2023/05/25インプラントが入るまでの期間はどのくらい?治療の手順を紹介
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
歯を失ってしまった時の治療法の一つとして、代表的なものがインプラントという治療法です。
インプラントは、他の歯を削ることがなく、被せ物の材質も選べるため見た目も損いにくい治療法として人気な治療法ですが、保険適用外であるため費用がかかることや、外科的な手術は怖い…という方もいらっしゃいます。
そして、インプラントは治療期間が比較的長いということも一つの特徴です。
インプラント治療では、その長い治療期間はどのような工程を進めていくのでしょうか。今回はインプラント治療の手順をご紹介します。
■歯を失った時の治療の選択肢は?
歯を失ってしまった時の治療は大きく分けて3つあります。
①インプラント
抜歯した部分に、インプラント体というボルトを埋入し、そこに土台を接続し、その上に被せ物を付ける治療です。
他の治療法にはない人工歯根(人工の歯の根っこ)を作ることができるため、歯を失ってしまった部分を天然の歯と似たような状態に回復させることができる治療です。
そのため、ご自身の歯のような見た目、噛み心地を維持しやすいといわれています。
しかし、保険適用外であるため治療の費用は高額になりやすいことや治療期間が長いということがデメリットとなります。
デリケートな治療であるためインプラント治療後のメインテナンスが必要となります。
②入れ歯
抜歯した部分の両隣の歯、もしくは手前の歯や反体側の歯にクラスプという金属のバネを引っ掛けて付ける着脱式のものです。
保険適用のものも選べるため、比較的費用を抑えることができますが、金属のバネが見えてしまったり、プラスチックの部分が歯肉に擦れて、慣れるまでは痛みを感じたりする方も多く、適宜調整が必要となるケースが多いです。
③ブリッジ
抜歯した部分の両隣の歯を削って、3本以上の歯を橋渡しにつなげた被せ物を入れる治療法です。
ブリッジも保険適用で治療することが可能です。保険適用外では白い被せ物や強度の高い被せ物を選ぶこともできます。
しかし、ブリッジの最大のデメリットは周りの歯を削ってしまうということです。前後の歯が健康であるにもかかわらず削ってしまうのは勿体無いと感じる方も多くいらっしゃいます。削ってしまった歯は元に戻らないからです。
健康な歯を削ってしまうと、神経が炎症を起こす可能性もあります。炎症が続くと神経を取り除く根っこの治療が必要になるケースもあります。
以上のように歯を抜歯した後の補い方にはいくつかの方法があります。
しかしメリットもあればデメリットもあるため、慎重に治療方法を選ぶ必要があります。
■インプラントの治療手順
それでは、もしインプラント治療を選択した場合、どのような手順で治療が進んでいくのかをみていきましょう。
(歯科医院によって異なる場合もございます。)
①カウンセリング
まずは歯を失ってしまった部分の治療方法のご相談をします。
そこで上記のような治療方法のメリットやデメリットをご説明させていただき、それを踏まえてどの治療法を選択するのかを考えていただきます。
この時にインプラント治療をする場合はどのような手順を踏むのか、どのタイミングでどのくらいの金額がかかるのかもご説明いたします。
②検査
実際にインプラント治療を行うと決まった後は、まず歯周病菌の検査を行います。
お口の中に悪い菌が多い場合は、インプラントを入れてもインプラント周囲炎になってしまったり、歯周病が進行してしまい、せっかく入れたインプラントが長持ちしにくくなります。
なるべく長くインプラントを使っていただくために、はじめに歯周病の検査を行います。
菌がいない状態になるまでは、歯周病の治療を行い、菌を減らします。
菌がいないことが検査で確認できたら、次の検査に進みます。
次にCT撮影と型取り、模型作成を行います。
この結果をもとに、高い安全性と長期安定性を重視したインプラント手術の方法が決定されます。
インプラントを入れる部分の骨の状態によっては、インプラント埋入以外の骨を足すような手術が必要になることもあります。
診断結果を患者様にご説明した上で次の手順に進みます。
③1次手術
インプラントの1次手術では、いよいよ人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。
外科的な処置であるため、恐怖感がある方も多いかと思いますが、処置を始める時に、しっかりと局所麻酔を作用させます。術中に痛みを感じることはありません。
患者様や手術内容によっては、笑気ガスを使用したり、全身麻酔をすることもあります。
手術内容としては、歯肉をメスで切開し、顎の骨にドリルで穴を開けます。そこにインプラントを埋め込みます。最後にカバースクリューと呼ばれるパーツでインプラントに蓋をして、切り開いた歯肉を元に戻します。
オペ後は、近日中に消毒をし、1週間ほど経過したら抜糸できます。
そこからインプラントと骨が結合するのを待ちます。インプラントと骨がくっつくまでは、おおよそ3〜6ヶ月の期間がかかります。
④2次手術
インプラントと顎の骨がしっかりと結合したら、2時手術を行います。
2次手術では再び歯肉を切開して、カバースクリューを取り外します。インプラントの状態が良ければ、今度はヒーリングアバットメントと呼ばれるパーツを取り付けます。
ヒーリングアバットメントは歯肉形成用のパーツで、人工歯を自然な形で装着できるよう、歯茎を調整するために装着します。
その後は1〜2ヶ月おいて歯肉を治していきます。
⑤被せ物をセットする
ヒーリングアバットメントを外し、インプラント体と被せ物をつなぐアバットメントという土台を型取り、作製しはめ込みます。
さらにアバットメントを入れた状態で型取りをし、最終的に被せ物を装着します。
以上で、インプラント治療は完了となります。
ですが、インプラント治療をした場合はその後のメインテナンスも重要です。
定期的にメインテナンスに来院し、インプラント治療を行なった箇所や、それ以外の歯を、できるだけ長い間維持できるよう歯医者さんでのケアを適切に受けましょう。
また、検診時にインプラントのセルフケアの方法もお伝えしています。
きちんとしたアフターケアがなされなければ、インプラント歯周炎などのインプラント周辺の歯周病にかかってしまうリスクが高まります。
どんな高級車であっても、車検でメインテナンスをしないと、すぐに故障してしまうのと同じです。
■まとめ
今回はインプラント治療の手順をお伝えしました。
インプラント治療は精密さが求められるが故に、さまざまな工程を踏むため、治療期間は長くかかります。
しかし、ご自身の大切なお口元をできるだけ長く保つためには必要な手順です。
インプラント治療に限らず、歯の治療法にはそれぞれメリット、デメリットがあります。ご自身の大切な体の一部だからこそ、歯科医院に相談をし、じっくりと考えた上で治療を進めていきましょう。
うえの歯科医院では、インプラントのご相談も無料で行なっております。ぜひご相談ください。
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