2021/03/04お菓子を食べた後、すぐに歯磨きすれば大丈夫?
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の菅原です♪
だんだんと春らしく暖かい日が増えてきましたね!
受付には桜もありますので、ぜひお楽しみください❀
さて、私は最近このような質問を多くいただきます。
「お菓子を食べた後、すぐ歯磨きすれば大丈夫ですよね?」
逆に、このような質問もいただくことがあります。
「食後はすぐに歯磨きすると歯が溶けちゃうんだよね?」
本当のところはどうなのか、お話しします!
【食後の口の中はどうなっている?】
どんな食べ物も、というわけではありませんが、酸性の飲食物を摂取すると、口の中のpHが低下します。
pHというのは、酸性・中性・アルカリ性を示す値で、歯が溶け始めるのはpH5.5~5.7といわれています。
pHが5.5を下回ると、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。
逆に、唾液によって回復することを「再石灰化」といいます。
食後は、この「脱灰」と「再石灰化」がおこり、バランスを保っています。
しかし、このバランスが崩れると「むし歯」や「酸触症」になるのです。
「食後はすぐに歯磨きすると歯が溶けちゃうんだよね?」
という質問は、この脱灰の起きているときに歯を磨くと歯が削れやすいのでは?
という考えからきたのかと思われます。
しかし、ご安心ください!
唾液の働きによって即、再石灰化がはじまります。
そのため、食後にすぐ歯磨きをしてもなんの問題もありません!
歯面に付着したプラーク(歯垢)には、酸を作る菌もいるので、oHの低下が続きます。
再石灰化による回復も時間がかかるのです。
だからこそ、食後の歯磨きでプラークを落とすことはむし歯予防において重要なのです!
「じゃあ、お菓子をたくさん食べても歯磨きすれば大丈夫だよね?」
…それは、NOです!!
むし歯になりやすい人の食生活は、以下のように「脱灰」と「再石灰化」の波が大きく、
これでは回復しきれません。。
むし歯のリスクが低い場合は、以下の通りです。
きちんと再石灰化する時間がありますね。
【一番いい歯磨きの方法は?】
この再石灰化を促進させる最高の歯磨きというのが、「イエテボリ法」です!!
この磨き方は、歯の健康の先進国であるスウェーデンで発案されたものです。
①フッ素配合の歯磨剤を歯ブラシ面いっぱいにつける。 (※6歳未満のお子様は量と濃度にご注意ください)
②口の中全体に広がるようにブラッシング。
③泡を吐き出さずに「手の平ですくったくらい」の量の水をふくむ。
④30秒ほど、泡と水を口の中で混ぜ合わせるように洗口し、吐き出す。
⑤その後は2時間は飲食をしない。就寝前のブラッシングの場合はそままま就寝する。
余裕があれば、最後に
⑥フッ素洗口剤でうがいをする。
と最高です!
ぜひお試しください♪
【まとめ】
うえの歯科医院ではフッ素塗布や検診の他に歯磨きの指導や栄養の相談も行っています。
お子さんの歯の健康について心配な方、気になることがある方はぜひご相談ください!