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2023/12/21ジルコニアとは?セラミックとの違いから値段まで徹底解説

皆様こんにちは!

横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。


今入っている銀歯を白いものに替えたい…

初めて詰め物が必要になったけど、金属が入るのには抵抗感がある…

金属アレルギーだから、金属不使用のものを入れたい…

などなど、歯の治療で詰め物や被せ物が必要になった際、どのような材質のものを入れるか悩まれる方も多いですよね。

白い詰め物や被せ物、というとセラミックを思い浮かべる方も多いかと思いますが、白い詰め物や被せ物はセラミックだけではないんです!

今回は“ジルコニア”という素材の歯の修復物について徹底解説していきます!



関連記事【ジルコニアの値段相場とは?ジルコニアの種類ごとに徹底解説


■ジルコニアについて

白い詰め物や被せ物の一つであるジルコニアですが、セラミックとは何が違うのでしょうか?また、ジルコニアにはどのような特徴があり、どのような方が向いているのでしょうか?詳しくみていきましょう。


◆ジルコニアとは?

ジルコニアは「二酸化ジルコニウム」のことで、人工ダイヤモンドともいわれています。ジルコニアは主に宝飾品に使用されていましたが、近年では歯科治療でも使用されるようになりました。

ダイヤモンドというと、高い強度や耐久性がある物質ですが、ジルコニアも人工ダイヤモンドと呼ばれるだけあって、強度と耐久性に優れています。

また、他のセラミック治療と同様に審美性に優れており、金属アレルギーのリスクもありません。

ジルコニアは加工が難しい素材ですが、近年の技術の進歩によって天然歯に近い白さと透明感に仕上げることができるようになりました。

ジルコニアとは?セラミックとの違いから値段まで徹底解説

◆ジルコニアとセラミックの違い

ジルコニアとセラミックにはどのような違いがあるのでしょうか…。

実はどちらもセラミック治療の一つではありますが、セラミックのみのオールセラミックという材質とジルコニアセラミックという材質で分類されます。


オールセラミックとジルコニアセラミックはどちらも金属を使わず、本物の歯のような透明感を出すことができ、審美性に優れています。

だからこそどちらを選ぶべきか迷う方が多いのではないでしょうか。



この二つには、どのような違いがあるかというと、【強度や耐久性】の違いがあります。


オールセラミックは、セラミック(陶器)だけで作られた素材です。一方、ジルコニアセラミックは二酸化ジルコニウムでできた素材で、オールセラミックよりも優れた強度を持ちます。オールセラミックは、噛み合わせが強い奥歯や歯ぎしり・食いしばりで力の加わる奥歯に使用すると、割れてしまうリスクがあります。

ジルコニアセラミックですと、噛み合わせが強い奥歯や歯ぎしり・食いしばりがある人に使用しても、割れる心配はほとんどありません。もちろん、前歯にも使用でき、見た目に大きく関わる前歯も欠けるリスクを下げることができます。

ただし、歯ぎしり・食いしばりが長期にわたると、それだけジルコニアセラミックに大きな負担がかかり割れるリスクが高まります。定期健診で詰め物・被せ物の状態をチェックしてもらったり、寝ている時の歯ぎしり・食いしばりの力から歯を守るためにナイトガードをつけたりと、割れないよう予防することが大切です。



◆ジルコニアに向いている人

強度や耐久性の高いジルコニアですが、どのような方に向いているのかというと…


・歯ぎしりや食いしばりを日常的にしている方

・金属アレルギーをお持ちの方

・職業柄、歯を綺麗に見せたい方

・自分の歯を健康に長く保ちたい方


もちろんこれだけではないですが、このような方々にはジルコニアで作られた詰め物や被せ物をお勧めいたします。




■ジルコニアのメリット5選

ジルコニアの特徴をお伝えしましたが、ジルコニア治療のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

一つずつみていきましょう!



