2022/08/28親知らずが臭い?口の臭いの原因と対策もご紹介します!
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
今回は親知らずによる口臭についてです。
ご自分の口の臭い、気になることはありませんか?
また家族から口臭について言われる…という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな口臭ですが、数々の原因が考えられます。
その原因の一つが親知らずです。
今回は親知らずが原因となる口臭についてお話ししていきます。
■親知らずが原因で口が臭い?
親知らずがあることで、口臭の原因になっていることがあります。
親知らずが口臭の原因になってしまうパターンはいくつかの状態が考えられます。
◇親知らずと歯の隙間に食べかすが溜まる
まず、親知らずと歯の隙間に食べかすが溜まってしまっている状態です。
親知らずは、普通の歯に比べて歯磨きがしづらく、食べかす、磨き残しが溜まりやすいという特徴があります。ただでさえ食べかすが溜まりやすい奥歯よりも奥にあるうえに、親知らずは通常の歯と同じように生えている場合もあれば、横向きや半分埋まっているなど、通常の歯とは違う生え方をしていることもあります。そのために、親知らずとその手前の歯との間には、さらに食べかすが溜まりやすくなってしまいます。
生ごみもそうですが、食べ物は放置すると腐って悪臭を放ちますよね。同じことが口の中でも起こり、隙間に溜まった食べかすが腐ってしまうことで、臭いの原因になってしまうことがあります。
◇歯ぐきが炎症する
お口の中に細菌が増えて歯ぐきが腫れてしまうことも臭いの原因となります。
歯周病というワードは耳にしたことがあると思います。
歯に溜まった汚れが原因で歯肉が炎症を起こす病気です。その細菌が増えて、歯を支える土台となる骨を溶かし。歯のぐらつきや抜歯につながってしまう恐ろしい病気です。
歯周病も食べかすの残りや細菌が原因で起こるため、嫌な臭いを引き起こす原因となります。親知らずは、磨きづらいことから、歯の周りに食べかすが溜まりやすい場合が多いため、歯周病予防をすることも、臭いを防ぐ重要なポイントです。
◇歯ぐきに触ると臭い
歯ぐきに触れることで臭いを感じる場合は、膿ができていることが考えられます。
親知らずは、通常の歯と同じように真っ直ぐに生えているとも限りません。
斜めや横向きに生えた親知らずは、半分歯ぐきに埋まっていたり、歯肉が歯の上にかぶさったりしています。その場合、親知らずと歯肉の隙間に食べかすが溜まって発酵してしまいます。上でも述べたようにその食べかす自体が臭いの原因になることもありますし、発酵することにより歯ぐきや歯肉が炎症を起こして、痛みが起こり、膿の発生につながります。
◇親知らずが接する歯がむし歯になる
親知らずとその間は磨きにくいからこそ、食べかすがよく溜まってしまい、むし歯にもなりやすいです。そのむし歯が臭いの発生源となります。
むし歯は菌の増えることにより起こります。そのため、むし歯のある口は嫌な臭いを発します。親知らずと接触している歯との間は、むし歯になるリスクも高くなります。こうした歯がむし歯になることによって口臭が起こる場合もあります。
◇親知らずがむし歯になる
隣の歯だけではなく、親知らず自体が虫歯になっているケースもあります。
歯ぐきに埋もれた親知らずをきれいに磨けず、親知らず自体がむし歯になってしまいます。そのむし歯が臭いの原因となってしまいます。
親知らずがむし歯になると、隣り合う歯にも影響し、親知らずの周囲全体にむし歯が広がることもあります。親知らずを抜歯するか、先のとがった歯ブラシを使う等して、防いでいきましょう。
■親知らずを抜歯しても臭い?
