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2023/04/09歯石取りの頻度はどのくらい?歯科医院でケアした方が良い理由とは?

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


最近、少し寒い日が続きましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?春といえどもまだまだ朝晩は冷えますので、体調など崩されないようにしてくださいね!


さて、本日のテーマは歯石です。

歯医者さんやCMでも良く聞く単語だと思いますが、実際どんなものかご存知ですか?

どんな由来で発生するのか、どういう人につきやすいのか、硬い歯石を取る方法など様々なベクトルからお話していきます。


◼️なぜ歯石ができるの?

◇歯に歯垢(プラーク)が溜まり石灰化

食事をした後に歯を触るとヌルヌルした汚れが付いています。その汚れは歯石の元となる歯垢(プラーク)といいます。プラークは無数の細菌が含まれており、虫歯や歯周病の原因となります。このプラークが石灰化し固まると「歯石」になるのです。


◇そもそも石灰化とは?

リン酸カルシウムの沈着=石灰化

私たちの唾液の中には、リン酸カルシウムが豊富に含まれています。これは歯や骨の主な成分であり、それらの組織を健康に保つ上では欠かすことができません。ですから、リン酸カルシウムおよび石灰化現象そのものは、決して悪いものではないということを知っておいてください。問題なのは、それが汚れの一種であるプラークで起こってしまう点です。


◇プラークは歯面にへばりつく性質がある

プラークが厄介なのは、歯の表面にへばりつく性質がある点です。口腔ケアによってしっかりと取り除かないと、唾液による石灰化作用を受けて、石のように硬くなってしまいます。逆にいうと、プラークが溜まっていなければ、歯石が発生することもないのです。


◼️歯石が溜まる原因は?

◇口腔ケアが不十分

歯石が溜まる主な原因は、不十分な口腔ケアです。日頃から正しい方法で歯磨きしていないと、プラークが溜まり、歯石が形成されます。歯石は歯ブラシによるブラッシングでは落とすことのできない汚れなので、一度形成されてしまうと溜まっていく一方となります。


◇唾液の石灰化作用が強い

石灰化の材料となるリン酸カルシウムは、唾液に含まれています。その量には個人差があるため、同じようにプラークが溜まっていても、歯石が形成されやすい人とされにくい人がいるのはそのためです。唾液の分泌量が多い場合も、歯石が付着・形成されやすくなることがあります。


◼️歯石を放置するとどうなる?

◇歯周病にかかりやすくなる

歯石を放置する最も大きなリスクは、歯周病の発症です。歯と歯茎の境目や歯周ポケットの中に歯石が形成されると、そこが歯周病菌の住みかとなります。歯周病菌が繁殖し、歯茎に感染すると、いよいよ歯周病を発症します。歯周病では歯茎の腫れやブラッシング後の出血などの症状がみられるようになります。すでに歯周病を発症している場合は、歯の動揺や、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が始まり、さらに症状が悪化するため要注意です。


◇虫歯にかかりやすくなる

歯石は、虫歯菌の温床にもなります。歯石を放置すると、さらにその上にプラークが付着し、虫歯菌がどんどん増えていきます。その結果、歯に感染し、エナメル質や象牙質を溶かしていくのです。


◇口臭が強くなる

私たちのお口の中は、必ず何らかの臭いがします。どんなに口腔ケアを徹底していても、生理的口臭(せいりてきこうしゅう)と呼ばれる臭いはゼロにできないからです。ただ、歯垢や歯石が溜まっていると、生理的口臭とはまた違った臭いが発生します。それはお口の中の細菌が食べかすなどを分解する過程で生じるガスに由来します。つまり、歯石を放置すると、口臭にまで悩まされることとなるのです。


◼️歯石取りを歯科医院で行うべき理由は?

◇歯石は歯ブラシで取り除けない

歯石は歯ブラシで取り除くことができません。市販の歯ブラシでゴシゴシと強く磨いても、石のように硬い歯石には全く効果がないのです。そこで有用なのが歯科医院で受けるスケーリング(歯石除去)です。


スケーリングとは、スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って歯石を削り取る処置です。先端が刃物のように鋭く研がれたスケーラーなら、石灰化した歯垢も効率良く削り落せます。歯科医院では状況に応じて、超音波で汚れを落とすスケーラーを使うこともあります。

歯石取りの頻度はどのくらい?歯科医院でケアした方が良い理由とは?

◇市販のスケーラーには要注意

実は、スケーラーは薬局やドラッグストアなどで販売しています。市販されているのですから、自分で歯石を取っても大丈夫なのでは?と思われるかもしれませんが、それはとても危険なことなので十分注意してください。歯科医師や歯科衛生士といった国家資格を持つ専門家でなければ、歯や歯茎を傷つけるおそれがあるからです。そういう点においても、歯石取りは歯科医院で行った方がよいといえます。


◼️歯石取りの頻度はどのくらい?

◇3~6ヶ月に1回が適切

歯石取りの頻度は、3~6ヶ月に1回程度が適切です。期間に幅があるのは、お口の状態によって歯石の形成速度も大きく変わるからです。歯石の形成が極端に早い人は、2ヶ月に1回程度の頻度で歯石を取ってもよいです。


ちなみに、3~6ヶ月というのは、いわゆる定期検診・メンテナンスを受ける適切な頻度でもあります。今現在、お口の中に特別な問題がないのであれば、歯石取りも定期検診と一緒に受けるのがよいでしょう。歯医者の定期検診では、スケーリングだけでなく、歯のクリーニングやブラッシング、フッ素塗布なども受けることができます。過去に歯周病の治療を受けていたり、病状が安定している状態であったりする場合は、症状の進行を抑えるためにも定期検診・メンテナンスが重要となります。


◼️まとめ

日々の歯磨きを適当に行い、歯科医院でのクリーニング頼みにしておくと、定期的に通っていても歯周病がどんどん進行してしまいます。

歯科医院でのクリーニングも大事ですが、日々のセルフケアがより重要になってきます。


うえの歯科医院では磨き残しのチェックや正しい歯ブラシの使い方、お口に合ったセルフケアの仕方もレクチャーしております。


定期的にプロフェッショナルなケアを行い、毎日のセルフケアでプラークを取り除き、健康な歯を維持していきましょう。