2023/04/13矯正のゴムかけが痛すぎるのはいつまで?早く終わらせる方法を紹介
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
今回は矯正治療について!
ワイヤータイプの矯正治療では、歯を効率的に正しい位置に並べるためにワイヤーやブラケットといった四角い装置以外の器具を使うことがあります。
なかでも、“矯正のゴムかけ”は、歯に力がかかって痛みを生じたり、見た目的にも目立ってしまったり、付け替えが面倒だったりと、ちょっと辛いもの…
歯列矯正における「ゴムかけ」とは、小さい輪ゴムを上下の矯正器具の一部に引っかけて、治療をアシストするものです。
この“矯正のゴムかけ”にはどのような効果があるのか、またどのようにしたらゴムかけの期間を短縮できるのかを今回紹介いたします。
■矯正のゴムかけが痛い原因
私自身もワイヤー矯正のゴムかけ経験者ですが、矯正のゴムかけは付けたばかりの時期には痛みを伴います。
このゴムかけの痛みの要因は何なのでしょうか。
◆歯と骨の間が圧迫
ゴムかけで歯が痛むことの一番の理由は、歯と骨の間が圧迫されることによる痛みです。ゴムの力によって歯が引っ張られて動くことにより、歯と骨の間が圧迫されるからです。
ゴム自体の力はそれほど強くはないのですが、歯が引っ張られる方向の骨を圧迫していきます。
そうすることで、歯と骨の間の組織に炎症を起こさせ、骨を溶かします。
ゴムかけで動かす方向の骨を溶かし歯が移動すると、移動前に歯があった部分には新しく骨が再生されて歯の移動が完了します。
この歯が移動している際に、歯の周りの骨などが刺激され、痛みを感じるのです。
ゴムかけを始めてすぐの段階では圧迫感程度の痛みです
が、歯が動き始めると炎症が起こり、骨が少し溶け痛みがどんどんと増してしまいます。
◆血管や神経を収縮
矯正のゴムかけで痛みを感じる二つ目の理由は、血管や神経を収縮することによる痛みです。
歯が動くと骨だけに影響を及ぼすのではなく、血管や神経を収縮させます。
血管が収縮すると血液が流れづらい状況になってしまうので、血行も悪くなってしまいます。
血流が滞ってしまうと、老廃物も溜まりやすい状態になり、痛みを生じる場合があります。
これもゴムかけで歯が動くことによって周囲の血管を圧迫し起こるため、基本的には歯の移動が完了すれば痛みも治まる現象です。
痛みがあまりにも長期化するようであれば、他の要因も考えられるので矯正担当の歯科医師に相談したほうが良いでしょう。
■ゴムかけの効果
痛みを伴う矯正のゴムかけですが、痛いのになぜ付けなければならないのでしょうか…。
ゴムかけをするのには、以下のような嬉しい効果があるからです!