◆金属アレルギーの方でも使える

まず第一にジルコニアは金属を一切使用せずに作られています。そのため、金属アレルギーの方でも安心して使うことができます。

どうしても金属の被せ物や詰め物を入れると、お口の中で金属イオンが溶け出し、体の中に蓄積していき、アレルギー反応が出てしまうことがあります。

今は大丈夫でも今後のリスクを考えて、金属製の詰め物や被せ物を避ける方もいらっしゃいます。



◆変色が少なく審美性を保てる

プラスチックの詰め物や被せ物は、どうしても変色しやすいというデメリットがつきものですが、ジルコニア自体が変色する心配はほとんどありません。

また金属の詰め物や被せ物だと、金属イオンが溶け出し、歯肉や歯が黒ずんでしまうことがあります。ジルコニアの場合はそういったことがないので、歯肉や歯の色もキレイに保つことができます。



ジルコニアとは?セラミックとの違いから値段まで徹底解説

◆耐久性がある

ジルコニアは「人工のダイヤモンド」と呼ばれるほど高価で硬く強度の高い素材です。

金属の素材と比べて酸化や劣化の心配がなく、他のセラミック素材に比べても強度・耐久性に優れています。

長く使うことができる素材です。



◆幅広い治療に対応している

高い耐久性があるからこそ、食事などで力がかかる奥歯にも、見た目的に重視したい前歯にも使うことができます。

また、一つの歯の治療だけではなく、ブリッジにすることもできたり、インプラントや入れ歯などにも使うことができ、幅広い治療に対応しています。




■ジルコニアのデメリット3選

後悔のない治療をするためには、デメリットも知っておく必要がありますね。

ジルコニア治療のデメリットにはどのようなものがあるのか、一つずつみていきましょう。


◆調整が難しい

ジルコニアは非常に硬いため、出来上がり後に研磨をしたり材料を追加したりすることが難しく、歯に合わせるための微調整が困難です。

そのため、歯科医師によって治療結果が左右されやすいということがあります。



◆破損することがある

強度が高い素材とはいえ、人工物ですから破損することもあります。特に歯並びによって強く当たる部分がある方や、歯ぎしり・食いしばりをされる方は歯科医師とよく相談しましょう。

とはいえ、オールセラミックのものよりかは割れにくいものとなっています。



◆歯を多めに削ることがある

微調整が難しい素材だからこそ、歯にきちんとぴったり被せるためには、必然的に歯をやや多く削ることになる可能性が高いです。

強引に歯を削る量を少なくしても、ジルコニアがきちんとフィットしてくれず、隙間からむし歯になってしまうということもあります。

そのため、長持ちさせる詰め物・被せ物を作るためには多めに歯を削ることがあります。




■ジルコニアには保険適用される?相場の値段を解説

メリットの多いジルコニアですが、保険適用はされるのでしょうか…?


ジルコニアは審美目的が強いため、通常保険適用はされません。

また人工ダイヤモンドと言われるだけあって、材質は高価なものとなります。ただし、耐久性があるため長持ちしやすくコストパフォーマンスは良いと考えられます。


歯科医院により費用は異なりますが、ジルコニアのクラウンの価格は1本13万円以上することが多いです。

オールセラミックのクラウンですとおよそ10万円前後となっております。

中にはこれよりも安価なところや高価なところもありますが、保証期間の違いや医院の設備の違いも価格に影響しますので、それぞれの歯科医院のホームページや直接説明を受けて、検討するようにしましょう。

ジルコニアとは?セラミックとの違いから値段まで徹底解説

■まとめ

今回は詰め物、被せものの一つであるジルコニアについて紹介しました。

被せものや詰め物の材質により、見た目はもちろん、身体への影響、長持ちのしやすさ、むし歯のなりにくさなど違いがあります。

大切な身体の一部になるものだからこそ、後悔のないように慎重に選ぶようにしましょう!


うえの歯科医院では審美治療に関わることをサポートしていますので、よろしければお問い合わせください。


うえの歯科医院 むし歯治療

https://www.veritas-occ.jp/sp/dental_service/tooth_decay.html

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座