2022/01/09入れ歯の種類、選択肢はご存知ですか?入れ歯生活を成功させる選び方とは
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
今回は入れ歯について!
お口の中にいれるデリケートな物だからこそ、人には聞きづらかったり、これでいいかと諦めてしまう方も多くいらっしゃる入れ歯。
正しい情報を知らずに選んでしまう、なんてこともあるのではないでしょうか?
このような入れ歯について、詳しくご紹介致します。
■入れ歯は大きく分けて2種類ある
一言で入れ歯といっても、実は入れ歯にはいくつか種類があります。
まず、入れ歯は大きく分けると、『部分入れ歯』と『総入れ歯』の2種類です。
ご自身の歯が残っているかどうかで違いがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう!
◇部分入れ歯
部分入れ歯は残っているご自身の歯に負担をかけて入れる入れ歯です。
どこの歯が残っているかで形状は様々です。
一部分の入れ歯ですので、総入れ歯よりも小さく、異物感が比較的少ないです。
◇総入れ歯
総入れ歯は、ご自身の歯が残っていない場合の入れ歯で、歯ぐきに吸着させる入れ歯です。
総入れ歯をお使いの方は、歯が残っていないので、歯ぐきでしっかりと食事ができなければなりません。
入れ歯だけではなく、歯ぐきも清潔に保つ必要があります。また、歯ぐきに刺激を与えて弱い歯ぐきにならないように、快適に入れ歯で食べられるような日々を継続していくためにも歯ぐきを鍛える必要があります。
そうすると引き締まった歯ぐきになり、物が食べやすくなったり、入れ歯を作る時の型どりも非常にきれいになり、ぴったりとした入れ歯を作ることができます。
歯ぐきにぴったり合った入れ歯は、入れ歯で何でも食べられるくらいしっかりした入れ歯になります。
患者様によっては、残っている歯が少ない場合に、全部抜けてから総入れ歯にしたほうがいいと思い込んでいる方もいらっしゃるようです。
しかし、残っている歯が比較的健康でしっかりしていれば、やはりその歯で入れ歯を安定させたほうが、食べる時も日常も入れ歯としての機能性は高まります。
できる限り、ご自身の歯を残し、活かしていく治療方法がお勧めですが、どの歯を残し、どの歯を入れ歯の支えにするかは、患者様のお口の中の状態によりけりです。歯科医院で専門的に診てもらった上で、治療を進めていくことをお勧め致します。
■詳しい入れ歯の種類はどのくらいある?
部分入れ歯、総入れ歯を更に形や材質などで細分化していくと、以下のような種類が挙げられます。
◇コーヌス義歯
部分入れ歯は、人工歯と、歯ぐきの代わりになる義歯床、残存歯に固定するクラスプ(針金留め具)からできています。
コーヌス義歯には、クラスプがありません。
残存歯に、金属の土台(内冠)があり、入れ歯に土台に合う被せ物がくっ付いており、残存歯に被せて安定させる入れ歯です。
入れ歯がきちんと固定された状態で使うことができます。
◇ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーでは、その名の通りクラスプ(針金留め具)がありません。
床のエリアを広げることにより、歯ぐきや歯を覆って維持します。
留め具がないため、入れ歯をつけていることが他人からわかりにくい点がメリットです。
また、入れ歯も外れにくく、ずれも少ないので、残存歯への負担を減らすこともできます。
ただし、残りの歯が少ない方は、適用外になる可能性もあります。お口の中の状態によっては適用症例ではない場合もありますので、歯科医師と相談が必要ですね。
◇BPSデンチャー
BPSデンチャーのBPSとは「BPS(Biofunctional Prosthetic System:生体機能的補綴システム)」を意味し、この生体機能的補綴システムと呼ばれる独自の方法に基づく入れ歯です。機能性はもちろん、自然な見た目にもこだわり、フルオーダーメイドで製作される入れ歯です。
事前の検査も入念に行い、患者様からのご要望もしっかりと取り入れ、お口に合わせることが可能であり、長時間の使用でも疲れにくく、咬み心地の良さとフィット感を兼ね備えた仕上がりが期待できる入れ歯です。
◇金属床義歯
入れ歯の歯ぐきに触れる部分(床)が金属でできた入れ歯です。
保険を使って入れ歯を作る場合、材料はプラスチック(レジン)ですので、弾性や強度を高めるために床の厚さが必要となり、どうしても使用していて違和感や異物感を生じやすくなってしまいます。
金属床の入れ歯は、金属を使うことで強度があり、プラスチックの床の入れ歯よりも薄めになり、異物感が出にくい入れ歯を製作することができます。
また、食物や飲料物の温度が伝わりやすくなることで、食事をするときに快適となります。また、薄い作りのため、話しにくくなるということもありません。
使用金属は、コバルトクロム、チタン、ゴールドなどの種類から選択できます。
■入れ歯はどの種類がいいの?選ぶ時のポイントは?
