2021/09/09マウスピース矯正最短で終わらせるには!?
こんにちは!
鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周病治療うえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の中西です。
SNSやインターネットン広告でもよく見かける、マウスピース矯正。料金や目立たない見た目などから手軽に始められるイメージがあるかと思います。
実際、私の周りでもマウスピース矯正を始めた!という友人や、患者さんからもマウスピース矯正について相談したいという声が多くなったなと感じます。
SNS効果恐るべしですね…
そんなマウスピース矯正の期間について詳しくご紹介していきたいと思います。
■マウスピース矯正の治療期間は?
〇治療期間は約1~3年程度の場合が多い
一度始めると短ければ半年、長ければ3年以上治療期間が必要となることもある歯科矯正。治療期間はあくまでも目安で、装着する矯正装置の種類や、治療の範囲、歯の状態、年齢等により大きく変わります。
マウスピース矯正の広告では治療期間が短いことがアピールされているものもありますが、実は、マウスピース矯正だから治療期間が短くなるということはないんです。
ワイヤー矯正と同じくらいで、歯列全体の矯正では大体2〜3年程度かかると言われています。
前歯6本の傾斜を整えるだけの場合など、限定的な条件では1年以内の治療期間で治療できる可能性もありますが、このような場合、ワイヤー矯正も同じくらいの期間で治療できるんです。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、歯を動かせるスピードに差はないといえるでしょう。なぜならば、歯は強い力をかければそれだけ早く動くということはなく、適正な力の範囲でないと問題が起こる可能性があるからです。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では治療できる症例が異なります。ワイヤー矯正のほうが抜歯が必要な症例やより難しいケースに対応することが多いので、ワイヤー矯正のほうが時間がかかると思われるのかもしれないですね。
〇治療期間が伸びる可能性もある
実際に矯正治療を行い、歯が思うように動かなかったときには、治療期間が伸びる可能性もあります。マウスピース矯正は多くの場合、事前に治療計画、期間のシミュレーションが行われます。しかし、シミュレーションから計算される治療期間は、全てが予想通りに上手くいった場合のものです。
実際の治療では思うように歯が動かなかったり、シミュレーションとのズレが発生する事が多くあります。そのため、治療計画の修正や、矯正用マウスピースの設計変更、枚数の増加が起こる可能性があります。シミュレーションで計算された治療期間は、あくまで最短のもので、そこから数か月〜1年以上治療期間が延びる可能性はあると思っていたほうが良いかもしれません。
■マウスピース矯正の保定期間について
歯科矯正にかかる期間には、矯正装置を使って治療する「歯を動かす期間」と、治療後に動かした歯を保定する「保定期間」の2つがあります。
矯正治療で歯を理想の位置に動かしても、それで治療が終わるわけではありません。
矯正装置を外してしまうと、歯は自分の力で元の位置に戻ろうとします。また舌で歯を押すクセや唇を噛むクセがあると、不適切な力がかかるので、せっかく整えた歯列がふたたび乱れてしまうこともあります。
これを「後戻り」といいます。
その後戻りを防ぐため、歯を理想の位置で安定させるために必要なのが保定期間です。
後戻りは、歯並びがきれいに見えても、歯を支える顎の骨がまだ十分に固まっていないために起こります。歯が移動するときは進行方向の歯を支える顎の骨が溶け、動いたあとの骨が再生していきます。「後戻り」を防ぎ、理想の歯並びを維持するためには、十分な保定期間をかけ、顎の骨や歯ぐき内部の繊維などを安定させる必要があるのです。
その保定に使用されるのが、リテーナーという装置です。
矯正治療が完了してから半年~1年間は、とても歯が動きやすい時期です。食事や歯磨きのとき以外はいつもリテーナーを装着することが重要です。
リテーナーの装着期間については、定期的に歯科医師のチェックを受け、問題がないようであれば、リテーナーを装着する時間を少しずつ減らしていきます。「食事のときだけ外す」から、「3時間だけ外す」、次に「6時間だけ外す」、そして「昼間は外し就寝中だけ装着する」というように徐々に装着時間が短くなっていきます。
一般的に保定期間は、歯を動かした期間と同じくらいです。よって、1年かけて矯正治療で歯を動かした場合は、1年かけて保定します。もちろん個人差があるため、実際は歯科医師の診断に従いましょう。
■矯正の期間を伸ばさないために必要なこと
なるべく早く矯正治療を終わらせたい。そこで必要なポイントは3つです。
①マウスピースの装着時間を守る
取り外し可能なマウスピースを使用する治療の場合、装着時間を守らないと矯正治療の効果を感じられにくくなってしまいます。また、保定期間も装置をきちんと使用することで、後戻りせずスムーズに治療を終えることができます。
②はみがきなどお口のケアをしっかりする
歯石や歯垢などの汚れは矯正治療を妨げてしまうことも。むし歯や歯周病の治療で矯正治療をお休みすることになると、治療が終わるまでの期間もかかってしまいます。日ごろのケアがとても重要です。
③定期的に治療に通う
マウスピースは定期的な調整が必要です。
担当医に歯の動き方や治療の進み具合をチェックしてもらい、必要があれば計画の変更やアライナーの作り直しをすることもあります。お仕事・部活・習い事・友人との予定など矯正治療よりも優先したい予定が入ることもありますが、できるだけ歯科医師の指示通りの期間で通院することをお勧めします。また、予定が分かっている期間(受験・お仕事の繁忙期など)は避けて矯正をはじめましょう。
■まとめ
今回は、マウスピース矯正の期間についてご紹介しました!
取り外し可能なマウスピース矯正だからこそ、装着時間や通院期間を守ることが最短での治療に向けてのポイントです。
うえの歯科医院ではマウスピース矯正も行っております。治療期間や料金、気になるところなどお気軽にご相談ください。
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座