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2020/01/16【歯科衛生士監修】指しゃぶりの原因とは?何歳までなら良いの?

皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の高橋です




今回も指しゃぶりのお話です!

【歯科衛生士監修】指しゃぶりの原因とは?何歳までなら良いの?

今回は、指しゃぶりは何歳までならいいの?

どのように対応すればやめれる?などについてお話をしていきます。



■指しゃぶりは何歳までならいいの?

■要注意の場合は?

■具体的にはどのように対応していく?



 という流れでお話していきます。



 

■指しゃぶりは何歳までならいいの?

年齢によって必要な状態があります。

それでは、時系列に沿ってみていきましょう。



*胎児

妊娠中のエコーをみると、お母さんのお腹の中で指しゃぶりを行っている姿を見かけることがあります。

羊水を飲み込みながら、指を吸っている赤ちゃんは、出生後すぐに哺乳瓶やお母さんの乳首が吸えるように練習しているといわれています。


*新生児

生まれたばかりの赤ちゃんは原始反射があります。

哺乳に関わる原始反射は

・探索反射

 頬や口唇を刺激するとその方向に顔を向け、乳首を探す

・口唇反射

 口唇と舌を使って乳首を挟む

・吸啜反射

 口の中に乳首が入ると吸う

があります。

赤ちゃんは授乳時にそのまま寝ることがあったり、お腹がすいて泣いていても授乳によって泣き止んだりします。

指をしゃぶっている赤ちゃんの方が寝つきが良くて、激しい夜泣きも少ないと言われ、安定した睡眠にも役立っているといわれています。


*生後56ヶ月後

物を握られるようになります。

自分の指をなめるだけでなく、身の回りの衣類やおもちゃをなめたりしゃぶったりして、形や味を確かめるようになります。

この口遊びも、赤ちゃんが発達するうえで必要なことです。



*1歳ごろ

ひとり歩きや、おしゃべりが可能になるり、行動範囲も広がります。

指しゃぶり以外の楽しいことや興味のあることがあれば、指しゃぶりをやらない時間が増えてきます。

卒乳したあとも、吸っていると安心するという記憶が残っているため、気分を鎮めたいとき、不安や緊張のあるとき、眠たいときに指をしゃぶることで気持ちをコントロールします。



つまり、乳児期の指しゃぶりは機能発達面では意義があると、とらえられます!

指しゃぶりを心配される方も多いのですが、低年齢児ではよくある行為です。

無理にやめさせることで、下唇や舌を吸ったり咬んだり、歯ぐきを引っかいたり、髪の毛をむしったり、夜泣きをするなど他の悪習癖へ移行することもあります。


3歳を過ぎると、社会性が発達することで恥ずかしいという気持ちからやめる子が増えてきます。それでも、まだ続けるということは子どもなりの意味や理由がある場合が多いかもしれません。

そのようなときは、頭ごなしに否定したり、怒らないようにしましょう。



■要注意の場合は?

指しゃぶりが問題になるのは、口腔機能や歯列への悪影響が懸念される場合です。

口腔内への影響は指が口腔内に入っている時間と強さが関係します。

4歳になっても指しゃぶりがある場合は指導が必要になります。

それ以下の年齢でも、歯列に影響がある場合は要注意です。


幼稚園や保育園に通い始めると社会性が芽生えて、恥ずかしいという気持ちから自然にやめる子が増えてきます。

外遊びや活動が増え、退屈な時間が減り、自然に吸う頻度も減るでしょう。

また、少しずつどうして悪いのかが理解できるようになり、言葉の発達が進むと、指しゃぶりで紛らわすのではなく、言葉で表現して解決できるようになります。



■具体的にどのように対応していく?

4歳未満の場合

基本的には経過観察です。

しかし、前回お話したような「交叉咬合」がみられた場合には要指導にかわります。

定期的に歯医者さんを受診して定期健診を受け、歯並びなども診てもらったほうがいいです。

その時に、

・どのくらいの頻度で指しゃぶりがあるのか

・どんな時にあるのか

・吸う強さは以前と比べてどうか?

・本人の意思は?

ということをよく、観察したりお話するようにしましょう。



②4歳以上・交叉咬合がある場合

要指導ですが、「やめなさい!」という関りではなく、原因をまずは探してみましょう。

指しゃぶりにつながっていると考えられる原因がいくつかあります。

例としては、

・引っ越しして仲の良い子と離れてしまった。

・習い事が多くなり、遊ぶ時間がない

・思ったことを言えない。嫌なことを嫌と言えない。

・兄弟がいて、あまり母親が世話にかかりきりで寂しい。

・我慢することが多い。

など、本当に様々です。



もし、このような原因が見つかった場合は、

まずはお家での取り組みからスタートしま。

寝付くまでの時間そばにいるようにする、絵本を読み聞かせする、親子のスキンシップを多くするなど、まずは関りを前にもまして増やしてあげることが大切です。

寝付くまで指を吸っている子は、吸っている手をお母さんに握ってもらったり、お気に入りのぬいぐるみやおもちゃと一緒に寝てもらうようにします。


もし、本人にやめる意思が強くある場合は、

指しゃぶりをしなかった日には、カレンダーにシールを貼ったりして、できていることを見える化していく方法も有効です。

他には、一緒にゴールを決めるのもいいです。

「次のお誕生日までに。」や、「クリスまでに。」など、期日を決めて心の準備をする機関を与えられた方がいいこともあります。




物理的にやめる方法以外にも、いろいろな方法があるので

まずは、できるところから少しずつ行ってみましょう!


そして、なによりも、歯医者さんに定期的に受診をすることで

お口の中の状態をしっかり把握することが大切です。

なにかご不安なことなどがあれば、ぜひ気軽に受診して相談してみましょう!


うえの歯科医院ではお子様のお口の相談も行っています。

検診をしたい、このままで大丈夫なの?となにか気になることがある方は気軽にご相談ください。