ここまでは、親知らずがある場合の臭いの原因をお伝えしました。
しかし、原因となりうる親知らずを抜いたとしても、まだ臭いが発生してしまう場合もあるのです・・・。
いくつかそのようなケースがあるのでみていきましょう。
◇傷口に膿が溜まる
傷口を直すために血が溜まり、いわゆる「かさぶた」です。それが膿になって臭ってしまいます。
◇抜歯した穴に食べかすが入る
親知らずを抜歯した後は、歯があった場所にぽっかり穴が開いた状態になります。
その抜歯後の穴に食べかすが入ってしまいます。
◇縫合糸が臭う
抜歯をするために歯肉を切開した場合は、そこを糸で縫います。その糸を縫合糸といいます。
傷口が治るまでは縫合糸がある状態のため、歯磨きすることができず、とれるまで我慢が必要です。
◇細菌に感染する
抜歯をした後は、その部分が傷口になります。その抜歯後の傷口に細菌が入り、炎症することによって、臭いが発生します。
臭いが気になるからといって、ゴシゴシと強くゆすいでしまうとせっかくできたかさぶたもとれて、また膿んでしまいます。傷口が治るまでは安静にしておきましょう。
■臭いの元となる親知らずは抜歯するべきなのか?
ここまでのお話しでは、親知らずがあるときの臭いと親知らずを抜歯した後の臭いについてお伝えしました。
では、親知らずは抜歯するべきなのでしょうか?
実は、すべての親知らずを抜歯した方が良いというわけではなく、抜歯をした方が良いケースと抜歯しなくてもいいケースがあるのです。
どう分けられるのかみていきましょう。
◇親知らずを抜いた方がいい場合
・親知らずが斜め、または横向きに生えている
・親知らず付近の歯ぐきの腫れや痛みが続く
・親知らずや隣接する歯がむし歯や歯周病になっている
・歯並びや噛み合わせに悪影響を与えている
◇親知らずを抜かなくてもいい場合
・親知らずがまっすぐに生えている
・親知らずが骨に完全に埋もれている
・親知らずがきれいに磨かれている
・入れ歯やブリッジの支台となる
・移植歯として使える
以上のように分類ができます。
ただ、ご自身で診断することは難しいところでもあります。
歯科医院で詳しくチェックをしてもらった上で、親知らずを抜歯するか残すかを判断しましょう。
■親知らずを抜く以外にもある臭いへの対策
親知らず付近の臭いは、親知らずを抜歯する以外の方法で対策をとることもできます。
◇むし歯治療をする
親知らずや親知らずの隣の歯がむし歯になっていることが、臭いの原因であれば、その部分のむし歯治療をすることで、臭いの原因を取り除くことができます。
◇歯磨きをきちんと行う。
親知らずとその手前の歯との間は、歯ブラシが届きづらく、食べかすが残りやすい場所です。そのような場合は、歯ブラシ以外のケアグッズを使うことをオススメします。
特に歯間ブラシやデンタルフロスはオススメです。他にも先のとがった細い歯ブラシもあります。歯科医院で歯のお掃除のプロである歯科衛生士さんに、自分にあったケアグッズをぜひ聞いてみてください。
◇抜歯後の歯磨きは要注意!
抜歯後に傷口付近を他の歯と同じ強さで歯磨きしてしまったり、うがいを強くしてしまうと傷口が広がり、出血してしまいます。するとなかなか傷が治らず、しばらく炎症した状態になり、膿も出てしまい、臭いの原因になってしまいます。
早く抜歯後の傷を治し、抜糸してもらうためにも、安静にしておきましょう。
もちろん、抜歯した穴付近以外は、通常通りの歯磨きをしていただいて構いません。
■まとめ
今回は、親知らずの臭いの原因とその対策をご紹介しました。
口臭と一口にいっても、親知らずが原因となることがあります。
しかも親知らずがあるときも、抜歯をした後も、口臭の原因となりうるのです。
適切にケアをして、臭いの原因を取り除いていきましょう!
また、まだ親知らずがあるという方は、歯科医院に親知らずを残せるのか抜歯した方がいいのか診断をしていただきましょう。
うえの歯科医院では、レントゲンだけではなくCTもあります
精密な診断も行えますので、お電話にてご予約お待ちしております
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座