2023/04/27アデノイド顔貌の見分け方は?顔つきの特徴や直し方も紹介
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
マスクを外すタイミングが増えた今、自分の口元に自信がない…外すのに抵抗感がある…という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
口元に自信がないと、人前に出ることや、食事も恥ずかしくなってしまったり、写真を撮るのも抵抗感が出てきてしまったり…とコンプレックスになることもあるかと思います。
顎が小さく唇が前に出たような顔立ちがコンプレックスでお悩みの方もいらっしゃるかと思いますが、
その顔の特徴は「アデノイド顔貌」の可能性があります。
この「アデノイド顔貌」は、審美的な問題だけでなく、健康にも関係する問題です。
今回はアデノイド顔貌の特徴とその直し方をみていきます。
■アデノイド顔貌とは
そもそもアデノイド顔貌とはどのようにして起こる顔つきなのでしょうか。
そもそも理想とする呼吸法は鼻呼吸ですが、口呼吸をしてしまうと、鼻腔と喉の間にある咽頭扁桃(アデノイド)と呼ばれる部分が肥大することがあります。
この咽頭扁桃が肥大することによって顔貌に変化が表れます。
アデノイド顔貌はこのようなアデノイドの肥大だけでなく、口呼吸によって起こる顔つき全体を指して言うこともあります。
口呼吸をすることにより、口が開いた状態が長く続くので、口腔内が乾燥して口臭の原因になることとあります。
また、睡眠時に口呼吸をすると、気道が狭くなるため、いびきや睡眠時無呼吸のリスクにもつながることがあります。
このアデノイドの肥大は、2歳頃から少しずつ大きくなりはじめ6歳ごろにピークを迎えるとされています。
その後は多くの場合が10歳頃までに自然と小さくなっていきます。
アデノイドの肥大は、免疫力の低い子どもに多くみられ、大人になるにしたがって免疫力が高くなると、自然に小さくなるケースがほとんどです。しかしまれに成長しても肥大化したままの場合があります。
■アデノイド顔貌の特徴とは
それではアデノイド顔貌の見た目の特徴はどのようなものなのでしょうか。
・いつも口がぽかんと開いている
・面長
・唇が下がり気味
・唇が厚くもっこりして乾燥しやすい
・舌を突き出したような顔立ち
・歯並びが悪い(出っ歯やガタガタの八重歯)
・鼻が低い
・猫背姿勢になる
以上のような見た目の特徴があります。
いくつか詳しくみていきましょう。
◇口が常に開いている状態
口呼吸をすることにより、口をぽかんと開けているのが目立ってしまうのが特徴の一つです。
口が開いていることにより、口元が緩み、しまりのない印象を与えてしまうこともあります。
こうした顔の悩みを抱えているなら、アデノイド顔貌の可能性もあるでしょう。
口が常に開いていることにより、風邪を引きやすくなったり、感染症にかかりやすくなってしまうというリスクもあります。
◇面長
お口がぽかんと開いていることにより、顔の印象が縦長になり、面長の印象を与えます。
また骨格的にも、鼻が上を向いているアップノーズで、口呼吸により口輪筋(口を閉じる筋肉)が緩み、顔全体が下に引っ張られた様な顔貌となります。
◇出っ歯
口呼吸により顎の骨が十分に成長せず、歯が生えるスペースが足りないことにより、下の歯は後ろに引っ込み、上の歯が前に出る出っ歯になりやすくなります。
◇ガタガタの出っ歯
上記と同様に、顎のスペースが足りないことにより出っ歯になるだけではなく、ガタガタの歯並びになりやすくなります。
ガタガタの歯並びであると、滑舌にも影響してしまいます。
■アデノイド顔の見分け方とは
ここまでで、もしかしてうちの子もアデノイド顔貌なのかも?という方もいらっしゃるかと思います。
アデノイド顔の見分け方を紹介します。
◇口元が前に出ている状態
◇二重顎になりやすい状態
◇口元が緩んでいる状態
以上の3つがある場合は、アデノイドの肥大によるアデノイド顔貌である可能性が高いです。
よく口が開いていることはないか、口元がだらーんと下がってきていないかチェックしましょう。
■アデノイド顔の直し方とは
それではこのアデノイド顔貌は直すことはできるのでしょうか?
アデノイド顔貌の治療法はいくつかあります。
◇矯正治療
まずは矯正治療で直す方法です。
アデノイド顔貌の症状が軽度の場合は矯正で治すことができます。
矯正治療でも使う装置に種類があります。
以下の通りです。
◆マルチブラケット装置
軽度のアデノイド顔貌の場合、マルチブラケット装置を使った矯正治療で改善する可能性があります。
マルチブラケットを歯に接着して、そこにワイヤーを通して矯正治療をする方法です。
場合によっては、第一小臼歯を抜歯してスペースを確保し、マルチブラケット装置を使って歯列矯正をすることもあります。
第一小臼歯の抜歯をすると、抜歯したスペースを使って前歯や犬歯を後方に引っ張ることが出来る為、唇の突出感を改善することが可能です。
◆プレオルソ
可撤式矯正装置のプレオルソという装置で矯正治療をすることもあります。
この取り外し式のプレオルソを使うと、出っ歯や開咬、ガタガタの乱杭歯を治すことが出来ます。
プレオルソは、ゴムの様な素材で出来ていて、着脱式の装置です。
正しい舌の位置を覚え、口周りの口輪筋のトレーニングが出来る装置です。
◇外科手術
アデノイド顔貌の症状が重度の場合は、矯正治療だけで直すのは難しく、外科手術が必要になることがあります。
手順としては…
①歯並びを矯正である程度整える
②上顎、下顎を全身麻酔下できり、前方に移動する
③歯並びの細部を微調整する
このような流れとなります。
こうして矯正治療と外科手術を併用することにより、重度のアデノイド顔貌を直すことができます。
ちなみに、このような顎骨体移動術という外科手術は顎変形症の診断がつけば保険適用となります。
■まとめ
今回はアデノイド顔貌について紹介しました。
顔つきのコンプレックスがある方は、もしそれがアデノイド顔貌であれば、矯正治療で直せるかもしれません。
口元は第一印象を決める重要なパーツです。
お悩みの方は、うえの歯科医院でも矯正歯科に関わることをサポートしているのでよろしければお問い合わせください。