2021/08/29歯周病予防で一番大切なこと
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の高岡です。
リモートワークが普及する中、時間の使い方がフレキシブルになり、
久しぶりに歯医者さんへ行ったという方も多いのではないでしょうか?
そこで歯茎のチェックや歯周病の検査を行った方も多いはず…
そもそも歯周病とはどんな病気なのかというと、
歯を支える周りの組織(歯周組織)の病気です。
歯周病は、痛みのないまま進行するため、始めはご自身で気付くことができません…。
歯ぐきからの出血や歯が揺れてくることで気がつきます。
歯周病が重度となり進行してしまうと、抜歯しなければならないことも多々あります。
そのため、症状がないうちから、歯周病の検査を定期的に受けることが大切なんです。
そしてもっともっと大切なのが、ご自身で行うお口のセルフケアです。
今回は、
歯周病予防にはどうしてセルフケアが大切なのか?
歯周病予防のためにはどんなセルフケアが必要なのか?
解説していきます!!
■歯周病予防におけるセルフケアの重要性
なぜ歯周病予防では、セルフケアが大切なのでしょうか?
◇歯垢が溜まり歯石ができるのを防ぐ
そもそも歯周病の大きな原因は、歯の磨き残しであるプラークです。
プラークができるには…
まず細菌が糖を利用して、粘着力のある多糖類をつくり、それを歯の面につけます。
これは、べっとりとしていて、他の細菌も引きつけて細菌の塊を作ってしまうんです。
これがプラークです。
また、プラークは唾液中のカルシウムと結びつき、歯石をつくります。
歯石ができてしまうと、歯ブラシでは落とすことができず、歯医者さんの器具や機械を使わないと落とすことができません。
歯石は歯肉を刺激し、歯周病を起こしてしまいます。
そのため、歯石にならないように、毎日の歯磨きでプラークを丁寧に落としていくことが重要なのです。
◇健康な歯と歯茎を守る
歯周病を予防するには、歯だけではなく、歯茎もチェックすることが大切です。
まだ軽症の歯周病は、歯や歯ぐきを磨くことによって、健康な歯ぐきにもどすことができます。
鏡を見ながら歯磨きをし、歯ぐきが赤く腫れていないか、血がでていないかなどをセルフチェックする習慣をつけるといいですね。
また、歯と歯茎の境目はプラークが溜まりやすい場所です。歯ブラシの角度に注意して、よく磨くようにしましょう。
セルフチェックをしていて、もし異常があったら、歯医者さんで診てもらい、歯科衛生士に正しい歯の磨き方を教わりましょう。
■歯周病のセルフケア用品
歯周病のセルフケアでは、正しい歯磨きをすることがポイントです!
しかし、皆さんは歯磨きに自信がありますか?
ぜひ、歯医者さんで、歯磨きのプロである歯科衛生士に正しい歯磨きの方法をレクチャーしてもらってみてください♪
うえの歯科医院でも、患者様の今の歯磨きの仕方や生活背景を知った上で、最適な歯磨きの方法や、患者様一人一人にぴったりのセルフケアグッズをご提案しています。
セルフケアグッズもいくつか種類があります。
その使い方のコツもご紹介いたします。
◇歯ブラシ
いくら時間をかけて磨いても、歯ブラシが古いものでは、上手く歯の汚れを落とすことはできません。また、雑菌も繁殖してしまいます。
定期的に交換をしましょう!
大体1ヶ月くらいで交換するのをお勧めしています。
◇デンタルフロス
フロスは糸の一種です。
両手の指先に巻いて使うタイプや、アルファベットのP字型のものやY字型のものがあります。
歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間の汚れを落とすことができます。実は歯と歯の間は汚れが残りやすく、むし歯になりやすいんです。
デンタルフロスは、歯と歯の間をゆっくり前後させて使用しましょう。
◇歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間が広い方や、部分入れ歯やブリッジをされている方に最適です。また、ワイヤー矯正をされている方も、むし歯のリスクのある装置の周りを磨く時に歯間ブラシが適しています。
歯と歯肉の境目のあたりに触れるため、歯肉のマッサージ効果もあります。
このようなセルフケアグッズを使って、できるだけお口の中の汚れを取り除ける歯磨きを身につけましょう!
■歯周病予防のセルフケアのポイント
最後に歯周病予防のためのセルフケアのポイントです。
歯周病予防のポイントは大きく分けて2つ!
◇正しい歯磨きを!
いくら歯磨きを頑張っても、ブラシの毛先が汚れのある箇所に当たっていなければ、プラークを落とすことはできません。
自分では磨いているつもりなのに、磨けていない…という方々も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方のほとんどが、磨きたい所に毛先を当てられていない人なのです。
特に
・歯と歯の間
・歯と歯肉の境目
・奥歯の噛む面
以上の3つは磨き残しが目立ちやすい場所です。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロス、歯間ブラシの力も借りて、プラークを落としていきましょう!
歯磨きのポイントは、
1.毛先を、汚れを取りたい箇所に確実に当てること
→鏡を見ながら磨くことをお勧めします!
2.細かくブラシを動かすこと
3.力を入れすぎず軽く磨くこと
4.1箇所につき、10〜20回ぐらいブラシを動かして磨くこと
です!
歯並びなど、ご自身のお口の中によっても磨き方のコツは異なりますので、歯磨きのプロである歯科衛生士さんに歯磨きの方法を教えてもらいましょう!
◇生活習慣を改善する
また、歯周病を予防するには、セルフケアだけではなく、生活習慣を改善することも大切です。
実は、肥満の方の歯周病の危険率は、なんと1.5 倍と言われています。
メタボリックシンドローム、いわゆるメタボは歯周病との関係が深いといわれているのです。
メタボを含めた生活習慣病は、若い頃からの食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなど、日頃の生活習慣が原因で発症します。
歯周病は、お口の中の病気ですが、実は全身の疾患とも大きく関係しているのです。
お口のケアはとっても重要ですね。
当院では、管理栄養士がおりますので、お口のケアだけではなく、普段の食生活を始めとする生活習慣の改善をサポートすることができます。
ご相談は無料ですので、ぜひご気軽にご利用ください。
■まとめ
歯周病を予防したり、進行を遅らせるためには、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも大切ですが、何よりも重要なのが、皆さん自身が毎日行うセルフケアです。
毎日使う歯、皆さんの身体を作る食べ物の入り口である歯だからこそ、毎日のセルフケアを正しく丁寧に行うことが大切です。
ただし!間違った努力では意味がなく、時間やお金を無駄にしてしまう…ということもあります。
プロである歯科衛生士のいる歯医者さんに定期的にメンテナンスで通いながら、自分にぴったりのセルフケアの方法を習得することをお勧めいたします!