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2022/03/10ドライソケットとは?見た目でわかるの?

こんにちは!横浜市鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん。

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院、歯科助手・管理栄養士の遠藤です。


虫歯や親知らずの治療などで歯を抜いた後に痛みが出ることがあります。

通常は2~3日で痛みは引いてくるのですが、段々と強くなってきたり、痛みが取れないことがまれにあります。

そんなときはドライソケットになているかもしれません。


今回はそんなドライソケットについて紹介していきます。


■ドライソケットとは?

虫歯や親知らずの治療などで歯を抜いた後、抜歯した穴が血液で覆われず骨が直接お口の中にむき出しになっている状態のことです。

本来、骨は歯茎に覆われていなければいけないのですが、抜歯後何らかの原因で骨の上で血液が固まらなかったため、

骨の上に歯茎が作られず、骨の表面が出たままになっています。

いつまでも穴が塞がらないため、必然的に抜歯後の痛みは長引きます。

また、場合によっては、抜歯から日数が経過すればするほど、ズキズキとした痛みが強くなることも考えられ、

日常生活にも影響が出てしまいます。


ドライソケットとは?見た目でわかるの?

■ドライソケットの原因

ドライソケットが起こってしまう原因はいくつかあります。

◇うがいを何度もしてしまう

歯を抜いた後のうがいが最も大きな原因です。

抜歯後は口の中に血がにじむのが気になって

何度もうがいをしてしまう人が多いのですが、

うがいは固まり始めた血液を洗い流してしまいます。

せっかくできたかさぶたを剥がしてしまい、骨が出てしまいドライソケットになります

ドライソケットとは?見た目でわかるの?

◇歯磨きは優しく


血餅が流れてしまう原因になるので抜歯した前後の歯を磨く時、誤って抜歯した穴にブラシを突っ込まないように注意しましょう。

また、お口をゆすぐときも、優しくゆすぐようにしましょう。


◇当日の入浴、飲酒、運動、喫煙を避ける

血流が良くなって、痛みが出やすくなるので抜歯当日は、入浴、飲酒、運動、喫煙を避けましょう。


◇抜歯した穴を指や舌で触らない

抜歯したところが気になって、つい触りたくなるかもしれませんが、血餅が流れてしまったり、細菌が入る危険があるため

触らないようにしましょう。



■ドライソケットは見た目でわかるの?

ドライソケットかどうかの判断は、抜歯窩が大きく開いていると見た目である程度判断出来ます。


◇骨が露出して白く見える。

ドライソケットでは、骨が露出しているので白く見えます。


◇親知らずの場合は確認が難しい。

親知らずは奥にあるため、ドライソケットとなっても暗くてはっきりと白く確認することは難しいかもしれません。

■ドライソケットを見た目以外で判断するには?


◇抜歯後に痛む期間がどのくらいか

親知らず抜歯後よりも、2~3日経ってからの痛みの方が強い。親知らず抜歯後、1週間以上たっても痛みが治まらず、むしろ酷くなっている。何もしなくてもズキズキと痛む。そんなときはドライソケットの可能性があります。


◇抜歯部分からの匂いがあるか

細菌によっては匂いを発することがあります。


◇傷口の色が赤黒いか

通常は、傷口の色が赤黒いがドライソケットの場合は白く見えることもあります。


■ドライソケットはいつまで心配する必要がある?

◇抜歯後6日目以降に発症することは少ない

通常、親知らずの抜歯などの痛みの多くの場合、1~2日で痛み止めが不要なくらいまで痛みが引きます。

その後、徐々に引いてくのが普通ですが、親知らずの抜歯後3~5日経ってから急激に痛みの強さが増し、

1週間経っても耐えられない激痛が持続する様ならドライソケットの可能性が考えられます。

ドライソケットは抜歯後6日目以降は、ほぼ起こりません。

通常1週間後に行う抜糸のタイミングまでに激痛が起こらなければ心配は要りません。


◇ドライソケットは1ヶ月続くこともある

ドライソケットになると、強い痛みが10日~2週間ほど続きます。 

その後、1~2週間かけて徐々に痛みが引いてきます。 

つまり、痛みが完全におさまるまで、長ければ1カ月ほどかかるということになります。

その場合は歯科医院に相談しましょう。


ドライソケットとは?見た目でわかるの?

■ドライソケットを防ぐには?

ドライソケットにならないための対策としては、まず抜歯後の過度なうがい、強いうがいをしないことが挙げられます。

また、歯磨きを優しく行ったり、なるべく柔らかいものを食べたりすることでも、血餅が剥がれることを防止できます。

その他、抜歯当日は、入浴や飲酒、運動や喫煙を避けるようにしましょう。

ある程度血餅が完成してからでないと、これらの行動や習慣が患部における再生を妨害し、いつまで経っても痛みが引かない原因になってしまいます。



■まとめ

・ドライソケットは骨の上に歯茎が作られず、骨の表面が出たままになっている状態です。

・ドライソケットでは、骨が露出しているので白く見えます。

・1週間経っても耐えられない激痛が持続する様ならドライソケットの可能性が考えられます。

・抜歯後の過度なうがい、強いうがいをしないことでドライソケットを防ぐことができる。

もし、不安である、この症状は本当にそうなのか?

と、心配であればぜひ、一度うえの歯科医院にご連絡ください。

悩んでいるよりも、診てもらって解決しましょう!

【ブログ監修者】


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座