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2024/12/19口腔機能低下症と診断されたら?自宅でできる対策を歯科管理栄養士がご紹介!〜後編〜

皆様こんにちは!

横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士兼トリートメントコーディネーターの高岡です。


今回も前回に引き続き口腔機能低下症について!

近年、加齢によりお口の筋肉が低下してしまう口腔機能低下症という症状が注目されています。お口周りにはたくさんの筋肉があり、その筋肉の筋力が低下してしまうことにより、咬む力や飲み込む力などの食べる力や発音する力も衰えてしまいます。

逆にいうと筋力の低下を防ぐ“筋トレ”をすれば、食べる力や発音する力の低下を防いだり、低下を緩やかにすることができます。

これらの筋力は一気に下がってしまうのではなく、徐々に弱くなっていってしまうため、自分では低下をし始めたことを気づくのが難しいのが現実です。

そのため、一刻も早く口腔機能低下症に気付いて対策できるよう、歯科医院で検査をすることができます!

今回は、もしも歯科医院で口腔機能低下症が判明した場合、どのように対策をしたら良いのかを詳しく解説します!



■口腔機能低下症とは

口腔機能低下症は、加齢や疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下している疾患のことをいいます。

詳しくは前回のブログをご覧ください♪


口腔機能低下症を検査できる歯科医院も増えてきています。気になる方はぜひ検査に行ってみましょう。



■口腔機能低下症の悪化を防ぐには?

口腔機能低下症の悪化を防ぐためのトレーニングや日常でできることを前回に引き続きお伝えしていきます。


今回はこの4点の対策についてです!


*舌口唇運動機能(滑舌など)

*舌圧

*咀嚼機能

*嚥下機能



◆ 舌口唇運動機能(滑舌など)

まずは舌や唇などの運動機能についてです。

この舌口唇運動が低下してしまうと、発音が変わり会話が正しく伝わりづらくなったり、食事が上手くできなくなってしまいます。


特にこの検査では「パ・タ・カ・ラ」の4つの発音で診断していきます。一つずつ発音によって特徴が異なります。


◎パ

パは唇の周りの筋肉を特によく使う発音です。

これが低下すると、唇周りが緩くなり、食べ物を溢しやすくなってしまったり、吸うのが困難になります。


◎タ

タは舌先の筋肉を特によく使う発音です。

これが低下すると、舌が常に口の下方に落ちている状態で、食べ物が押し潰すのが苦手になってしまいます。


◎カ

カは舌の奥の筋肉を特によく使う発音です。

これが低下すると、ごっくんと飲み込むのが難しくなつってしまいます。


◎ラ

ラは舌を巻いて発する音です。

これが低下すると、細かく噛んだ食べ物を丸められなくなってしまいます。するとむせやすくなったり、飲み込みにも影響してしまいます。


これらの唇や舌の筋肉の低下を防ぐには筋トレ効果のある体操を毎日継続することが大切です。

また人と会話をしたり、カラオケで歌うことも効果的です。


訓練方法では、「ぐー・ぱー・ぐるぐる・ごっくん・べー体操」や、「無意味音音節連鎖訓練」などが効果的です。

口腔機能低下症と診断されたら?自宅でできる対策を歯科管理栄養士がご紹介!〜後編〜

参照:日本歯科医師会 世界口腔保健学術大会記念第26回 口腔保健シンポジウムレポート3|コロナ時代、健康管理の鍵は<オーラルフレイルの予防>|お口と全身の健康を学べるWebマガジン|日本歯科医師会

口腔機能低下症と診断されたら?自宅でできる対策を歯科管理栄養士がご紹介!〜後編〜

参照:一般社団法人神奈川県歯科医師会 https://www.city.kobe.lg.jp/documents/59086/sanko01_kanagawaoralfrailkaizen.pdf



早口言葉も簡単にできてお勧めです!



◆舌圧

続いて舌圧です。

舌の力が弱くなると、食べること全体が上手にできなくなったり、発音が悪くなったり、口がポカンとあいて口の乾燥や免疫力低下にも繋がったりします。


そんな低下したら怖い舌圧も鍛えることができるのでご安心ください!


主に舌の体操が重要です。

舌を上顎につけてから音を立てて弾く舌鳴らし(タンコ)や、舌先で片方ずつ頬を左右交互に触る体操が有効です。

また、「ペコぱんだ」という器具を使って舌圧の訓練をすることも可能です。

先ほどの「ぐー・ぱー・ぐるぐる・ごっくん・べー体操」や、「無意味音音節連鎖訓練」も効果的です。



◆咀嚼機能

咀嚼機能は食べ物を噛んで唾液と混ぜる機能です。

これが弱くなると食事をきちんと味わったり、身体に負担をかけずに食事をすることが困難になってしまいます。


咀嚼訓練の代表は、「ガムを噛む」ことです。

しっかりと唇を閉じた状態で、左右均等に姿勢を正した状態でガムを噛みましょう。


噛むガムの種類は、キシリトールが100%のガムがお勧めです。市販のチューイングガムよりも硬さがあってトレーニング向きです。またキシリトールの効果で歯の質を強化してくれます。

ガムを噛むことで唾液量もアップするのでとってもお勧めです。



◆嚥下機能

嚥下機能は、咀嚼した食べ物を喉に送り込む機能です。

嚥下機能が低下すると、むせやすくなったり、飲み込むタイミングが難しくなってしまったりします。


この嚥下機能を訓練するには、嚥下体操が効果的です。

嚥下体操は食前に行いましょう。

手順は以下の通りです。


①深呼吸をする

②首をゆっくりと左右一回ずつ回す。

③肩に力を入れて肩をすくめてから、力を抜いてストンと肩を落とします。(2〜3回)その後肩を後ろと前にそれぞれ回します。

④上体をゆっくりと左右に倒します。

⑤ほっぺたを膨らませたり、萎ませたりを繰り返します。(2〜3回)

⑥ 大きく口を開いて、舌を出したり、ひっこめたりし、左右にも動かします。(2〜3回)

⑦ 「パパパ、ラララ、カカカ」または「パラカ」とゆっくりと発声します。(5〜6回)

⑧ 口をすぼめて息を強く吸い、冷たい息が喉にあたるようにします。

⑨ 額に手を当てて抵抗を加え、おへそを覗き込むように強く下を向くようにします。1〜5まで数えながらゆっくりと首を倒しましょう。

⑩最後にゆっくりと深呼吸をし、唾液をごっくんと飲み込みましょう。


ぜひやってみてくださいね!!


■まとめ

今回は前回に引き続き口腔機能低下症と診断された場合の対策を4つの項目についてお伝えしました!


様々なトレーニングがありますので、ぜひ将来の自分のために、機能低下の症状が出る前から対策をしてみてください。筋肉が落ちてしまってからトレーニングするよりも、まだ筋肉があるうちからトレーニングする方が予防効果は大きいです。お顔のシェイプアップにも繋がりますので、どんな方にもお勧めです!


うえの歯科医院では、口腔機能低下症の検査とその対策訓練を行なっております。

ちょっとでももしかしたら…という症状がある場合はぜひお問い合わせください。


うえの歯科医院 診療案内

https://www.veritas-occ.jp/dental_service/