙げられるタバコは、メラニン細胞を刺激してメラニン色素を歯茎に定着させてしまうため、控えてみるのも良いでしょう。タバコは歯茎を黒くするだけでなく血流が悪くなるなど健康に良いことはありません。歯周病を悪化させる原因にもなります。禁煙は難しくてもせめて徐々に本数を減らしていくことが大切です。
■まとめ
今回は、歯茎が黒くなる原因とその改善方法をお伝えしました。歯茎が黒くなるのには様々な原因があり、その原因により適した改善方法があります。
どのように改善したら良いのか、ぜひお近くの歯科医院に相談してみてくださいね。
うえの歯科医院ではホワイトニングやセラミック治療に関わることをサポートしているのでよろしければお問い合わせください。
うえの歯科医院 診療案内
https://www.veritas-occ.jp/dental_service/
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座