2023/04/23乳歯の歯並びが悪い?理想的な歯並びとは?
皆様 こんにちは!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科医師の中曽根です。
新年度になり、早1ヶ月。
環境の変化もあり、体調など崩されていませんか?
ストレス発散しつつ、日々がんばりましょう!
さて、本日のテーマは【乳歯の歯並び】です。
子供の歯並びの正解をご存知ですか?
また、舌の正しい位置もあるんですよ!
様々な観点から乳歯の歯並びについてお話していきます。
◼️乳歯の歯並びが悪いのはどんな状態のとき?
◇上顎前突
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、いわゆる出っ歯のことです。この歯並びの子供は口がぽかんと空いていることが多いです。
そのため、口内が乾燥しやすくなり、虫歯菌や歯周病のリスクが高まります。
上顎前突は遺伝が原因の可能性が高いです。
◇反対咬合
反対咬合(はんたいこうごう)とは、下の歯が前に出てくる状態です。「受け口」とも呼ばれることもあります。
この歯並びだと、歯の隅々まで磨くことが難しいです。
そのため、特に奥歯に虫歯ができやすくなります。
◇開咬
開咬(かいこう)とは、前歯の上と下がしっかりと噛み合わない状態です。「オープンバイト」とも言います。
前歯が噛み合っていないため、食べ物を上手く噛み切れなくなります。
また、顎関節症のリスクも高くなります。
◇乱杭歯・叢生
乱ぐい歯とは、歯がデコボコな状態をいいます。
歯磨きをしても汚れを取りきれずに、虫歯・歯周病になりやすいです。
◼️乳歯の歯並びが悪いことによる日常への影響
◇滑舌や噛み合わせが悪くなる
咀嚼や発音に悪影響を及ぼす可能性もあります。
これは前歯の上と下がしっかりと噛み合わない開咬(かいこう)が原因です。
上の歯と下の歯が噛み合わないと、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができません。
それだけでなく、前歯が噛み合わないと発音がしにくくなります。
◇虫歯・歯周病になりやすい
歯並びが悪いと歯の磨き残しが多くなります。
そのため、歯垢・プラークが溜まりやすく虫歯や歯周病などになりやすいのです。
お口の環境が悪くなるので、乳歯だけでなく、永久歯も虫歯になる可能性があがります。
◇永久歯の歯並びに影響する
乳歯の歯並びが悪いと永久歯にも影響を与える可能性があります。
歯並びが悪いと磨き残しが増えることも。すると、汚れが溜まりやすく乳歯が虫歯などで早く抜ける可能性があります。
隣の歯が傾いたり、寄ったりすると永久歯の生えてくる位置がずれてしまうのです。
また乳歯の段階で歯がデコボコ生えている場合は、歯と顎のサイズバランスが崩れている可能性があります。
◇笑顔に自信がなくなってしまう
乳歯の歯並びが悪いと笑顔に自信がなくなってしまいます。
写真を撮る時も歯を見せないように笑ったり、あまり喋りたくなくなってしまったりと心的ストレスが大きくなるのです。
◼️乳歯の歯並びの理想は?
◇すきっ歯は歯並びとして理想的
「うちの子、すきっ歯だけど大丈夫かしら?」と不安な親御様もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、乳歯のすきっ歯はごく自然なことです。乳歯よりも大きい永久歯へと生え替わる際にすきまがあるのはむしろ都合の良いこと。
心配しないで大丈夫です。
しかし、永久歯になっても歯にすき間が空いている場合
は、永久歯が小さい、顎が大きいなどの理由で、永久歯列期にすきっ歯になることがあります。
その場合は矯正治療を検討する必要があります。
◇八の字・斜めに生えているのは大丈夫?
乳歯の場合は問題ありません。
前歯の乳歯が斜めになっている(真上から見るとハの字に生えている)場合には、それほど心配する必要はありません。顎が成長するに従ってスペースができ、歯が正しい向きに変わってきます。
また、 永久歯の生え始めは様子を見ましょう。
永久歯が斜めに生え始めたときは、少し注意が必要です。気づいた時点で一度歯科医院を受診し、経過を観察しましょう。場合によっては、矯正治療が必要になることもあります。
◼️乳歯の歯並びが悪くなる習慣とは?
◇指しゃぶり
指しゃぶりは、主に上顎前突(じょうがくぜんとつ)、開咬(かいこう)の原因となります。
そのため、乳歯が生え始めた辺りから辞めさせるといいでしょう。
◇うつ伏せ寝
うつ伏せで寝てしまうと、顎関節症になるリスクが高くなります。
また横を向いて寝てしまうと片側だけに力がかかってしまうため、仰向けで寝させることがいいでしょう。
◇頬杖をつかない
頬杖をついてしまうと片方にだけ力がかかります。
すると歯並びが左右非対称になってしまう可能性も。
頬杖をついついついてしまう癖は早めに直した方がいいです。
◇口呼吸
口呼吸は、舌が下顎に落ち込みます。
そのため歯を押し出す形になり、歯並びが悪くなるのです。
口呼吸が癖になってしまっている場合は、できるだけ鼻呼吸を意識させるようにしましょう。
◼️乳歯の歯並びが悪いと永久歯にも影響が出る
乳歯の歯並びが悪い場合、永久歯に対しても悪影響を及ぼす危険性があります。
顎の骨格が本来発育すべき大きさまで進んでいないことが原因で乳歯の歯並びが悪い場合、矯正歯科や小児歯科と協力し顎の骨格を発育させないと、大人になっても顎の骨格の大きさが不十分なままです。
顎の骨格が小さいと顔の輪郭において顎が引っ込んだ見た目になったり、いびきをかきやすくなり、睡眠時無呼吸症候群に繋がる可能性があります。
さらに、歯並びが悪いことがコンプレックスになっている場合、口元が気になってしまい上手く笑えなくなってしまいます。
すると性格まで暗くなってしまうことも多いと聞きます。
また、歯並びが悪いと歯磨きの際に磨き残しができやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
まだ乳歯だから大丈夫だと思って油断をしていると、永久歯に対しても悪影響を及ぼし、結果として若いうちからどんどん歯を失うことにもなりかねません。
◼️まとめ
今回は乳歯の歯並びにスポットを当てて、治した方がいい歯並びについて紹介させていただきました。
乳歯の歯並びは永久歯にも大きな影響があるため、早めの治療がおすすめです。
お子様の気になる歯並びは、ぜひうえの歯科医院へお気軽にご相談ください。