2020/01/09子どものお口の中ってどうなっているの?~7歳から8歳~ ~9歳から11歳~ ~11歳から12歳~
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の菅原です♪
今まで年齢別に子どものお口の中についてご紹介してきました。
『子どものお口の中ってどうなっているの?~0歳から3歳~』
『子どものお口ってどうなっているの?~3歳~』
『子どものお口の中ってどうなっているの?~4歳・5歳~ ~6歳から7歳~』
今回は、7歳~12歳までまとめてお話いたします!
【7歳~8歳】
★口腔内の状態
●口腔内の発育状態
6歳臼歯(第一大臼歯)が生えそろい、前歯の永久歯が生えてくる頃です。特に上顎の永久歯の生え始めは、歯並びが異常のように見える時期で、「みにくいアヒルの子時代」とも呼ばれます。
●心身の発育状態
この年代になると、友達選びができるようになります。幼児期は、親の交友関係や家が近いなどで友達を作りますが、このころからは自分の気持ちに基づいて自分から声をかけて友達を作り、遊ぶようになります。そして、だいたいのことができるようになるため、個人差が出てくる時期でもあります。例えば、発達障害や学習障害が疑われるケースも見られはじめます。学習障害の小児の中には、ADHDや自閉症スペクトラムなどほかの発達障害との合併症状を持っている子どもも多いです。しかし、合併症がない場合はこの時期に行動の特徴が現れやすいといわれています。
●歯磨き
仕上げ磨きはまだ必要な時期です。しかし、この頃の子どもの心理発達段階から考えると、保護者の膝の上に頭を置いて寝るという姿勢に抵抗を覚える時期です。そうでない子どももいますが、子どもの苦手なポイントを押さえて仕上げ磨きの際の道具や姿勢を決める必要があります。ぜひ歯科衛生士にご相談ください。
【9歳~11歳】
★口腔内の状態
●口腔内の発育状態
真ん中の歯から数えて3番目の犬歯、4番目、5番目の小臼歯が永久歯に生え変わる時期です。一般的には、上顎は4番目→3番目→5番目、下顎は3番目→4番目→5番目の順に交換してくることが多いのですが、順番が異なることも多いです。
●心身の発育状態
これまでの小学校の学習は暗記中心でしたが、この頃から思考力が求められてくるようになります。また、子どもの方も思考の変化が大きく見られはじめる時期です。見たり聞いたり経験したことについて、具体例を用いてシンプルに考えていたのが、この時期になるとだんだんと頭の中で抽象的な思考ができるようになります。そして、自分の容姿や能力などを周りの友人と比較して、自信を失ったり劣等感を抱いたりもします。
一方で、「ギャングエイジ(gang age)」という特徴が現れる時期です。子どもが教師や保護者より友達を大切にしはじめる時期のことです。継続的な友達との関係を作れるようになっていき、教師や保護者から集団の形で自立して、仲間だけで行動するようになります。
●歯磨き
この頃に生え変わる真ん中から数えて3番目、4番目、5番目の乳歯が揺れてきても、自然に抜けない子どもも増えてきているので、乳歯の下から生えてくる永久歯も忘れずに磨くことが大切です。
【11歳~12歳】
★口腔内の状態
●口腔内の発育状態
この頃になると、永久歯が生えそろう時期になります。(もちろん個人差はあります!)
一番奥に生えていた6歳臼歯(第一大臼歯)のさらに奥に、12歳臼歯(第二大臼歯)が生えてきます。●心身の発育状態
思春期前の10~12歳くらいの時期を「前思春期」といいます。一緒にいる時間の長い友達との友好関係に亀裂が生じると、すべてが失われた気持ちになり、一転してひどい憎悪を抱く場合が多いことが特徴です。
また、現代では身体の発達が先行し、心と身体のバランスが崩れている子どもも多くいます。
男子は、母親におおっぴらに甘えられる最後の時期であり、安心して母親に反抗する一方で父親と仲良くなり、“男同士”という言葉を使うのを好む時期です。
女子は、父親から距離を置くようになり、母親との親密さが一段と深まり、甘えたり反抗したりしながら、友達と似た関係を作ろうとします。
一方で、思春期に向けて不安、恐怖、激情などの感情障害や、暴力、反抗、拒絶、破壊などの行動障害に近い症状が出たり、腹痛、頭痛、立ちくらみ、拒食不眠などの身体症状が出現したりする場合もあります。
●歯磨き
この時期になると、乳歯が永久歯に生えかわるという“口の中の大構造”は終わり、今度は、受験や課題活動などが活性化してきます。食事、睡眠などの基本的な日常生活よりも、そのような活動に意識が向き、健康的な生活を送るという意識が薄れ、口腔ケアも後回しになりやすい時期です。そうなると、歯肉炎が認められる子どもが多くなります。
歯肉炎というのは、歯肉の縁に磨き残しが残っていることで起こる歯肉の炎症です。歯肉炎は、適切な歯磨きをすることにより治癒することがほとんどです。はじめは歯磨きの時に出血がみられますが、炎症が収まるまでは歯磨きの時の出血を恐れずに磨きましょう。しかし、痛みがある場合は歯磨きの時の力が強すぎるか、別の理由がある場合があるので、歯科衛生士にご相談ください。
まとめ
お子さんのお口の中の成長の仕方や状態は個人差があります。
心配なことや疑問点があればうえの歯科医院にご相談ください。
ご予約はお電話にてお問い合わせください!