2023/06/08出っ歯を押すと自力で治る?目立たなくする方法やトレーニングを解説
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
マスクをしない場面も増えた今日この頃、自分の歯並びが気になる方も増えています!
久しぶりに顔がられるのは何だか恥ずかしい…
出会った当初からマスク姿だったから、今更顔を見られるのは抵抗感がある…という方も多くいらっしゃいます。
マスクの中に隠れていたお口元に自信を持ちたい!という方に多いお悩みが【出っ歯】です。
何とか自力で治せないのか…と思っている方も多いのではないでしょうか?
実際私も子どもの頃、自分の出っ歯がコンプレックスで、よく指で押していました…涙
今回は出っ歯の治し方や、出っ歯を目立たなくするトレーニングを紹介します!
■出っ歯を押すことで直るのか
そもそも出っ歯は、自力で治せるのでしょうか?
結論からお伝えすると、自力で治すことはできません…。
子どもながらに毎日前歯を引っ込めようとしていた私でしたが、それは効果はありませんでした…。
やはり、出っ歯を治すためには何かしらの歯科治療が必要となります。
出っ歯の治療には、歯列矯正治療が必要です。
代表的なワイヤー矯正はもちろん、最近話題のマウスピース矯正、またインプラント矯正やセラミック矯正等の方法があります。
それぞれの詳しい治療法については、後ほど解説します。
■出っ歯とは
そもそも出っ歯とは専門的にいうと、どういう状態のことをいうのでしょうか…?
ご自身で思っている出っ歯と、正しい意味の出っ歯には違いがあることがあります。
◇下の前歯が見えない状態
まず、出っ歯の方はイーっとした時に下の前歯が見えません。
また、上下の前歯の先端の隙間が4mm以上あり、下の前歯に上の前歯が覆い被さっているような状態です。
◇歯が前に出ていて唇の締まりが悪い状態
また、前歯が前に出ているため意識しないと唇にグッと力を入れないと唇が閉じられません。
そのため、出っ歯の方は気を抜くと口がぽかんと開いた状態になりがちです。
気付いたら口が開いていたり、唇を閉じると口周りが疲れたり、口の中が乾燥しやすいという方は出っ歯の可能性があります。
そして、前歯が出ている分、口を閉じると顎先に梅干しのようなシワができてしまうというのも出っ歯の方の特徴です。
口を閉じようとするとき、前歯が前に出ているため上唇が下の方まで降りにくいのです。
代わりに下唇を上に伸ばしてカバーしようと無理に力が入るので顎にシワができてしまいます。
自分が本当に出っ歯なのか、どのくらい出っ歯なのかは歯科医院に相談して診断してもらいましょう。
■出っ歯が与える影響とは
このような出っ歯ですが、見た目を気にされる方がやはり多いですが、健康面でもデメリットがあります。
◇口呼吸
上でも述べたように出っ歯の方は唇を閉じるのに意識して力を入れなければならず、口がポカンと開いていることが多いです。
口が開いている時間が長いと、口腔内が乾燥しやすくなります。お口の中を潤す唾液には自浄作用があり、お口の中の細菌を洗い流してくれます。ですが、口がポカンと開いて口腔内が乾燥してしまうと細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
細菌が繁殖することにより、以下のような問題点が挙げられます。
⇒むし歯
むし歯は菌が原因となります。
もちろんむし歯菌だけがむし歯ができる条件ではありませんが、むし歯菌が繁殖しやすくなることにより、グッとむし歯になるリスクが上がってしまいます。
⇒歯周病
歯周病も細菌感染が原因となります。
口が乾燥して唾液が減ってしまうと、唾液が持つ殺菌作用が働きにくくなってしまいます。
⇒口臭
菌が繁殖しやすくなることにより、お口の臭いの原因にもなってしまいます。
◇胃腸に負担がかかる
出っ歯を放置すると、噛み合わせの影響によって普段からしっかり噛む習慣がなくなってしまいます。
前歯は食べ物をかじり取ったり小さく切るための歯ですが、出っ歯だとその機能が低下しています。その分奥歯でカバーしなければならないため、奥歯に負担がかかったり、食べ物を十分に咀嚼できません。
その結果、消化不良で胃腸へ負担がかかります。
しっかり噛んで食べることは、全身の健康維持にも大きく関わっています。
しっかり噛むことで、唾液の分泌を促し、胃腸への負担を軽減したり、また口元の筋肉や顎の成長も促します。
つまり出っ歯をそのままにしてしまうと、全身の健康にも関わりますし、お口周りの筋肉や顎が衰え、さらに出っ歯になっていってしまいます。
■出っ歯を目立たなくする方法とは
身体にも影響が出てしまう出っ歯ですが、どのような改善方法があるのでしょうか。
出っ歯の治療法は歯列矯正です。
上でも紹介したように4つの矯正治療法が代表的です。
一つずつ詳しく見ていきましょう!
