2024/03/14歯が痛い時の原因はもしかしたら【花粉症】かも?花粉症と歯痛の関係性とは
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士兼トリートメントコーディネーターの高岡です。
花粉症の方には辛い季節が続いていますね。
今までは大丈夫だったのに、急に花粉症になってしまった!という方も少なくないと思います。
そんな花粉症で困っている方に多いのが、花粉症の症状と同時に歯の痛みの症状が出てしまうことです。
いったい花粉症と歯痛にはどのような関係性があるのでしょうか。
今回は花粉症と歯痛の関係、具体的な対策方法、症状が続く場合の対応について詳しくご紹介します。
◽️花粉症と歯痛のメカニズム
花粉症と歯痛、症状が出るのは耳と口なので、一見全く別の症状のように思えます。しかし、実は密接な関係を持っていることをご存知でしょうか?
◇花粉症とは
そもそも花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で起こるアレルギー性の病気です。
目や鼻の粘膜が花粉に反応して、様々な症状が現れます。
年々花粉の飛散量が増えていたり、環境が衛生的になったことによる免疫力の低下などで、花粉症患者は増え続けているといわれています。
花粉症の主な症状は、以下のとおりです。
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目のかゆみ
・目の充血
・目の涙
・顔の皮膚のかゆみ
・頭痛
この症状とプラスして、昨今では歯の痛みを感じる方が増えているそうです。
◇花粉症でなぜ歯が痛くなるのか
それではなぜ、この花粉症にかかることにより、歯の痛みにつながってしまうのでしょうか。
花粉は鼻腔内に入って粘膜を刺激し、炎症を起こします。すると、鼻水や鼻づまりなどの症状が現れます。
鼻づまりが続くことで、鼻腔内の通気が悪くなります。閉塞された鼻腔内では、細菌が繁殖しやすくなり、【副鼻腔炎】を発症する可能性があります。
副鼻腔炎とは、鼻の奥にある空洞である副鼻腔の炎症で、鼻づまり、鼻水、頭痛、顔の痛みなどの症状が現れます。
副鼻腔の炎症は、上顎の奥歯近くに位置している上顎洞に影響を与えることがあります。上顎洞に炎症が起こると、上顎の奥歯まで圧迫され、歯痛を感じることがあります。
このように、花粉症は副鼻腔炎を引き起こし、副鼻腔炎は歯痛の原因となることがあります。
◇歯痛がある場合はまずは歯科医院に
歯の症状を感じた場合はまずは歯科医院に相談することがベストです。
そこでもしむし歯や歯周病が見つかれば治療をしてもらいましょう。
ですが、歯が痛いと思って歯科医院に行き、レントゲンを撮影してもむし歯や歯周病の所見が見受けられないということがあります。その上、レントゲンで鼻腔のあたりがモヤモヤと写っている場合は、副鼻腔炎による歯の痛みを疑うということがあります。
むし歯や歯周病がないのに、自分の歯を削ってしまうのはとってももったいないことです。ご自身の歯は削ってしまったら元に戻りません。ましてや、痛みが強いからといって歯の神経を取ってしまう治療を行えば、歯の寿命を縮めることにもつながります。
そのような場合は、耳鼻科に行き副鼻腔炎がないか、また副鼻腔炎があるのであればその治療を優先させましょう。すると、副鼻腔炎が治るにつれて歯の痛みも落ち着くということがあります。
そうすれば健康な歯を削ることなく守ることができます。
◽️花粉症と歯痛の対策方法
できれば花粉症も歯痛もどちらも辛い症状ですので、経験せずに過ごせたらいいですよね。少しでも症状が軽くなった方が嬉しいですよね。
こんな花粉症と歯痛を防ぐには、以下のような対策が有効です。
◇花粉症対策
・まずは花粉を避ける!
外出時はマスクやゴーグルを着用し、帰宅後は衣服をよく払い、うがいと手洗いを徹底しましょう。
・室内の花粉を除去をする。
空気清浄機を使用したり、窓の網戸を閉めて、花粉の侵入を防ぎましょう。花粉をガードしてくれるカーテンもあったりします。
・鼻洗浄を行う。
鼻腔内の粘膜を洗浄することで、花粉や細菌を外に出し除去しましょう。
◇歯痛対策
・歯磨きを丁寧に行う。
むし歯や歯周病の予防の基本は歯磨きです。
丁寧で正しい歯磨きを行うことにより、歯垢をしっかり除去しましょう。
・フロッシングを定期的に行う。
歯ブラシでは届ききらない歯と歯の間は特に汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病を引き起こしやすい環境です。歯ブラシ以外の補助用具(フロス、糸ようじ、歯間ブラシ、タフトブラシなど)を使用して、歯間の汚れを清掃しましょう。
・定期的に歯科検診を受けましょう。
むし歯や歯周病などは初期の段階では症状がないことがほとんどです。プロに定期的に診てもらい、早期発見・早期治療をすることで、最小限の治療に済ませられると今後のお口の中の健康や全身の健康にもつながります。
◇副鼻腔炎対策
・上記の花粉症対策を徹底しましょう。
・鼻腔内の乾燥を防ぎましょう。加湿器を使用したり、水分をこまめに摂取することで乾燥を防ぐことも大切です。
・すでに症状が出てしまっている場合は、耳鼻科へ行き、抗生物質を処方してもらいましょう。医師の指示に従って、抗生物質を服用してください。
◇生活習慣の見直し
花粉症や歯痛を防ぐだけでなく、生活習慣の見直しも症状を悪化させないためには効果的です。
・十分な睡眠を取る
・バランスのとれた食事を摂る
・ストレスを溜めない
これらの習慣は、基本的なことでもありますが、免疫力向上にも役立ち、副鼻腔炎などの感染症を防ぐ効果も期待できます。
◽️症状がある場合には医師や歯科医師へ相談を
以下のいずれかに当てはまる場合は、医療機関を受診してください。
・花粉症や歯痛の症状が長引く
・副鼻腔炎の症状が重症化
・薬を服用しても症状が改善しない
早期に医師による診断を受けることで、適切な治療を受けることができ、症状の悪化を防ぐことができます。
耳鼻科もしくは歯科に相談に行きましょう。
■まとめ
今回花粉症と歯痛の関係性についてお伝えしました。
花粉症と歯痛は、一見全く別の症状のように思えますが、実は密接な関係を持っています。花粉症対策を徹底することで、歯痛を防ぐことができます。また日々のお口のメンテナンスもとっても大切です。
症状が続く場合は、医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
うえの歯科医院では歯の痛み、むし歯治療に関わることをサポートしています。よろしければお問い合わせください。
https://www.veritas-occ.jp/dental_service/
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座