2023/01/03歯がオレンジ色なのはプラークが原因?その取り方も紹介!
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
今回は歯の色について!
自分の歯を鏡で見た時に歯が黄ばんでいたり、オレンジ色になってしまっていたり、気になることはありませんか?
そのような歯の色の変色の原因は様々であり、変色の原因によって適切な対処法も違います。
今回は歯の色が黄色やオレンジ色になってしまう原因とその対処法をお伝えします。
■歯がオレンジ色になる原因
歯がオレンジ色になってしまう理由は、内的要因と外的要因があります。
◇歯垢(プラーク)と歯石
歯のオレンジ色の汚れには歯垢や歯石が原因の場合もあります。
30代以上の方の80%以上の方は、歯周病があるともいわれています。この歯周病の原因となるのも歯垢や歯石です。
歯の磨き残しである歯垢は、歯磨きで除去されないままになると、固まって歯石となってしまいます。この歯石は歯ブラシでは取り除くことができず、歯医者さんの専用の器具で取り除く必要があります。
この歯石は細菌の塊です。歯茎と歯の隙間にある歯周ポケットに細菌がたまり、その細菌が歯を支える土台となる骨を溶かす病気が歯周病です。
ただの汚れだと思っていたら、歯石があることによって細菌が増殖していることもあるので定期的に歯のクリーニングを受けましょう。
定期的にクリーニングを受けることは、歯の黄ばみ予防としても効果的です。
◇着色汚れ
歯に色が着く原因の2つ目は着色汚れです。
着色汚れはいわゆるステインと呼ばれているものです。
私たちが普段食べている食品にはポリフェノールなどの色素成分が含まれています。
これが唾液の中のたんぱく質と結合して着色汚れとなり、歯に定着してしまいます。
例えばカレーなどは色が付着しやすい食品の代表です。
他にもたばこのヤニやお茶類に含まれているポリフェノールから作られるステインは、特に歯につきやすいといわれています。
着色汚れを防ぐためには、色の濃いものを食べた時にできるだけ早く歯磨きをすることが大切です。
外出先などすぐに歯磨きができない時には、せめて水で口を軽くすすぐようにしましょう。
また、キシリトールのガムを噛んで口の乾燥を防ぐことも効果的です。
◇加齢による変化
年齢を重ねることも歯の変色の原因です。
歯は外側の透明なエナメル質と内側にある象牙質で構成されています。象牙質はその名の通り、牙のような黄色っぽい色をしています。
この黄色い象牙質が透明のエナメル質から透けて見えることで歯が黄ばんだように、あるいはオレンジっぽく見えることがあります。
お子さんの歯は比較的白いかと思いますが、年を重ねるごとにエナメル質が少しずつ削られていくことで、象牙質がより見えるようになり、歯の色が黄色くなってきます。
さらに加齢や歯周病によって歯茎が下がると歯の根元の象牙質が見えやすくなります。
その結果、より一層、歯が黄色やオレンジ色に見えてしまうことになります。
力を入れすぎたブラッシングや時間をかけすぎたブラッシングが原因となって、エナメル質が削られる場合もあります。
歯の着色汚れを取ろうとして強くブラッシングすることが、逆に歯の変色につながってしまうこともあります。
強いブラッシングは歯茎が痛む原因にもなるため、優しく歯を磨くようにしましょう。
■歯がオレンジ色になったときの取り方
ここまで、歯の変色の原因をいくつかお伝えしましたが、それぞれの対処方法が気になりますよね!