ここまで様々な入れ歯の種類をご紹介しましたが、それぞれにメリットデメリットがあります。
どのような入れ歯を選ぶのが良いのでしょうか?
◇保険適用外の種類もある
まず、入れ歯を作る際には、保険診療と保険外診療と選択することができます。
保険の入れ歯と保険外の入れ歯のそれぞれの違いをみていきましょう。
◎保険の入れ歯
最大のメリットは治療費用が安いという点です。
基本的に入れ歯の床の部分は、すべて材質がプラスチックのため、分厚くなり、快適さが損なわれたり、口の中で熱が伝わりにくくなったりします。
ですが、噛むという入れ歯の基本的な機能については変わりません。
◎保険外の入れ歯
機能面でも審美面でも共に優れ、豊富な素材の中から選択することができます。
しかし、費用がかかることがデメリットですが、装着感や見た目は入れ歯と思えないほど自然です。快適に使用することができます。
◇自身の体を考慮する
入れ歯を使う理由の一つとしては、しっかりと食事を噛めるようにするため、という点がまず挙げられます。
特に、高齢になると食が細くなり、低栄養状態になってしまうことが近年では問題になっています。
低栄養を防ぐためにも、しっかりと噛めるお口の環境にしておくことや、食べるための筋力や認知機能を維持させることが重要となります。
咀嚼(口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうこと)は脳を刺激するため、認知症の発症予防と大きな関連があると考えられています。
そして、認知症が進んでいる高齢者は、合っていない入れ歯を使用していたり、流動食に頼っている場合が多い傾向が見られるようです。
実際、入れ歯の噛み合わせを調整し、きちんと噛んで食事をする習慣が戻ったところ認知症の症状が改善したという報告は少なくありません。
しっかり噛むためには自分自身の歯を残すことが理想ですが、入れ歯をしっかりと調節することも大切です。
◇医師に希望を伝える
一口に入れ歯といっても、ここまでご紹介したようにたくさんの種類があります。それぞれにメリットデメリットがあるため、なかなかご自身で決断するのも難しいかもしれません。
また、現在のお口の中の状況や、生活環境によってもどのような入れ歯が最適なのかは様々です。
決して安いものではないですし、大切なご自身の身体に身につけるものでもあります。プロである歯科医師とよく相談することをお勧め致します。
■まとめ
今回は入れ歯の種類と選ぶ時のポイントをお伝えしました。
入れ歯が入る予定の方も現在使っている方も、色々な種類の入れ歯を選ぶことができる、と知った上で、ご自身が納得されたものを使えるのが一番大切だと思います。
できるだけ長い人生、美味しく食事をしたり、会話を楽しむためにも、お口のことはぜひ歯科医院にご相談くださいね!
うえの歯科医院では入れ歯についての相談も行っています。
入れ歯についてお悩みがある方もそうでない方も気になることがあることはぜひご相談ください>