2022/04/10歯磨きのときに血が出るのはなぜ?主な原因や対処方法を紹介!
こんにちは!横浜市鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん。
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院、歯科助手・管理栄養士の遠藤です。
「歯ぐきが弱って腫れてますね。歯ブラシでしっかりマッサージして下さい」
と歯医者さんに言われたという経験はありませんか?
軽くブラッシングしただけでも血が出てしまうので「触るのが怖い…」と歯みがきをされている人もいるのではないでしょうか。
血が出たまま歯磨きを続けていいのか、どうして血が出るのか、気になっている方もいらっしゃると思うので
今回は「歯磨きのときに血が出るのはなぜ?主な原因や対処方法を説明!」していきます。
■歯磨きのときに血が出ることはいいこと?
ハブラシを軽くあてた程度でも、歯ぐきから毎回出血する場合、炎症を起こして腫れている状態が考えられます。
力の入れすぎにより、ハブラシで歯茎を傷つけて出血することもありますが、
健康な歯ぐきの人であれば、強くこすった程度で毎回出血するようなことはありません。
◇出血させておいた方がいいのか
ではそんなときは出血させておいたほうがいいのでしょうか。
歯ぐきが腫れているとき、その炎症している部分には血液が溜まっています。
そのため歯ブラシがあたる程度の弱い刺激でも出血することがあります。
ただし、出血が見られるのは、そこに「磨き残した歯垢(細菌)がいる」サインです。
カラダが細菌と戦うために毛細血管が増やされて、赤く腫れているのです。
「出血が怖いから触らない」という人がいますが、
大量の出血でない限り、気にしすぎて触ったり、逆に磨かなかったりするのはNGです。
怖がらずに磨いて出血させることで、歯ぐきの新陳代謝や血行が促進されます。
すると歯ぐきが引き締まるので、腫れや炎症を抑えることができます。
丁寧なブラッシングを行い、できるだけ歯垢を取り除いてあげることが必要です。
ただし、歯ぐきはとてもデリケートなので、最初はやわらかめの歯ブラシを選んでやさしく刺激するのがいいでしょう。
逆に、腫れてない健康な歯ぐきをゴシゴシと磨きすぎて無理に出血させるのは、歯ぐきを余計に傷つけているだけなので「NG」です。
■歯磨きのときに出血するのは歯周病が原因
誰でも何らかの歯ぐきの病気にかかっている可能性があります。
歯ぐきの病気には様々な種類があり、いずれもお口の健康に影響を与えます。
治療しないで放っておくと、種類によっては、がん、糖尿病、心疾患のリスクが高まることもあります。
◇歯周病とはなにか
以前はなかった歯ぐきからの出血、口臭、起床時のねばつきなどが気になるようになったら要注意。
歯周病の初期段階のサインかもしれません。
知らず知らずのうちに進行しているのが歯周病の恐ろしい所ですが、そのまま進行すると炎症が骨まで進み、歯がグラグラ揺れたり、歯ぐきがブヨブヨするといった症状が出始めます。
そして最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の原因はさまざまですが、口の中に残った食べカスなどの汚れである歯垢が直接の原因と言われています。
歯と歯ぐきのすき間に歯垢が溜まると、やがて歯石になり、歯周病菌が増殖します。
すると毒素が放出され、ますます歯ぐきにダメージがかかるので、炎症が起きやすくなり腫れてしまうのです。
◇歯周病と出血の関係
歯茎から血が出る原因の多くは歯周病によるものです。
歯周病は歯垢(プラーク)が原因で起こる、細菌による歯茎の感染症です。
歯周病にかかると歯茎に炎症が起こり、歯ブラシや食べ物など少しの衝撃が加わるだけでも出血するようになります。
◇歯周病の治し方
歯周病の原因は、歯に付着した細菌の塊である『歯垢』であり、歯垢を取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることは出来ません。
そこで、治療では、大元の原因である歯垢や歯石を取り除く『歯周基本治療』に主眼をおきます。
これは、患者さん自身がおこなう『セルフ・ケア(ブラッシング)』と、歯科医院でおこなう専門的な『プロフェッショナル・ケア』がセットになっています。
■歯磨きのときに出血するその他の原因
◇ストレスの蓄積
疲れが溜まっていたり、寝不足が続いていたりすると、私たちの歯茎は出血しやすい状態になります。
良くない生活習慣がある人は、どうしても免疫力が低下しがちです。免疫がさがると、普段抵抗できている菌にも十分に抵抗できません。
口の中にはもともと多くの菌が存在し、その中には歯周病菌も存在します。歯周病菌に抵抗できなくなると、歯茎は炎症を起こしやすくなり、結果として血が出やすくなってしまうのです。
◇全身疾患
糖尿病や様々な免疫が下がる疾患にかかっている場合、歯周病が出やすくなります。
また歯茎の菌への抵抗が弱くなり、腫れたり炎症を起こしてしまいやすくなります。
■歯磨きで血が出るときの対処法
◇歯を磨く力を弱める
歯磨きの際に力を加え過ぎることによって歯茎を傷つけてしまう「擦過傷(さっかしょう)」も歯茎から出血する原因になります。
◇生活習慣を見直す
生活習慣を見直しストレスを軽減することでも歯茎の出血トラブルを避けることができます。
例えば、「タバコをやめる」「ストレスが溜まらないようにリフレッシュする」「規則正しい生活を送る」「睡眠をとる」などを心がけ、免疫力をキープすることが大切です。
◇歯医者を受診する
出血を伴う歯磨きは正しく磨けていないといえるため、歯垢をきちんと除去できていない可能性が考えられます。
そのため、自己流で歯を磨き続けるのではなく、歯科医院で定期的な口腔内のケアを受けることが大切です。
歯科衛生士から自分の歯並びに合った適切な磨き方を教わることで、磨き残しのリスクを下げることができます。
■まとめ
歯ぐきの腫れなどの症状は、多くの場合、見た目や出血量だけで良し悪しを判断できるものではありません。
「歯ぐきからの出血くらいで大げさ…」と思われるかもしれませんが、歯ぐきの出血も吐血や下血と同じくカラダの炎症です。
明らかな異変を知らせるシグナルかもしれないのです。
きちんと歯磨きをして、歯と歯の間も磨いているのに、なぜ出血がとまらないんだろう?と疑問に思える時には、
歯医者さんで口の状態を診てもらい、出血の原因について質問してみるのも良いかもしれませんね。
正しいブラッシングを毎日行い、お口を清潔な状態に保つことが、歯ぐきを鍛え歯周病の悪化をくい止めることにつながります。
いつまでも健康な歯でいるために、清潔なお口環境を整えましょう。
うえの歯科医院では、ひとり一人にあったブラッシング指導を行なっています。
検診でお口の中のチェックにぜひ、いらしゃってください。
お電話にてご予約お待ちしています。