それぞれみていきましょう。
◇歯垢と歯石の場合
・自分で行う場合
歯石になる前の歯垢をできる限り取り除くことはご自身でもできます。そうすることで歯周病の原因となる歯石も減らすことができます。
ご自身でできることとしては…
①歯磨きを丁寧行う
②デンタルフロスを活用する
③市販のスケーラーを活用する
※ただし市販のスケーラーを使う際は歯や歯茎を傷めやすいので、使いすぎに注意しましょう。歯科衛生士に適切な処置を行なってもらうのが一番です。
・ 歯科医院で行う場合
歯垢と歯石が歯の色の変化の原因である場合、歯垢が硬くなってできた歯石はセルフケアでは除去が困難です。
歯周ポケットも4mm以上になると歯ブラシで汚れを除去しにくくなるといわれています。
歯石や深い歯周ポケットの汚れは歯科医院でケアするようにしましょう。
歯科医院では歯科衛生士が、専用の器具を使って歯茎や歯周ポケットに入り込んだ歯石を除去してくれます。
◇着色汚れの場合
普段の生活から色がつきにくい食べ物を食べることで防げます。また着色しやすい食べ物を食べた後はできるだけすぐに歯磨きをしましょう。
また、歯科医院では歯のクリーニングによって歯の表面を磨いて歯垢やステインを除去することができます。
歯の表面をつるつるに磨くため、クリーニング後は新しい汚れや歯垢も付きにくくなります。
見た目が綺麗になるだけではなく、口腔環境が改善されむし歯や歯周病予防にもなりますので、定期的にクリーニングを受けることが大切です。
◇加齢の場合
歯科医院でのホワイトニングをすることで、黄ばみの原因となる歯の象牙質を漂白剤で脱色して白くすることができます。
歯の内側から漂白するため、本来の歯以上の白さを実感することができるでしょう。
ホワイトニングには、歯科医院で行い短期間の施術で綺麗にできるオフィスホワイトニングと自宅でもできるホームホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングは、専用の漂白剤を入れたマウスピースを都合がいい時間に装着するだけの簡単なホワイトニングです。平日忙しくて通院の時間が取れない人にもおすすめなホワイトニングです。
より早く結果を求めるなら、2つの方法を併用するデュアルホワイトニングという方法もあります。デュアルホワイトニングをすると、その後の色持ちも良くなります。
ライフスタイルに合わせて、自分に合ったホワイトニング方法を選びましょう。
■歯石の際の予防方法
それではそもそも歯石が沈着しないようにするためには何ができるのでしょうか…?
◇矯正治療を行う
歯並びが悪いと磨きづらいところが多くなり、歯磨きの精度が落ちてしまいます。そのため、歯石ができやすくなってしまいます。
この場合は歯並びをきれいにする矯正治療を行うことで、お口の中の清掃性をアップさせることができます。すると歯石も付きにくくなり、色素沈着もしにくくなります。
しかし、矯正治療は高額のため、歯石が付くのを予防するために高額な矯正治療を受けるのは勿体ないと思う人も多いかもしれません。
しかし、将来のことを考えれば一概にもそうとは言い切れません。
まず歯並びが改善されれば見た目もよくなり、第一印象が良くなったり、自分に自信が持てるようになったります。それだけでも矯正治療を受けるメリットがあります。
また、歯石ができやすいということは歯周病になりやすいことを意味します。歯周病は歯を失う原因の第一位です。歯を失ってしまったら、もう元に戻すことはできません。
大切なご自身の歯を守るためにも、矯正治療を行うことはお勧めされています。
◇プラークチェッカーを活用する
プラークとは歯の磨き残しのことをいいます。
プラークチェッカーはプラークを染め出す効果があり、言わばプラークを着色させます。
プラークを目に見える状態にすることで確実にプラークを除去することができます。歯磨き後に使用することで、歯磨きで取りきれなかった磨き残しを目で見て確認し、取り除けるまで磨くことができます。
また、プラークチェッカーを連続して使用すれば歯磨きの精度を高めることもできます。
仮に3日間毎日使用したとして、毎回同じ箇所が染まっていたとすると、そこは自分にとっての歯磨きの弱点の場所です。いつも磨き残しが残ってしまう部分がわかれば、今後その箇所をより丁寧に磨くことで磨き残しのクセをなくせます。
ちなみにプラークチェッカーはプラークテスターとも呼ばれており、液体や錠剤のタイプなど種類は様々です。
ぜひ利用してみてください。
◇デンタルフロスを活用する
デンタルフロスは歯石の予防方法の基本です。歯石は歯磨きでは除去できないものの、歯垢の除去は可能です。
歯石の元となる歯垢をしっかりと除去することで、歯石が付くのを予防することができます。
プラークを確実に除去するためには、精度の高い歯磨きが必要です。ですが、なかなか歯ブラシだけでは全ての汚れを取り除くことは難しいのが現実です。
そこでおすすめなのが、デンタルフロスです。
ブラッシングだけでは磨ける箇所に限界があるため、
デンタルフロスを使って歯ブラシの届かない歯と歯の間も綺麗に磨きましょう。
ちなみに歯ブラシだけ使用する歯磨きではプラークの除去率が6割程度とされていますが、
デンタルフロスを使用することでプラークの除去率が8割まで高まるといわれています。
■まとめ
うえの歯科医院では歯石を除去するクリーニングも行うことができ、歯石の元となるプラークを取り除ける歯磨きのサポートも行なっております。
また、矯正治療やホワイトニングも出来ますので、歯の色が気になる方はぜひ一度ご相談ください。
解決のために全力でサポートいたします!
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座