◆上下の歯を矯正するのに適切
矯正装置は上顎と下顎の歯列に対してそれぞれの器具に分かれています。そのため、上下の歯列はそれぞれ個別に整っていきます。
そうなると、上下それぞれの歯並びが綺麗になっても、上下の歯を噛み合わせた時に、上下にズレが生じる場合があります。
ゴムかけにはそうした上下のズレという症状を改善する効果が期待できます。
◆歯の細かい動きが可能
矯正のゴムかけは、メインとなる矯正装置とゴムを併用することによって、目指す歯列の実現がより確実に可能となります。
顎間ゴムというゴムを使用して、細やかな微調整をすることによって、矯正治療の仕上がりがグンと良くなってくれます。ゴムの弾性力によって、力を加えるゴムかけは、ゴムの種類によって加わる力加減が変わります。医師から治療に合った矯正ゴムを渡された際には、指示を守って正しく用いるように心がけましょう。
◆かみ合わせを改善するのに効果的
上でも述べましたが、矯正のゴムかけをすることにより、歯のかみ合わせのズレを治すことにつながります。
上下間に渡ってゴムかけを行うことにより、しっかりと歯が噛み合うようになるのをアシストします。
歯列矯正をしたのにも関わらず食事の時などに不具合を感じている方も稀にいらっしゃいますが、それは矯正ゴムを用いることで改善できる可能性があります。見た目の美しさだけでなく機能面でも矯正治療の治療効果が得られるでしょう。
■ゴムかけの種類
一口に矯正のゴムかけと言っても、効果的に矯正治療を進めるために、患者様の状態によって、ゴムの強さや装置への掛け方には種類が異なります。
◆2級ゴム
2級ゴムは「上顎前突」といって上顎の歯列が前方へと突き出ている症状の人や、「出っ歯」の患者さんを治療するのに用いられます。
治療方法としては上顎の前歯に近い位置から、下顎の奥歯に近い位置へとゴムを掛けることにより、上顎の歯列を後ろへと持っていきます。
より具体的にゴムをかける位置を述べるならば、前から3番目に位置する上顎の犬歯と、前から6番目に位置する下顎の第一大臼歯に渡って斜めに掛けるイメージです。
◆3級ゴム
3級ゴムは「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる下顎の突出を治療する目的で用いられるでしょう。
その為、2級ゴムとは上下真逆の位置にゴムを装着することになります。
つまり下顎の前から3番目の犬歯から、上顎の前から6番目の第一大臼歯に向けて斜めにゴムを掛けることになるでしょう。
◆クロスゴム
上の歯が下の歯に被さるようになるのが通常の噛み合わせであるのに対し、上下の噛み合わせが逆転してしまう症状を「交叉咬合」と言います。この交叉咬合は、歯が傾いて生えてしまっているのが主な原因です。
クロスゴムはその交叉咬合の治療の為に用いられるもので、傾いて生えた歯に逆の力を加える必要がある為、噛み合わせる面をまたぐようにゴムをかけて処置をすることになります。
噛み合わせ面にゴムがあることで違和感を強いです。しかし、数日〜数週間で慣れる方が多いです。
◆垂直ゴム
奥歯はしっかりと噛み合っているのに、前歯の上下が噛み合わずに開いている状態にある症状を「オープンバイト(開咬)」と言います。
前歯の上下が開いてしまって噛み合わない状態の歯列を上下しっかりと閉じて、噛み合わせの機能を回復する為に、上下の歯に垂直の力をかけるように処置を行います。
■矯正のゴムかけが痛いと感じるピーク
矯正のゴムかけの効果がわかり、必要性を感じられたかと思いますが、痛みが伴うのは事実…
しかし、矯正のゴムかけの痛みのピークはずっと続くわけではなく、一般的には1〜2週間ほどで痛みが治まると言われています。
慣れるまで頑張りましょう…!!
■ゴムかけを早く終わらせる方法
そんな痛みの伴う矯正のゴムかけ、早く終わらせたいですよね…
どのようにしたらゴムをかける期間を短縮できるのでしょうか…?
ゴムを装着する期間は、歯列矯正期間のなかの数カ月(2カ月〜3カ月)が多いですが、装着時間が矯正医に指示されていた時間よりも短かったり、無意識の癖が出たりすると、当然ですが、上記の治療期間よりもゴムをかける期間が長くなってしまうケースもあります。
◆外している時間を短縮
ゴムかけ期間を短縮するには、とにかく、食事や歯磨き以外の時間はできるだけ長くゴムをつけておくことです。そうすることでゴムかけによる歯の移動を促し、ゴムかけの期間を短縮することにつながるでしょう。
ついつい忘れてしまう…という方も多いゴムかけですが、できるだけ矯正治療を短期間にするために、長時間ゴムをかけるように意識しましょう!
■まとめ
うえの歯科医院では矯正歯科に関わることをサポートしています。
マスクが外せる時期になったけど、歯並びが恥ずかしくてマスクを外せない…新生活の第一印象をアップしたい!という方、よろしければうえの歯科医院までお問い合わせください。
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