2020/02/23ドライマウスの対策に有効な方法とは?注意するべき飲み物について
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の菅原です♪
【あなたは大丈夫? 口腔乾燥のサインとは】
次の項目で当てはまるものはありますか?
□ 口の中がカラカラする/ネバネバする
□ 話しづらい
□ 水がないと食べ物が食べられない
□ 唇が乾く
□ 唇や口角が切れやすい
□ 口内炎ができやすい
□ 舌がヒリヒリする
□ 舌に溝がある
□ 目も乾く
実はこれらの項目にチェックが入ったら、口腔乾燥のサインです。
【ドライマウス(口腔乾燥症)になると幸福度も下がる⁉】
ドライマウス(口腔乾燥症)になると、
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・味覚障害を起こすことがある
・口臭が強くなることがある
・口腔カンジダ症がおこることがある
といったトラブルが起こりやすくなります。こうした身体的な悪影響のほかに、喋りづらくなったり、食事が咬みにくくなったり、物を飲み込みにくくなったりなども出てくると、引きこもりがちになるなどの心理的な影響も出できます。唾液量の減少は、幸福度も下がる一因となってしまうのです。
【唾液の主な働き】
唾液は、1日に1~1.5リットルも分泌されるといわれています。唾液は、お口や歯をはじめ、私たちのからだ全体を守ってくれているのです。具体的な唾液の働きは、以下の通りです。
①
潤滑作用…歯肉や舌などの粘膜を保護して傷つかないようにします。発音、咀嚼をスムーズにしている働きです。
②
消化作用…食物に含まれるデンプンを糖に変える働きです。ご飯をよく噛むと甘くなるのはこの消化作用のおかげです。
③
抗菌作用…お口の中の菌の増殖を防ぎます。
④
洗浄作用…食べカスを洗い流してお口に残るのを防ぎます。
⑤
緩衝作用…お口の中の酸性度(㏗)を正常に保って、歯が溶けるのを防ぎます。
⑥
凝集作用…唾液に含まれるタンパクで細菌を集めます。
また、唾液内の糖タンパクにより歯の表面にペリクルという膜が作られます。歯を保護するだけでなく、お口の中の粘膜を修復する成分も含み、傷を治す作用もあります。
【唾液はどこから出ているの?】
唾液は主に唾液腺からつくられます。
①
耳下腺…最も大きい唾液腺です。さらさらした状態の唾液を分泌します。
②
顎下腺…唾液の分泌量が最も多い唾液腺です。さらさらした状態の唾液とねばねばした状態の唾液の両方を分泌します。
③
舌下腺…一番小さく、一番分泌量も少ない唾液腺です。ねばねばした状態の唾液を多く分泌します。
【唾液が減る原因とは】
唾液は、自律神経からの指令が唾液腺に伝わり、血液をもとに作られます。そのため、唾液が少なくなる原因は自律神経の問題、唾液腺の問題、血液量の問題などさまざまで、1つだけではない場合もあります。また、薬の副作用でお口の渇きがみられる場合もあります。
【唾液が減りやすい人がいる⁉】
口の中の乾燥を感じて専門外来を訪れる患者さんは圧倒的に女性が多く、約8割を占めています。年齢は50代から急激に増加します。
しかし、最近では若年層にもストレスが原因の口腔乾燥がみられるようになってきているのです。ストレスがかかると交感神経が強く働き、お口の中が乾燥しネバつくことがあります。
【唾液を増やすには?】
病院での治療も大切ですが、生活の中で取り入れられる口腔乾燥感の改善につながる工夫をご紹介します!
① 唾液腺マッサージ
…優しい力加減で唾液腺をマッサージする方法です。
耳下腺:親指を耳の後ろに、人差し指から小指までの4本の指を頬にあてて、
円を描くようにやさしく動かします。
唾液腺と顎下腺:両手の親指をそろえて顎の下のくぼみにあてて、舌をやさしく押し上げる。
同様に顎の内側もやさしく押し上げる。
② よく噛んで食べる・キシリトールガムを噛む
…噛むことによる刺激で唾液腺や自律神経も刺激され、よりたくさんの唾液が分泌されます。
お口の中が渇いているときは食べにくいと思いますが、飲み物で流し込んだりせずによく噛んで
食べることを心掛けましょう。
また、キシリトールは唾液が出やすくなります。中でも、キシリトールガムは噛む刺激も加わり
一番唾液が出やすいです。入れ歯などがあってガムが噛めない方は、キシリトールタブレットも
ありますよ!
③ 規則正しい生活
…唾液分泌の指令を出す自律神経のバランスを整えることは、唾液量を増やすのに効果的です。
毎日の起床、就寝、食事をなるべく同じ時間にそろえ、規則正しい生活を心掛けましょう。
④ お酒はほどほどに・コーヒー・紅茶は控えめに
…アルコールやカフェインの入った飲み物には利尿作用があります。尿によって体の水分が減ると、
唾液の材料でもある血液も減り、作られる唾液の量も減ります。
コーヒー、紅茶のほかにも緑茶や栄養ドリンク、コーラなどにもカフェインは入っています。
お好きなものでも少し我慢です。いつもより控えめを心掛けましょう。
⑤ 口呼吸を鼻呼吸に・加湿器をつける・マスクをして寝る
…少なくなっている唾液を少しでも蒸発させないための環境づくりも大切です。
【まとめ】
ドライマウスは気づかないうちになっている人も多いです。
少しでも当てはまると思った方はぜひご相談ください。