2023/01/08【矯正ごはん】矯正中にご飯を食べるときのコツやおすすめの食べ物も紹介?
こんにちは!
鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の中西です。
皆さんは矯正治療の経験はありますか?
矯正治療中は痛みが出たり、食事やはみがきが難しくなることもあります。
そんな時、特に食事についてどのような物がおすすめなのかを紹介します。
■矯正中の食事の痛み
◎歯が動いているとき
矯正治療中は、矯正装置で歯に力を加えて少しずつ動かしていきます。
装置によって圧を加えると歯の根っこまわりにある骨が溶け、再生することで歯が少しずつ動くというのが矯正治療の方法です。
骨が溶けたり造られたりして歯が動く際に痛みが発生しやすくなります。
矯正治療を始めたばかりで広い範囲に矯正装置が着いている場合、圧迫感を感じることが強く噛めないほど痛みが出ることもあります。
◎口内炎ができているとき
歯の表面に矯正装置をつけるタイプの治療を行っている場合、粘膜と装置が擦れて口内炎ができることもあります。それによって痛みが引きおこることもあります。
矯正は前歯に装置を着けることがほとんどですが、食事や会話など歯や唇が動く際に粘膜と擦れて口内炎になりやすいことも、、、。
口内炎ができると食事をする際に痛みを感じたりしみやすくなったりして、噛めない・食事をしづらい原因となります。
■矯正中におすすめの食べ物
◎やわらかい食べ物
矯正は歯に圧をかけることで、痛みを伴うことが多いのも事実です。
そのため、食事の際は噛んでもあまり歯に圧がかからない、矯正装置にダメージを与えることが少ない、柔らかい食べ物を選ぶことがおすすめです。
柔らかい食べ物とは、ご飯ものならリゾット・雑炊、おかずならハンバーグ・シチュー・おでんなどが挙げられます。
煮込み系のおかずは、具材にしっかり火を通すことで柔らかくなり、噛んでも痛みを感じにくいです。普段よりも食材を長めに煮込み、食べやすくしましょう。
◎矯正器具に挟まらない食べ物
矯正装置に食べ物が挟まると歯が圧迫され痛みを感じやすいため、挟まりにくいものがおすすめです。
筋がある食べ物は、矯正装置や歯の間に挟まりやすいため注意が必要です。
まぐろの刺身など筋が目立つものは、細かくたたきにしてから食べるのがおすすめです。
また、痛みを感じなくても矯正装置に挟まると歯磨きするのが難しい食べ物もあります。
ねぎ・刻みのり・ブロッコリー・しらすなど、細かい食材は挟まりやすいため気をつけましょう。
◎水分を含んでいる食べ物
矯正治療中は、おかゆなどの水分が多い食べ物も痛みを感じにくいためおすすめです。
水分が多いとさらさらとしており、あまり噛まなくても食べられるため歯に負担がかかりにくいです。
水分が多い食べ物は他にも、味噌汁やミネストローネなどのスープ類・豆腐・茶碗蒸し・プリンなどが挙げられます。繊維の多い野菜を食べたいときにはスムージーやポタージュにすることがおすすめです。
豆腐は、冷奴や湯豆腐などそのまま食べてもよいですが、ハンバーグやつくねにプラスすればさらに柔らかく食べられる万能食材としておすすめです。
◎口内炎を予防できるビタミン
ビタミンB2は口内炎など、口の中にできた傷を早く治してくれるなどの作用があるため、積極的に摂りたい栄養素です。
レバー・うなぎ・チーズ・のり・納豆・アーモンドなどに多く含まれており、矯正装置が擦れて粘膜に傷ができても早期回復が期待できます。
ビタミンB2は卵や鮭にも含まれているため、卵焼き・卵スープにしたり、鮭フレークを使ってお茶漬けにしたりすると矯正中でも食べやすくなります。
◎ビタミンD
矯正治療中にビタミンDが不足していると、歯の動きが悪くなると同時に、骨の代謝が低下し、骨吸収や歯肉が下がってきてしまうなどのトラブルを起こしやすくなってしまいます。
ビタミンDは日の光に当たることと食べ物から摂取することで取り入れることができます。特にキノコ類に豊富に含まれています。
■矯正中はおすすめできない食べ物
◎かたい食べ物
かたい食べ物は矯正中に食べると、歯に負担がかかり痛みが出やすい可能性があります。
お煎餅や野菜スティックなど前歯で噛む硬いものは、小さくすれば前歯に負担がかかりません。
奥歯で噛んでも痛いときは、硬い食べ物はしばらく控えましょう。
するめやグミなどガリガリと硬いわけではない食べ物でも、歯に負担がかかる食べ物もあります。
食べ物自体は柔らかくても、噛み切りにくいものは歯に圧がかかり痛みが出やすいです。
矯正中に硬いものや噛み切りにくいものを食べると歯が痛いときは避けておきましょう。
◎粘着性のある食べ物
ガム・キャラメル・チューイングキャンディーなどの粘着性が高い食べ物は、矯正装置に引っかかって取りづらいため控えた方が良いでしょう。
とくに奥歯に矯正装置が着いている人は、粘着性の高い食べ物が引っかかると自分で取ることが難しかったり、装置が外れてしまう原因となったりします。
また、ガムなどは奥歯でしっかりと噛み込むため、矯正中の歯に負担がかかり痛みやすいです。とくに砂糖を多く含むものは、むし歯にもなりやすいので気をつけましょう。
◎色が付きやすい食べ物
装置を目立たなくするための透明の装置は、接続部分にあるゴム製の部品に色素が沈着しやすいです。そのためカレー、ミートソーススパゲティなど、色の濃い食べ物は着色されやすいので気をつけましょう。
■矯正中の食事のコツ
◎少量ずつ食べる
一口が大きい食べ物や歯で引きちぎるような食べ物は、装置を傷つけてしまいがちに、、。食べ物は一口サイズ程度に細かく切って食べるようにしましょう。
硬いものでも柔らかいものでも、一度に大量に食べると口にも身体にも負担がかかるため、一口分を少なめにし、ゆっくりと食べましょう。
◎奥歯をつかう
前歯付近で食べ物を噛むと、食べかすがひっかかり、装置の損傷が起きてしまうことがあります。なるべく奥歯付近で噛んでいけば、装置を傷つけずに食べられるようになります。
■まとめ
今回は矯正治療中の食事についてご紹介しました。
うえの歯科医院では、ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに取り扱っています。ご希望の方はお気軽にご相談ください。また、管理栄養士による栄養相談も可能ですので興味のある方は是非お声掛けください。
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座