◇マウスピース矯正
マウスピース矯正は、軽度~中程度の出っ歯を治す方法として、急速に人気が高まっています。
透明のマウスピースを装着し、歯を少しずつ正しい位置に動かしていく矯正方法です。
◎メリット
・透明なマウスピースであるため目立ちにくい
・取り外しができ清潔感を保ちやすい、食事もいつも通りできる
・少しずつ歯を動かすため痛みを感じにくい
◎デメリット
・適用となる症例が限られている
・ワイヤー矯正に比べると同症例での治療期間が長い
・決められた時間、マウスピースを装着していないと治療期間が延びる
◇ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は金属でできたワイヤーとブラケットという装置を歯に装着し、強い力をかけて歯を動かしていく手法で、従来からある基本的な矯正治療法です。
強い力を歯全体にかけるため、重度の出っ歯やその他の重度の不正咬合(不正な歯並び)に適しています。
◎メリット
・適用になる症例が多い
・抜歯が必要な矯正治療でも治療可能
・マウスピース矯正に比べると同症例での治療期間が短い
◎デメリット
・矯正装置が目立つ
・矯正装置を取り外せない
・歯磨きがしづらい
・装置を付けた後に痛みを感じやすい
・装置が口腔内に当たって口内炎ができやすい
◇インプラント矯正
インプラント矯正とは、アンカースクリューというネジを上あごや下あごに埋め込み、顎の骨を固定源として歯を動かす治療法です。欠損した歯を補うためのインプラント治療とは異なります。
インプラント矯正は単体で用いられることはほとんどありません。基本的には、マウスピース矯正やワイヤー矯正と併用する形で治療を進めていきます。
◎メリット
・固定源が顎であるため、強い力をかけて安定して、上下左右に大きく歯を動かせる
・重度の出っ歯や受け口、開咬などのケースに適用できる
・マウスピース矯正やワイヤー矯正と併用することで治療期間の短縮が見込める
◎デメリット
・外科的な処置が必要
・アンカースクリューを埋めることで、術後に痛みを感じたり、腫れや炎症が起こることもある
◇セラミック矯正
セラミック矯正は陶器でできたセラミッククラウンという被せ物を歯にかぶせ、歯の見た目を整える治療方法です。
マウスピース矯正やワイヤー矯正とは異なり、歯を動かさずに歯並びを美しくできる点がメリットですが、クラウンをかぶせる際に歯を削って神経を抜く必要があるため大きなデメリットもあります。
◎メリット
・歯を動かさずに前歯の歯並びを改善できる
・歯並びとともに歯の色も改善できる
・治療期間が最も短い
◎デメリット
・重度の出っ歯では治療困難
・歯を大きく削って神経を抜かなければならない
・神経を抜くことにより歯が脆くなり抜歯につながるリスクが上がる
・歯並びそのものの根本的な解決にはならない
■出っ歯を治すトレーニングとは
せっかく矯正治療で出っ歯を改善しても、実は口周りの筋肉が鍛えられていなかったり、舌の癖が治らないと、出っ歯に後戻りしてしまうこともあります。
出っ歯を治すということはできませんが、出っ歯を予防することはトレーニングによってできますので、ご紹介します!
◇MFT (口腔周囲筋機能療法)
出っ歯を予防するためには、口腔周囲筋機能療法というものがあります。
口腔周囲筋機能療法(MFT)とは、舌の正しい位置、舌癖の改善、正しい嚥下方法のトレーニングをする治療方法治です。舌や頬など口周りの筋肉のバランスを整えて、歯並びの悪化を防ぎます。
舌や口周りの筋トレのようなものをしたり、咀嚼や発音が正しくできるようなトレーニングを行ないます。
矯正治療に携わっている歯科医師や歯科衛生士など専門家にしっかりと指導を受けながら、歯科医院で行うことができます。
特に成長期のお子様はMFTをやっておくことで、歯並びの悪化を予防することにもつながってきますし、お口周りの筋肉がしっかりとつくことで、食事もしっかりと噛むことができ、十分な栄養を摂ることにもつながります。
■まとめ
今回は出っ歯を自力で治すことはできるのか、出っ歯の治療方法や出っ歯予防のトレーニングを紹介しました。
第一印象を決めるのに大きな影響を与える歯並び。
ぜひ気になる方はご相談ください。
うえの歯科医院では矯正歯科に関わることもサポートしています。よろしければお問い合わせください。
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