2023/07/02矯正治療のメリットや部分矯正について。
皆様 こんにちは!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科医師の中曽根です。
コロナもピーク時より落ち着いて、マスクを外している方も増えてきましたね!少しずつではありますが、コロナ前の生活に戻りつつあり、逆にノーマスクだからこそ歯が気になり始めている方も少なくないのでは?
本日は矯正治療について、部分矯正の話も交えつつ説明していきます。
◼️そもそも【歯並びが綺麗】とは?
◇歯並びが凸凹していない
歯並びが綺麗な人は、笑ったときに前歯の乱れがありません。歯が並んでいる列が、左右対称のきれいなアーチ型をしており、歯が凸凹することなく綺麗に並んでます。
◇正中が合っている
正中とは、顔の中心の縦軸をいいます。歯並びや噛み合わせの状態がよくない状態である「不正咬合(ふせいこうごう)」を判断する際は、上下の前歯の中心が、顔の中心とズレがないかも見ます。
一見、歯並びに乱れがなくても、正中がズレていることも。自分の歯並びが綺麗な状態なのか気になる方は、正中がズレていないか鏡でチェックしてみてくださいね。
◇上下の歯が正しく噛み合っている
歯並びが綺麗な状態を決める要素には、見た目の美しさだけでなく正しい噛み合わせも関わっています。
◇横顔美人
歯並びが綺麗な状態だと、横顔のバランスにも好影響を与えます。横顔の美しさの要素として使われることがある「Eライン」も、歯並びが整っていると理想的なラインが描きやすいと言われています。
※Eラインとは?
鼻先と顎先を結んだラインのこと。このライン上、もしくはラインの内側に口先が収まっていると、美しい横顔に見えると言われている。
◼️歯並びが綺麗なことのメリット
◇美味しく食事ができる
歯並びが凸凹していたり、隙間があったりすると、食事内容によっては食べ物が挟まりやすかったり、挟まるのが気になってどちらか一方の歯だけで噛んだりしてしまうことがあります。その点、歯並びが綺麗だとバランスよく噛めるので、ストレスを感じることなく食事を楽しめます。
◇免疫力がアップする
歯並びが綺麗だと、食事の際にしっかり咀嚼できます。しっかり咀嚼できると脳に刺激が伝わり、唾液の量が増えます。
唾液は食べ物の消化を助けるだけでなく、抗菌作用によって菌の侵入を抑制し、免疫力アップにつながります。
◇むし歯・歯周病になりにくい
歯並びが綺麗だと、歯磨きがしやすく磨き残しが発生しにくいです。また口も閉じやすいため、口腔内に唾液が行き渡りやすく、むし歯や歯周病のリスクが減ります。
逆に出っ歯などで口が閉じにくく口呼吸になると、唾液の分泌を抑制してしまい、口腔内に菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
◇口臭のリスクが低い
歯並びが綺麗だと、口を自然に閉じやすく、口腔内に唾液が行き渡りやすくなります。唾液には自浄作用があるため、口臭の原因菌の増殖を防ぎ、口臭予防にもつながります。
◇発音が明瞭
歯並びが綺麗だと、舌の機能にも影響がなく、発音が明瞭です。逆に歯並びがガタガタしていると、舌の動きに制限がかかり発音に悪影響が出ることも。
また歯並びの状態によっては、歯と歯の間から空気が漏れやすく発音しにくいことがあります。
もし発音が気になる場合は、冒頭でご紹介した歯並びが綺麗な状態について、まずはチェックしてみてくださいね。
◼️部分矯正とは?
部分矯正では、笑ったときに見える前歯のみなど、歯並びを部分的になおすことができます。歯列に凸凹がありガタガタして見える「叢生(そうせい)」と呼ばれる歯並びも、ガタつきが軽度であれば部分矯正で整えられる可能性があります。
ただ、部分矯正では噛み合わせの調整が難しいので、噛み合わせに問題があるケースなど症例によっては対応できない可能性もあります。また、下の歯だけの部分矯正に対応しているクリニックもあれば、対応していないクリニックもあります。
下の歯の部分矯正によって理想とする歯並びになれるかどうかは、クリニックでしっかり相談することが必要です。
◼️矯正の種類
◇表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正は、「ブラケット」と「ワイヤー」と呼ばれる矯正装置を歯の表面に装着する方法です。矯正の中で、最も幅広いケースに適応できます。
一方、歯の表側に矯正装置をつけるため、笑ったときなどには装置が目立ったり、食事がしづらかったりするデメリットがあります。
◇マウスピース矯正
マウスピース矯正は、薄く透明に作られたマウスピース型の矯正装置をはめて歯を移動させる方法です。アメリカで生まれた「インビザライン」はマウスピース矯正の先駆け的存在で、耳にしたことがある方も多いのではないしょうか。
理想の歯並びに少しずつ近づくような形で作られたマウスピースを順番に装着することで矯正していきます。
最大のメリットは、矯正装置が目立たず矯正をしていることにほとんど気付かれないこと。食事中は外せるので歯磨きもしやすく、口の中を清潔に保ちやすいです。一方で、食事以外の時間はしっかり装着するなど自己管理が必要なのがデメリットと言えるでしょう。
◼️部分矯正のメリット
◇矯正期間が短い
部分矯正のメリット1つ目は、矯正期間が短いことです。歯を動かす範囲が少ないため、歯並びを全体的に整える全体矯正と比較すると矯正期間が短く済みます。
◇矯正費用が安い
部分矯正のメリット2つ目は、全体矯正と比較するとかかる費用が安いことです。
◇痛みが比較的少ない
部分矯正のメリット3つ目は、傷みが比較的少ないことです。そもそも部分矯正が適応されるのは、歯並びの乱れが軽度〜中度の場合であるのが一般的。そのため、移動量が少ないことが多いので痛みも比較的抑えられます。
ただし痛みの感じ方には個人差があり、部分矯正の方が絶対に痛くないとは言えません。
◼️部分矯正ができない6つの例
短期間で安価に、気になる部分の歯並びだけ治せる部分矯正。しかしほかの歯との重なりが大きい八重歯や、大きく前に突き出した出っ歯など、部分矯正ができない例もあります。
・前歯の凸凹が大きい(出っ歯など)
・八重歯・叢生
・開咬
・深い噛み合わせ(過蓋咬合)
・噛み合わせに問題があるすきっ歯
・骨格に問題のある受け口
◼️まとめ
部分矯正はすべての歯並びに対応していません。あなたの歯並びが部分矯正できる例に当てはまるかどうかを正確に知るためには、歯科医師の診断が必要です。
うえの歯科医院では矯正治療に関わることをサポートしているので宜しければお問い合わせください。