2022/10/23歯石のできる原因は歯垢?つかないように自分で予防するには?
みなさんこんにちは
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の遠藤です。
今回は歯石について紹介していきたいと思います。
毎日歯磨きしているのに歯石がありますと言われたことがある方も多いのではないでしょうか?
そもそも歯石とは何なのでしょうか?
そして、歯石がつきやすい食べ物はあるのでしょうか?
そんなことを中心に今日は紹介します。
■歯石の原因は歯垢(プラーク)?
◇歯垢(プラーク)とは?
簡単に言うと歯に付着した最近が繁殖したかたまりのものをいいます。
食べ物の残りカスが歯の表面や歯茎との境目、歯と歯の間に付着して細菌が繁殖したネバネバしたかたまりをいいます。水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシでなければ、きれいに落とすことができません。食後8時間程度でプラークが出来るといわれ、プラーク1mgの中にはおよそ300種類1億個もの細菌が存在しています。
◇歯石とは?
歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムやリンと結びついて、歯と歯の間や歯と歯茎の間で、石灰化した硬い塊のことを言います。歯石も歯周病の病気の原因となります。歯石の表面はザラザラしているため、その上にプラークが付着しやすくなります。
◇歯石にも種類がある
・歯茎の上につく「縁上歯石」
歯茎の上についている白い歯石です。
特徴としては黄白色、灰白色で歯垢(プラーク)が原因です。唾液によって石灰化し、縁下歯石に比べると量が多く、形成される速度が早いです。そして、縁下歯石より柔らかく、比較的かんたんに除去できます。歯肉炎の原因になります。
・歯茎の下につく「縁下歯石」
歯周ポケット内にある黒い歯石のことを言います。
特徴としては黒褐色で歯肉からの出血が原因です。縁上歯石に比べると量は多くはありませんが縁上歯石よりかなり固く、除去が困難です。歯周病の原因になります。
■歯石が付きやすくなる食べ物とは?
これまで歯石について紹介してきました。
歯肉炎や歯周病の原因になってしまう歯石ですが、付きやすい食べ物があるのでしょうか?
歯石が残りやすい食べ物は細菌が繁殖しやすい食べ物です。
◇甘い食べ物
甘い食べ物には当分が多く含まれており、口内細菌は糖分が大好物です。
そのため、甘いものを食べ過ぎると歯磨きで落としきれなかった糖分が細菌によって繁殖してしまいます。
細菌が繁殖することによって歯垢(プラーク)や歯石ができやすくなってしまいます。
◇柔らかい食べ物
柔らかい食べ物は粘り気があることが多く、歯や歯茎の間に詰まりやすいのです。
そのため、歯ブラシで磨ききれずに歯や歯茎に残ってしまいやすいのです。
■歯石がつきにくい食べ物は?
では歯石が付きやすい食べ物がある一方で、歯石がつきにくい食べ物もあるのでしょうか?
その一つとして”ポリフェノール”を含む食べ物は歯垢(プラーク)を作るのを防ぐ効果があります。
具体的には
・コーヒー、ワイン、お茶などの飲み物
・玄米
ただしコーヒーやワインなどは歯に着色してしまう場合があるので注意が必要です、
■歯石はどうやって取る?自分で除去できるの?
では歯石がついてしまったときどうやって取れば良いのでしょうか。
◇自分でも取れるが注意が必要
例えば前歯であるなど自分でも鏡を使えば見やすい部分ならある程度の歯石は取ることが出来ます。しかし、基本的に歯石は唾液が溜まりやすいところ、歯の裏側などによく付きます。そのため上手に取ることができないと、歯茎を傷付けたり、出血して歯茎の位置を下げてしまうおそれがあります。また、歯石はきちんと除去できなければ取り残された歯石に歯垢がくっついてすぐに再発します。以前よりも広範囲に歯石が発生してしまうこともあります。
◇歯科クリニックで簡単に取ることが可能
自力で歯石を取ろうとしてしまうと歯茎を傷つけてしまったり、歯茎の下にある縁下歯石を取ることが難しかったりします。
歯ブラシだけでは歯石が取り切れないこともあるため、定期的に歯科医院でクリーニングと一緒に歯石除去を行うことをおすすめします。
■デンタルケアを意識して歯石の原因をなくそう!
ここまで歯石について、歯石ができやすい食べ物について紹介してきました。
歯石はなかなか自分で取ることは難しいですが、自分自身で歯石の原因を少なくすることができます。
◇歯石ができやすい場所を意識して歯磨きする
どうしても唾液が溜まりやすい歯の裏側、汚れが溜まりやすい歯の重なっている部分に歯石はできやすいです。
目で見える場所は普段から意識して磨くため歯石ができにくいです。見えにくい場所ほど歯石がたまりやすいので意識して歯磨きしてみましょう。
◇フロスを使って歯の間の汚れを取る
歯ブラシが入り込みにくい場所に溜まった歯石は、落としきれずに溜まってしまい、歯石を作る原因になります。
デンタルフロス・歯間ブラシを使用することで、特に歯の隙間や歯茎にそってたまる歯石の予防に繋がります。
◇歯石予防効果のあるリステリンを使う
歯磨きだけでは、口の中の細菌を落としきれません。
そのため歯石予防効果のあるリステリンを使うことで歯石予防に繋がります。
◇フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素配合の歯磨き粉は歯を強くして歯垢(プラーク)や歯石がつきにくい歯を作る効果が期待できます。
大人の場合はフッ素濃度が1450ppmの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
■まとめ
歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化して固まった状態を指し、セルフケアではほぼ取れません。長期に渡ってそのままにしておくと、頑固に付着して取れにくい歯石となる恐れもあります。歯石は歯肉炎や歯周病を起こす原因にもなります。
普段から予防するのと同時に定期的に歯医者さんに行くことをおすすめします。
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座