2022/06/26親知らずの穴に食べかすが詰まったら?対処方法や注意点を紹介!
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
親知らずの抜歯をしたことはありますか?
親知らずの抜歯をする前は、
抜く時に痛いかな…
抜いた後に腫れるかな…
と不安になりますよね。
ですが、実際に親知らずの抜歯を経験した方によると、親知らずの抜歯をした後に気になるのは、抜歯をした後の傷口が治るまで、抜歯後の穴に食べかすが入ってしまうことなんです…
この抜歯後の穴に入ってしまう食べかすはどう対処するのが正解なのでしょうか?
このような親知らずの抜歯後のお悩みについて、詳しくお伝えしていきます!
■そもそも親知らずとは?
親知らずとは、前から数えて8番目の歯のことをいいます。
通常の歯のように並んで生えており、上下の噛み合わせが問題なければ、親知らずを抜かずに残していきます。
しかし、現代人は顎が小さく、8番目の歯が生えてくるスペースがないために、顎の骨に埋まったままになっている方も多いです。
すると7番目の歯と親知らずの間に磨き残しが多くあってむし歯になりやすかったり、私たちから普段見える歯のエナメル質の周りには骨ができないがために、歯を支えている顎の骨が親知らずの周りにはできず、骨の中が空洞状態のようになってしまい、感染しやすく腫れやすくなってしまったりします。
何かとトラブルの原因になってしまうということですね。
よって、このようなむし歯のリスクや感染の再発を防ぐために、親知らずの抜歯を歯医者さんから提案されることが多いのです。
■親知らずの抜歯後の穴の食べかすを放置するとどうなるの?
実際に親知らずを抜歯した後、歯があった場所から歯が失くなる分、そこは穴が開いた状態になります。
その分、どうしてもその抜歯後の穴に食べかすが入り込んでしまいます。
親知らずの抜歯後の穴の食べかすをそのまま放置してしまうと何が起こるのでしょうか…?
◇炎症が起こる
親知らず抜歯後の穴に食べかすが入ったまま放置すると、細菌感染して炎症を引き起こすことがあります。
◇口が臭くなる
そのままになった食べかすからの臭いや、炎症が起きることによって膿んでしまうことにより、口臭の原因になります。
◇ドライソケットになる
親知らずを抜歯をした後、通常は血液がたまりカサブタのような血の塊ができます。
しかし、血の味が気になり、強くうがいをしてしまってカサブタが剥がれ流れてしまうと、歯を支える土台となる骨が露出してしまうことがあります。
このことをドライソケットといいます。
ドライソケットになってしまうと、非常に強い痛みを伴います。ドライソケットの状態が長引く場合は、麻酔をした上で、再度歯肉から出血させてカサブタを新しい作ることで治療をしていきます。
◇食べ物が埋まることはない
抜いた穴に残った食べかすがそのままになっていると、歯茎に食べかすが埋まってしまうのではないか…と不安になられる方も多くいらっしゃいます。
ですが、抜歯後の穴に食べ物が取り込まれることはあり得ませんのでご安心ください!
