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2021/06/24最新!糖尿治療について ~治療編~

皆様こんにちは!

横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の高橋です。


最近雨が増えてきていますね、それに伴い蒸し暑い季節になってきました。

気圧の変化などで体調不良の方も多いのではないでしょうか?

くれぐれも、季節柄ご自愛くださいね。


さて、今日は前回に引き続き「糖尿病」についてお話しします。

前回は、糖尿病とは?というところをお話させていただきましたが、

今回は糖尿病の治療についてお話させていただきます。



目次

■糖尿病患者への指導が変わった!

■目標値は一人ひとり違う!

■治療方法は3本柱!

■まとめ




■糖尿病患者への指導が変わった!

糖尿病治療について最近は、治療方法に変化がでてきました。

まず、糖尿病治療について今と昔では指導の方法が変わってきました。

1990年代までは、画一的で、医師から患者さんへ一方的な知識提供の指導を行っていました。

それが、2000年に入った頃から、まず患者さんの心理を理解するところから始めること、一人ひとりの病気に対する

思いを知ることが大切であり、医療者の心構えが治療経過の良し悪しを左右する、という考えに変わってきました。

言い換えれば、「オーダーメイド」な指導方法が現在の考え方です。

具体的には、先に述べた患者さんの気持ちの他、年齢や罹患期間、合併症の有無や程度、家など周りのサポート体制などを

考慮して個別に設定していきます。


糖尿病のような、治療して終わりではなく共生していく疾患においては、得た知識やスキルをもとに、

患者さんが自分でコントロールしながら生きていける人になることが重要で、医療者はそれを支援する立場です。


特に、2型糖尿病の場合は、生活習慣の改善が必要になることが多く、医療者の一方的な指導や指示は、患者さんの

生活や意志に沿わない場合があります。

実践可能な方法を患者さん自身が「やってみよう!」「これならできそう!」という意志がもてるようにサポートすることが重要とされます。また、糖尿病に対するイメージは人それぞれなので、それに理解を示すことが大切です。


■目標値は一人ひとり違う!

すべての患者さんに一律の目標値はありません。まず、知っておいていただきたいのは、治療目標によって、

目標値も違うのです。


血糖値の正常化を目指す際の目標 HbA1c 6.0未満

合併症予防のための目標 HbA1c 7.0未満

治療強化が困難な際の目標 HbA1c 8.0未満


に分けられ、年齢や罹患期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮したうえで個別に設定されます。

これらの数値は、いずれも成人に対する目標です。

患者さんの状態によっては、とにかく血糖値を下げればよいという単純なものではないのです。


■治療方法は3本柱!

糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の三本柱からなります。



①食事療法

食事療法は、糖尿病治療の中でも基本となる大切な治療です。

「薬をのんでいるから、食べすぎても大丈夫!」という患者さんがたまにおられますが、食事療法を抜きに糖尿病の治療をすることはありません。

また、以前に「糖質制限食」という、俗にいう「炭水化物抜きダイエット」が流行したことがあります。

もちろん、炭水化物を適正摂取量まで下げるのは妥当です。しかし、白米をまったく食べずおかずのみを食べた結果、

塩分をとりすぎてしまい、血圧が上がったり、体重が増えてしまったという研究結果がでています。

そのため、今はアメリカの糖尿病学会では糖質制限の記載はなく、バランスの良い、健康にも美容にもよい食習慣を重要視すると明記されています。

食事内容を振り返り、血糖値が上昇する原因があるかに気づくことが大切です!


②運動療法

運動は大きく分けると、

・有酸素運動(歩行、ジョギング、水泳 など)

・レジスタンス運動(腹筋、腕立て伏せ、スクワット など)

この2つがあります。


この2つの組み合わせることで、効果的に血糖値を下げることができます。具体的なメニューは患者さんによって一人ひとり異なります。運動すると血糖値が低下します。この急性効果は一般的に48持続するといわれています。

そのため、運動療法の効果を最大限に発揮するためには、運動を1日おきに、少なくとも週に3回以上行う必要があります。



③薬物療法

糖尿病になったら、インスリン注射が第一選択ではなく、内服薬からスタートします。

薬の副作用によっては、空腹感が出て食欲が増してしまうものもあり、低血糖への恐怖から、

食事を食べすぎてしまう方もいます。

最近では、低血糖を起こしにくい内服薬もあり、高齢者で一人暮らしの方、認知症がある方などは、低血糖の発見が遅れるケースもあります。

ここで、大切なのは、飲み忘れや飲みすぎ問題です。

適切に薬を飲めて初めて「血糖リスクを下げる」という効果が発揮されます。

そのため、低血糖のリスクや体重増加のリスクはもちろん、患者さんの生活環境、経済面、副作用、効果、理解力などを総合的に見て薬は選択されます。


■まとめ

うえの歯科医院では、歯科医院として歯周病などの治療だけでなく、

管理栄養士が在籍していますので、食事療法もお手伝いできます!

糖尿病の方も、これからの自分の健康を守りたい方も、

ぜひ、スタッフにお気軽にお声掛けください!