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2023/07/30歯石を取るとこで歯に与える影響は?あなたの不安を解決します!

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


やっと、梅雨が明けたようですね!

これから本格的に夏が始まります。

体調管理は十分に行ってくださいね。


さて、本日は歯石についてお話していきます。


歯石を取った後、歯に穴が空いているような感覚になったことがある方も多いのではないでしょうか?

今回はその疑問や、そもそも歯石とは何なのか、具体的にご説明させていただきます。


◾️そもそも歯石とは?


歯石とは、プラーク(細菌の塊、別名歯垢ともいう)が石灰化して硬くなったものです。


不十分な歯磨きのため、プラークが長期間歯の表面についているとき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して、石のように硬くなったものが歯石です。プラークは、およそ2、3日〜2週間で歯石となります。


歯肉より上の歯の表面についているものを「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」といい、白っぽい色で比較的柔らかです。これは、唾液の中に含まれているリン酸カルシウムがついて形成されたものといわれています。歯周病が進行して歯と歯肉の溝が深くなったところにできるものを「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」といい、黒褐色でかなり硬く取り除きにくいのが特徴です。これは歯と歯肉の間(歯肉溝)からの浸出液の成分が含まれます。


歯石は、成分の約80%はリン酸カルシウムですが、そのほかにタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。歯石そのものは、う蝕(むし歯)を引き起こしませんが、歯石の表面がざらざらしているので、そこに細菌が増殖し歯周病を引き起こします。


◾️歯石を取ると、歯に穴が空いたように感じるのは?


◇歯肉の腫れが引くため


歯石を除去してもらった後、歯と歯の隙間が開いた、食べ物が挟まりやすくなったという方がいらっしゃいます。

これは、歯間を塞いでいた歯石がなくなったことにより歯肉の腫れが引いたためと考えられます。

むしろ健康な歯や歯茎を取り戻した状態と言ってもいいでしょう。

歯石を取るとこで歯に与える影響は?あなたの不安を解決します!

◾️歯石をとるメリット


◇歯周病の予防


歯周病はお口の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を与える疾患です。悪化すると歯が抜けてしまったり、認知症の原因になることもあります。汚れが溜まっている状態が長く続き、歯石になってしまうと、歯ブラシで取り除くことはできません。歯石の表面はざらついているため、その凹凸により汚れが沈着しやすくなり、歯周病が悪化する、という悪循環に陥ってしまいます。歯石取りはこの悪循環を断ち切り、歯周病を予防する有効な手段です。


◇口臭の予防


歯石は細菌の塊であるプラークがカルシウムを取り込み、硬くなったものです。そのため、歯石の中には細菌が潜み、増殖しています。また、歯石の表面はざらざらしていて、細菌が付着しやすい環境です。そのため、歯石の付着は病的口臭の原因となってしまいます。歯石が長く放置されればされるほど、細菌は増殖し、口臭が悪化する可能性がありますが、早い段階で除去することができれば、口臭を防ぐことができます。


◇着色汚れを除去


先ほどから繰り返している通り、歯石の表面には凹凸が多く、さまざまな汚れが付着しやすい環境です。そしてそれは着色汚れも例外ではありません。むしろ、歯石が付着すると着色しやすくなり、より目立つようになります。歯石がつきやすいのは歯の根本ですが、歯磨きが適切でないと歯の表面全体につくこともあり、その上にステインが付着すると、歯が茶色く変色したように見えるようになってしまうのです。クリーニング時は、この着色ごと歯石を除去するため、歯の色が明るくなったように感じる方もいらっしゃいます。


◾️歯石をとるデメリット


◇知覚過敏になることがある


歯石がたくさん付着している場合、一気に取ると歯の根本がしみる症状が出ることがあります。これは、歯と歯茎の間をコーティングしていた歯石が取り除かれることによって一時的な知覚過敏の症状が出るためです。一時的なもので、歯肉の腫れが落ち着くと治ってくる場合がほとんどですが、症状が長く続く場合には知覚過敏の処置が必要になることもあります。


◇歯の動揺


歯周病が重度の場合、歯石を除去することによって歯がグラグラしてくることがあります。歯周病は骨を溶かす疾患です。歯周病が進行している場合、歯石が接着剤の役割を果たしていることがあり、それを除去することによって、歯がグラグラしてしまうのです。この場合は歯を固定する処置が別に必要です。歯石でくっつけておけばいいのでは?と思うかもしれませんが、放置してしまうと、さらに歯周病が進行して歯がごっそり抜けてしまうこともあるので、歯を残したい方はしっかりと歯石を除去することをおすすめします。


◾️まとめ


歯石による悪影響や歯周病への関心の高さから、近年ではさまざまな歯科用器具が市販され、自分で歯石を取る器具なども発売されています。しかしながら、自分で歯石を除去するのはプロフェッショナルである歯科医師や歯科衛生士でも難しく、お口の中を傷つけてしまったり、歯石を取り残してしまう可能性があります。


うえの歯科医院では、経験豊富な歯科医師や歯科衛生士が適切な器具を用いて歯石の除去や歯のクリーニングを行っています。


気になることがあれば、ぜひうえの歯科医院にお問い合わせください。