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2020/03/08歯を抜くことには理由がある!虫歯や歯周病以外にどのような原因がある?

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院、

歯科医師の米長です。



今日は歯を抜く理由についてです。

歯を抜かなければいけない

理由には色々な場合があります。


〇歯を抜く原因は何?

〇歯を抜くときに気を付ける事

〇歯を抜いた日は 



〇歯を抜く原因は?

歯を抜く原因にはむし歯と歯周病が主になります。

しかし、むし歯だから、歯周病だから

と言われても・・・。

そんな方いらっしゃいませんか?

少し詳しく説明させていただきます。


・虫歯

歯は、細菌の出した酸に晒されると溶けてしまいます。

歯が溶かされるとそこは柔らかくなります。

柔らかい部分が噛む力などで崩されて、穴があきます。

これが虫歯ですね。

虫歯が進んでしまうと柔らかい部分が増えて穴も大きくなります。

虫歯が進行して治療(回復)不可能となると

抜歯 となります。


例①

虫歯が歯肉の下まで進んでしまっている場合です。

虫歯をとりきる事は出来ても、形を回復することが出来ません。

外科治療や矯正治療で歯を露出させて、回復が見込まれる場合を除き

治療(回復)不可能の為、抜歯  となります。


例②

歯が弱くなっている場合です。

歯は硬い組織ですが、その中に多くのコラーゲン繊維を含んでいます。

その為、歯が溶かされても形は維持されて柔らかくなります。

(酸によって歯の無機成分が抜け落ち、有機成分だけが残る為です。)

この場合、歯は残っているものの、柔らかいため噛み合わせに耐えられません。

この場合も治療(回復)不可能の為、抜歯  となります。


・歯周病

歯は、歯肉や歯槽骨といった組織に支えられています。

専門的には歯が生えている状態の事を「植立(しょくりつ)」といいます。

つまり歯は、歯茎に植わっています。

例えば土砂崩れが起きたとします。

雨水で土が洗い流されると土砂崩れでは倒木が起こります。

この時倒される木々は、枯れている訳ではありません。

葉の生い茂った大きな木でも、支えを失えば倒れてしまいます。

歯も同じことが言えます。

虫歯になったことがない元気な歯でも

支えとなる「歯周組織」を失えば倒れてしまいます。

「成人の8割が歯周病」と言われる日本では

成人の8割が歯を失うリスクを抱えている

とも言えるかもしれません。

歯周病は加齢によって進行するというのは誤りです。

歯周病は、10代・20代でも進行する細菌感染症です。

進行が著しく、治療不可能と診断されると

抜歯になります。



・歯の破折(はせつ)

歯には日々、繰数十㎏の力が加わります。

何度も噛み合い、繰り返されます。

睡眠時の歯ぎしりでは百㎏の力が加わることも。

歯と歯の接触点(面)では、磨耗によって

平滑な面が形成されていきます。

一方で、接触しない部位では、歯を支え

支持することで負担が強くかかります。

ゴムボールを上と下から潰すとボールは潰れて横に伸びます。

歯でも同じことが起こります。

上から受けた力を横に逃がしながら力を受けます。

結果、歯が横に広がる力が加わります

歯はゴムのように伸びることが出来ないので

亀裂が入ります。

これが日々繰り返されます。

亀裂は増え、集まって大きくなります。

すると歯は、力に耐えきれなくなります。

先ほどはゴムボールで例えましたが

卵ではどうでしょう。

テーブルにコツコツと当てると小さなひびが入ります。

繰り返すとひびは増えていきます。

さらに繰り返すと大きいひびが入り

最後には割れてきますよね。

歯も同じです。

繰り返し繰り返し力を受けることで割れてしまうことがあります。

歯の一部が部分的に割れるのであれば治すことができますが

歯の根まで割れてしまうとやはり治療が出来なくなってしまいます。

この場合も、むし歯や歯周病がなくても、抜歯となってしまいます。



・親知らず

親知らずは口の奥にあり治療が困難な場合があります。

また歯ブラシもうまく出来ないことが多いために

抜歯を勧められることが多いです。

また親知らずは、まっすぐ生えてくることが少ないです。

横に向いて生えてしまうと

歯の一部だけが外に出てきてしまいます。

この場合も歯を磨くことが難しく、

まだ生えていないのに虫歯や歯周病になることがあります。

更に悪いことに、一つ手前の歯を巻き込んでしまうことがあります。

隣の歯が一緒にむし歯になってしまうと、上に書いたように

歯ぐきの下でのむし歯が起きます。

そうなると、親知らずと手前の歯の2本を抜かなければならないケースも。

そうならないようにも、抜歯を勧められます。


 

5その他

歯が出てくるのを妨げている子供の歯

歯並びを治すための、矯正時の抜歯

腫瘍・癌に含まれる歯の抜歯 など

他の部位を守る為の、やむを得ない抜歯などがあります。



〇歯を抜くときに気を付ける事

歯を抜くときは体調に気をつけましょう。

歯を抜くと出血と感染が生じます。

体調が悪いと感染が広がってしまい、痛みにつながりやすいです。

体調に気になるところがある時は担当医に伝えましょう。

また寝不足や夜勤明けなども、身体に負荷がかかった状態です。

睡眠時間も大切です。


〇歯を抜いた日は

歯を抜いた後に気をつけることがあります。

それは「ゆすがない」ことです。

歯を抜くと出血します。

指やヒザで出血があるとかさぶたが出来ます。

しかし、口の中は粘膜で、常に濡れている状態です。

かさぶたが出来てもすぐにふやけて剥がれてしまいます。

そのため、口の中は血が止まりにくいのです。

歯を抜いた後は血の味がしてしまいますが

血が出ている と思って口をゆすいでしまうと

かさぶたがどんどん剥がれて余計に出血してしまいます。

出血が続くと感染が持続してしまいます。

ゆすいだことが原因で痛みにつながる事も。

歯を抜いた日は

・ゆすがない

・触らない

・運動やアルコールは控える(血圧・血流をあげない)

・お風呂はシャワー程度に(血圧・血流をあげない)




歯を抜くことがないように、

やっぱり毎日の歯ブラシが一番大切です。

うえの歯科医院では歯の治療について、歯のメンテナンスについての相談も行っています。

気になることがある方は気軽にご相談ください。