2023/02/19【口内炎】親知らずがあると口内炎ができる?注意すべき口内炎の見分け方もご紹介!
こんにちは! 鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん! インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院 歯科助手・管理栄養士の中西です。 さて今回は親知らずがあると口内炎ができてしまうのか、口内炎の予防や見分け方をご紹介します。 ■親知らずの近くに口内炎ができてしまうのはなぜ? ◎親知らずが斜めに生えているから 親知らずが斜めに傾いて生えてきて頬の粘膜を刺激したり、噛み合わせの親知らずが生えていなくて向かいの歯茎を噛んでしまう場合、その部分が繰り返し口内炎となることがあります。 ◎親知らずがあることでほっぺを噛んでしまうから 親知らずが原因でかみ合わせが悪くなり、ほっぺを噛みやすい状態になっていると、よく噛んでしまう部分が炎症を起こし口内炎ができてしまう場合があります。 ■親知らず近くの口内炎が治らない場合 ◎親知らずを抜歯する 親知らずが頬の粘膜や歯茎を傷つけてしまい口内炎などを頻繁に起こしている場合は、抜歯をおすすめします。 親知らずが頬の内側や歯茎に当たることで傷を作ってしまい、傷の影響で大きな口内炎ができてしまうと、会話をするのも嫌になるくらいの痛みが襲うこともあります。このケースは親知らずを残していると傷を再発させてしまうことになるので、抜歯してしまうほうがいいでしょう。 親知らずがまっすぐ上に生えていない場合は、全体の歯並びに影響を与えるケースがあります。親知らずが大きくなることで他の歯がどんどん押されて、歯並びがガタガタになってしまうこともあるため、歯並びに影響を与えている親知らずも、抜歯の対象となることがほとんどです。 ◎穴が開く程の口内炎ができてしまった 口内炎に穴があいた場合、次のような病気が考えられることもあります。 ・壊死性潰瘍性口内炎…歯茎や舌、上あごなどに潰瘍をつくってかさぶたとなり、それをはがすと出血するといった症状がでている方は、「潰瘍性口内炎」の可能性も、、、 この場合、強い口臭をともないます。 ・アフタ性口内炎…唇や頬など粘膜部にできて「なにもしなくても痛い」「食事の際に傷む」などの症状が挙げられ、丸みがかった黄白色の潰瘍で潰瘍の周りは赤くなっているのが特徴です。 一般的な口内炎ですが、悪化すると穴があいてしまうケースがあります。 小さいアフタ性潰瘍は2〜8mm程度の範囲内ですが、大きいものでは1cm以上の潰瘍を形成する場合もあります。 ・ベーチェット病…強い痛みのあるアフタ性潰瘍をくり返し形成するほかにも、陰部に潰瘍をつくる・皮膚に赤い腫れや眼にはぶどう膜炎など、全身にさまざまな合併症を起こすのが特徴です。 ■親知らずとは関係なくても口内炎がなかなか治らないときは、、、 ◎口内炎は1~2週間で治る 一般的な口内炎であれば、1〜2週間で自然と治っていきます。 ただ、お口の中の病気には口内炎と似た症状になるものがあり、口内炎と診断されていても違う病気(粘液嚢胞、扁平苔癬、白板症、免疫疾患、悪性腫瘍など)の可能性があります。 2週間以上長引く口内炎がある場合には、市販の軟膏などで様子をみるのではなく、一度、歯科口腔外科への受診を推奨します。 ◎1~2週間たっても治らない場合は 口腔がんの可能性もあるため、歯科医院を受診しましょう。 定期的に口の中をセルフチェックすれば、口腔がんは比較的簡単に発見できて、早期治療につながります。 ◎口腔がんとの見分け方 最も分かりやすい目安としては、同じ場所に出来た口内炎が二週間以上治らない場合です。症状としては口内炎の部分に歯や食べ物が当たると痛い、痛みのある粘膜表面に硬いしこりを触れるなどがあります。また放置されたむし歯が尖っていて粘膜や舌に当たっていると、癌化する可能性もあるため気になる方は一度歯科医院で相談してみてください。 ■気になる口内炎は早めに歯科医院で診てもらう ◎親知らずの状態も診てもらえる 親知らずが原因の口内炎であれば、親知らずをどうすればいいかの相談ができたり、原因の改善につながります。 ◎早期発見・早期治療になる 仮に、口腔がんだった場合、早期発見により治療を早い段階で開始できるため完治を目指すことも可能です。 ◎体調不良の改善にもなる 口内炎の痛みを解消し、十分な食事を取れたり、ストレスが軽減することによって体調不良を改善することも期待できます。 ■まとめ いかがでしたか。 ・親知らずの近くに口内炎ができてしまう原因は、 ◎親知らずが斜めに生えているから ◎親知らずがあることでほっぺを噛んでしまうから ・親知らず近くの口内炎が治らない場合は、 ◎親知らずを抜歯する ◎穴が開く程の口内炎ができてしまったら歯科医院へ ・親知らずとは関係なくても口内炎がなかなか治らないときは ◎口内炎は1~2週間で治る ◎1~2週間たっても治らない場合は口腔がんの可能性も 口内炎など、お口の中に気になる症状がある場合は、一度口腔外科を受診することをおすすめします。 口内炎の場合も、そうでない場合も早期発見・早期治療につながります。 うえの歯科医院でも、随時ご相談も受付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座