2023/07/27出っ歯が及ぼす影響とは?治療したら美人になるのか解説
皆さんこんにちは!
医療法人VERITASうえの歯科医院
歯科医師の河合です。
変わらず天気が安定しませんが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
体調はお変わりないでしょうか?
皆さんは自分の歯が出っ歯だと
気になりますか?
本日は出っ歯について口に及ぼす影響
について、お話しさせていただきたい
と思います。
まず出っ歯には2種類あります。
歯槽性(歯の位置のズレによる突出)と
骨格性(顎の骨の形や大きさによる突出)
があるということが前提です。
●出っ歯が及ぼす見た目への影響
①上顎が突出する
→出っ歯は、原因が歯槽性であっても
骨格性であっても上の前歯が下の前歯より
突出しているため、程度に個人差は
ありますが、口元が前に突き出ている状態
になります。
この突出して前方に盛り上がった状態は
横から見たときも顔貌のEラインの乱れ
が目立ちます。
②アデノイド顔貌(下顎が引っ込む)になる
→アデノイドとは?
喉奥と鼻奥の突き当たりの間にある
リンパ組織で、口から鼻から呼吸と
ともに入ってくる細菌やウイルスの
体内への侵入を防ぐ器官
→アデノイド顔貌とは?
習慣的に口呼吸することが原因になる。
口呼吸により、下顎が小さく引っ込んで
おり、面長で下唇が分厚いことが特徴の
顔貌です。
→なぜ口呼吸でアデノイド顔貌に?
口呼吸の習慣化により、口周辺の筋肉が
衰えて舌が前歯を前に押し出してしまう
ため、出っ歯になります。
横から見た場合、顎が小さいため出っ歯
が相対的に目立つためコンプレックスに
感じやすいです。
●出っ歯が及ぼす体への影響
出っ歯になると1番気になるのは見た目
であることは間違いないですが、
ここではそれ以外で体に及ぼす影響に
ついて記載します。
①噛み合わせが悪くなる
→まず出っ歯により全体的な歯並びが
悪くなり不安定な噛み合わせに
なります。特定の歯に負担が
かかりすぎたり、食べ物を細かく
すりつぶしにくくなります。
②食べ物が噛みきれない
→出っ歯は、上下の前歯が合わないので
食べ物が前歯で噛みきれません。
そのため奥歯で噛むことが多くなり
奥歯がすり減ったり破損したりして
歯の寿命が短くなることがあります。
③滑舌が悪くなる
→発音は舌の動き以外にも歯の隙間から
の空気の抜けも関係します。
④口呼吸になる
→前述した通り、口呼吸で常に口が
空いている状態のため口周りの筋肉が
緩み、内側から歯が押されて出っ歯に
なります。
⑤胃腸に負担がかかる
→噛み合わせの変化により咀嚼が十分に
できないため、食べ物をよく噛まずに
飲み込んでしまうことが多く胃腸に
負担がかかります。
⑥開咬しやすくなる
→奥歯は閉じていても前歯が閉じて
いない状態になってしまう。
⑦口内が乾燥しやすくなる
→口呼吸と周辺の筋肉の緩みで
常に口の中に空気の流れができて
しまい、口の中が乾燥してしまう。
⑧歯周病や虫歯になりやすい
→口呼吸による乾燥は唾液の量を
減らしてしまいます。
唾液には元々自浄作用といって
虫歯や歯周病を予防する力が
あります。
出っ歯及び口呼吸で唾液が減少し
乾燥することで、歯周病や虫歯
のリスクが上がります。
●出っ歯の原因とは?
①遺伝的要因
→元々顎の骨格や形状は遺伝しやすいです。
親が出っ歯の場合は子どもも出っ歯になる
確率が高くなります。上顎が下顎よりも
前に出ていたり、下顎が小さく奥に
引いているタイプもあります。
②歯が大きい
→元々の歯が大きくスペース不足にかり
突出して目立ちやすくなります。