抜歯後の穴は、穴の底から盛り上がっていくように治癒します。体にそのまま取り込まれるということはございません。
■親知らずの穴の食べかすを掃除する方法
それでは、親知らずの穴の食べかすはどのようにお掃除をしたらよいのでしょうか。
清掃方法をご紹介いたします。
◇液体歯磨きを使う
抜歯後の穴に食べかすが入ったままですと、細菌感染を起こしやすくなってしまいます。
ですので、細菌感染を防ぐための液体歯磨きを使うことが効果的です。
液体歯磨きは、タンパク汚れを次亜塩素酸イオンにより分解・洗浄し、その上細菌に対して次亜塩素酸により殺菌力を発揮する液体です。
普段使いもできますし、特に抜歯後など、思うように歯磨きができない状況の時にはピッタリの商品です。
◇うがいをする
しかし、専用の液体がないこともほとんどかと思います。そのような場合には、口に水を含んでから吐き出す程度の軽いうがいをしてください。
抜歯をしてから10日前後で穴となっていた部分の組織が作られ始めます。その後はぶくぶくうがいをしていただいて構いません。歯医者さんから消毒用のうがい薬を処方されることもあります。
◇専用の機械を使う
どうしても抜歯後の穴の食べかすが気になり、きれいに取り除きたい場合は、専用の機械を使って取り除くこともできます。
専用の機械として、ウォーターピックという商品がございます。
鏡を見ながらノズルの先端を穴の中に挿入し、スイッチを入れ水を出します。
すると、機械的に水流を使って食べかすを除去することができます。
ウォーターピックは、水圧の調整が10段階あるので、最初は最も穏やかなものから始め、抜歯後10日以降からは異常がなければ徐々に水圧を上げて、お使いいただけます。
ウォーターピックは、歯ブラシだけでは取りづらい、歯と歯の間に詰まったプラークを除去するために開発された機械です。全体の歯の清掃にも使うことができます。
■親知らずの抜歯後の穴が痛い時の対処法
親知らずの抜歯後、痛みが続くこともございます。
痛みはいつまで続くのか…
痛みを抑える方法はないか…
不安になってしまいますよね。
特に親知らずの抜歯後に痛みが出るのは、
上で述べたようなドライソケットになってしまっていることが原因として挙げられます。
ドライソケットになってしまい、痛みが出てしまった時の対処法をみていきましょう。
◇痛み止めを飲む
痛みがもうすでに出てしまっている場合は、歯医者さんから抜歯後に処方される痛み止めや化膿止めを飲みましょう。
痛み止めがない場合には、市販のものでも構いませんし、歯医者さんに処方してもらえないかご相談してみるのもOKです。
◇食事に気を付ける
抜歯したところに食べ物が当たると痛みが増してしまいます。
お食事の時には親知らずの抜歯をした方の歯で噛むのを控えたり、穴に食べかすが入ってしまった時はすぐに取り除くようにしましょう。
◇歯医者に行く
ドライソケットになってしまった場合は、まずは歯医者さんに連絡をし、診てもらいましょう。
歯医者さんで適切な対処をしてもらうのが一番正確で安心かと思います。
少しでも違和感があればすぐに歯医者さんに相談をしましょう。
■親知らずの穴を早く塞ぐためにやってはいけないこと
反対に、親知らずの抜歯後にやってはいけないこともお伝えします。
親知らずの抜歯後、穴が開いているとどうしても気になり、塞ぐために何かできないか…と思ってしまうかと思います。
しかし、以下のようなことは、やってはいけません!
◇綿棒で食べかすをとる
綿棒で触ることにより、カサブタが取れてしまい、ドライソケットの原因になってしまいます。
◇爪楊枝を使う
同じく、爪楊枝を使った場合も、ドライソケットの原因になってしまいます。また鋭利であるため、傷口にさらに傷を作ってしまうこともあります。
触りすぎると、そこから感染してしまい治りが逆に遅くなってしまうこともあります。
◇頻繁にうがいをする
頻繁にうがいをすることで、抜歯後の穴に圧がかかり、カサブタが取れドライソケットの原因になってしまいます。
抜歯後は、軽くゆすぐ程度にし、穴の部分の組織ができてくる10日後あたりからぶくぶくうがいをするようにしましょう。
■まとめ
今回は親知らずの抜歯後の穴に入った食べかすが詰まった時の対処法と原因をお伝えしました。
また、その際に痛みが伴うケースもご紹介しました。
普段も抜歯後も、お口の中を清潔に保つことが大切です。しかし、抜歯後はせっかくできたカサブタを剥がさないよう、刺激を加えないようにしましょう。
抜歯後のお口のケアについて、ご不安であれば抜歯前後に歯科医院にご気軽にご相談ください。
また、抜歯をしてから数日経ってもお痛みが引かない場合は、ドライソケットになってしまっている可能性もあります。お早めにかかりつけの歯科医院にご相談するようにしましょう!
うえの歯科医院では抜歯についての相談も受け付けています。
なにか気になること、相談事があればいつでもご連絡ください。