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-0001/11/30糖尿病~2型糖尿病~

皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の高橋です


今回は改めて再確認をしていくためのお話です!

今回のテーマも糖尿病です。



糖尿病には種類があり、1型糖尿病と2型糖尿病、その他の特定の機序・疾患によるものがあります。

今回は、2型糖尿病のお話をメインで進めてきます。



◆2型糖尿病

1型糖尿病はおよそ、全体の5%以下

2型糖尿病はおよそ全体の95%以上 です。

1型糖尿病は、小児~青年期に多く発症する糖尿病です。体型はやせ~正常が多い。

2型糖尿病は、中高年の人に多く発症する糖尿病です。体型は正常~肥満が多いです。


1型糖尿病は、インスリンの分泌障害でしたが、2型糖尿病は2つの要素が絡んできます。

1つは、「インスリンがある程度なくなる」、インスリン分泌障害

もう1つは、「インスリンが効きにくくなる」、インスリン感受性低下です。

インスリンとは、膵臓から分泌されて細胞への糖の取り込みを促すホルモンであり、血糖値をさげる唯一のホルモンで、インスリンは細胞に糖の取り込みを助けるホルモンでしたね。


例えば、1つの糖を取り込む1つのインスリンが必要だとすると、

インスリン抵抗性は、1つの糖を取り込むのに3つか4つのインスリンが必要になる。

身体が、インスリンを受けつけにくいということです。



2型糖尿病の方は、インスリン分泌障害の度合いが1型に比べて軽度だからインスリン療法が生きていくために不可欠ということはないです。


☆ブドウ糖とインスリンの関係

ブドウ糖は生体に必要不可欠なエネルギー源です。

食物から摂取されます。

ブドウ糖を摂取すると血糖値が上がり、インスリンというホルモンがランゲルハンス島β細胞から分泌されます。

インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、ブドウ糖を壊すわけではないです。

インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きがあり、その結果、血中から糖が減って血糖値が下がります。取り込む先の細胞は、肝臓・筋肉・脂肪細胞です。細胞に入ったブドウ糖は、細胞を動かすエネルギー源として使われたり、脂肪やグリコーゲンに変換されて貯蓄エネルギーとして蓄えられたりします。

一方、空腹になり血糖値が低下してくると、膵臓のランゲルハンス島α細胞からグルカゴンなどのインスリン拮抗ホルモンが分泌されます。それによって肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に分解され、血液中に供給され、血糖値は上昇します。

このおかげで、人間はものを食べていない時間が長く続いたときでも、細胞に糖を供給できます。



◆2型糖尿病の原因

2型糖尿病の特徴である、インスリン分泌の低下やインスリンの抵抗性の上昇は、遺伝的要因と環境要因によって起こるとされています。


☆遺伝的要因

遺伝子の異常でインスリン分泌能や感受性が低いという場合です。


☆環境要因

過食や飲酒、運動不足 などです。



一番大きな要因は肥満です。

肥満の中でも内臓脂肪型肥満がインスリン抵抗性を増大させやすいです。

そして、高血糖であることは、さらなる高血糖を助長するものです。



ある期間、高血糖が持続すると膵臓のβ細胞のインスリンを出す能力が低下してしまうし、

末梢組織でのインスリン抵抗性も増してしまいます。



これを糖毒性といいます。



 

◆糖尿病の自覚症状は?

2型糖尿病の発見は、だいたいは検診にて発見されます。

糖尿病の自覚症状を少しでも把握しておくことで、早期発見することができます。


糖尿病の自覚症状には、高血糖によるものと、それに併発した合併症によるものがあります。

インスリン作用が低下すると、血糖値は高くなります。すると、からだは、細胞の水分を血液中に移動させて、血液中のブドウ糖濃度を薄めようとします。

その結果、細胞は脱水症状となり、のどが渇いて水をどんどん飲むようになります。これを口渇、多飲といいます。そして、水を多量に摂取した結果、多尿となります。また、脱水症状のため、皮膚の乾燥も起こります。

また、インスリン分泌が高度に障害されてくれば糖を取り込むことができなくなるため、エネルギーとして利用できずに全身倦怠感が生じ、体重も減少します。

一方、合併症による症状では、神経障害による手足のしびれ、感覚異常、網膜症による飛蚊症、視野障害、視力低下や眼底出血などがおこります。


まとめると…


高血糖による自覚症状→口渇・多飲・多尿

合併症による自覚症状→手足のしびれ、感覚異常・飛蚊症・視野障害・視力低下

などです。



 



◆糖尿病は尿の中に糖が出る病気なの?

糖尿病でも、尿に糖が出ない人もいるし、尿に糖が出ても糖尿病ではない場合もある。

尿糖は、高血糖によって出現しうる症状の特徴に過ぎない。

今では、もっと重要な特徴を診断に用いています。


糖尿病の何よりも重要な特徴は

血液中のブドウ糖の値(血糖値)が高い状態が続いていることです。



糖尿病の診断は尿糖の有無でなく、高血糖の持続があるかどうかで決まってきます。



高血糖の持続を示す所見は…

・糖尿病の典型的症状 口渇・多飲・多尿・体重減少

・HbA1c 6.5%以上

・確実な糖尿病網膜症の存在

・糖尿型の既往

です。



☆HbA1cとは?

HbA1cはヘモグロビンエーワンシーと読みます。

ヘモグロビンにブドウ糖が結合した、酸化ヘモグロビンのことを言います。

全ヘモグロビン量に対するブドウ糖が結合したヘモグロビンの割合を%で表したものです。

HbA1cの値をみれば、長期の血糖値の状態がわかります。


しかし、それだけでは、糖尿病の診断にはなりません。

HbA1cの値だけでなく、

①空腹時血糖値≧126mg/dL

②OGTT2時間値≧200mg/dL

③随時血糖値≧200mg/dL

の、いずれかに当てはまる場合に糖尿病と診断されます。


糖尿病編!まだまだ続きます!

次回は合併症について!



うえの歯科医院では栄養の相談も行っています。

興味がある方はぜひスタッフにお声掛けください!