2020/02/06新型コロナの予防に歯磨きが効果的?発症率が大幅に下がる?
※2020年4月2日に訂正 加湿にのよるウィルスの感染性維持について
皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院、
歯科衛生士の笹井です。
さて、今世界を震撼させている新型コロナウイルス。
どんなものなのか、また効果的な対策はなにか、勉強してみました。
※update版も更新していますのでこちらも一緒にご覧ください。
また、こちらの記事をたくさんのかたに読んでいただいているため、少し情報を更新いたします。
一番下にアルコール消毒が手に入らない場合の対応を追記いたしました。
新型コロナウィルスupdate情報はこちら
新型コロナウィルスに負けない体づくりについてはこちら
◇コロナウィルスとは
コロナウイルスとは、ヒトや動物の間で感染症を引き起こす病原体。これまでに6種類発見されています。うち4種類は、咳や咽頭痛などの上気道症状しか引き起こさないウイルスで、私たちが「風邪」と呼んでいる病気の10~15%程度はコロナウイルスによるものです。あとの2種類は、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるウイルスで、重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)として世界的に流行しました
SARSはコウモリから人へと感染し、致命率9.6%という高い確率で感染者が命を落としました。
ただし、死亡した人の多くが高齢者もしくは基礎疾患を有する人で、子どもは感染しても軽症だったことが特徴です。
MERSはヒトコブラクダから人へ感染。致命率は34.4%。ただし、サウジアラビア人の0.15%がMERSに対する抗体を有していることが明らかになっています。少なからぬ人がウィルスに感染しても軽症あるいは無症状で回復していて、やはり重症化するのは高齢者や基礎疾患を有する人であろうと考えられています。
◇新型コロナウィルス
今中国で流行している新型コロナウィルスによる肺炎とは、これまで知られていなかった新しいウィルスなんだそうです。
<主な症状>
発熱、呼吸困難、肺炎所見
※病院を訪れる程度の症状の人に見られるため、風邪症状程度の感染者がどれほどいるかはまだわかっていない
<感染経路>
何かの野生動物からであろうといわれていますが、まだ何かは特定されていません。
人から人の感染があることも認められています。
同居する家族やケアを提供した医療従事者への感染が確認されていますが、レストランや電車などで空間を同じくしただけで感染しうるかは明らかではありません。
<致命率>
現在(1月29日現在)中国では死者132人、感染者5974人との報告があります。
約2%ということでしょうか。
どのような人が重症化するのか、命をおとしているのか、など細かい情報はいまはわかっていない状態です。
今のところMERSやSARSほどの致命率はないようですが、今後感染を繰り返すことで適応を高め、死亡者が増える可能性はあります。
<特効薬は?>
コロナウィルスに対する有効な特効薬はまだありません。
対症療法、例えば高熱には解熱を行い症状を和らげるなどの症状に対する治療が中心となります。
<潜伏期間>
新型コロナウィルスの潜伏期間は現時点では不明ですが、SARSやMERSの経験から2週間程度と考えられています。
<予防法>
政府からの通達では、インフルエンザとおなじ予防を徹底するようにとのことですので、、、
・マスクの着用
・手洗い・うがい
・加湿 ←部屋の加湿は逆効果であるとのことです。
飛沫感染は2m離れると感染しないとされている。(ソーシャルディスタンス)
オープンエア(屋外)では、2mまで到達する前に、種々の大きさのエアロゾル(微小な空気中で浮遊できる粒子)は乾燥する。
60~100μmの大きな粒子でさえ、乾燥して飛沫かくになり、インフルエンザウィルスを含む多くのウィルスは乾燥して感染性を失う。したがってコロナウィルスはインフルエンザ同様、エアロゾルが乾燥する距離である2m離れたら感染しないと思われる。
しかし、湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中のウィルスは乾燥を免れるため、驚くことに、秒単位から1分ではなく、数分から30分程度、感染性を保持する。
(日本医事新報社 緊急寄稿(1)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のウィルス学的特徴と感染様式の考察)
※4月2日追記
ただ、粘膜は乾燥すると抵抗力が落ちるので、こまめに水分をとるなどして粘膜の乾燥は防いだ方がいいと思われます。
・換気
・ゴーグル
そして、
・歯磨き
インフルエンザを予防するのには、歯磨きや口腔ケアに努めることが重要だという研究結果が出ています。インフルエンザだけでなく風邪予防にも有効で、同じ原理で新型コロナウィルスにも有効です。
インフルエンザは、咳やくしゃみなどでの飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着したものに触れたり、患者と握手をしたりすることで感染します。
鼻やのどなどの気道の粘膜に付着し、細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、たんぱく質を溶かす酵素(ノイラミダーゼ)のはたらきで細胞外に放出され、増殖して感染を拡大します。
洗っていない手で鼻や口を触ると感染しやすくなります。
歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているとみられます。
これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする特性をもっています。
つまり、お口のなかが不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなるというわけです。
適切なケアでインフルエンザの発症率が10分の1に
実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。
東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らは、2003年9月から04年3月にかけて東京都府中市の特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の高齢者98人に対し、歯科衛生士による口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施しました。
一方、別のデイケアに通う高齢者92人には、ご自分がいつもなさっているように口腔ケアをしてもらいました。
歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは、ご自分で口腔ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
さらに、インフルエンザを発症した人は、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人であったのに対し、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人でした。
この研究結果は国内外の歯科領域の専門誌で発表され、NHKの情報番組「ためしてガッテン」(2006年2月放送)でも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました1)2,3)。
まだまだ分からないことが多いウィルスで怖いですが、対策を万全にして、少しでも確立を下げなければ…と思っています。
3/7 追記
【アルコール消毒が手に入らないときの対処】
ウィルスは表面を油分でできた膜で覆われており、界面活性剤が有効です。
界面活性剤の入った手洗い石鹸や台所用洗剤などで拭き掃除や手洗いなどが有効ですので、慌てずにあるもので対処していきましょう!!
STAY HOMEといわれているいまだからこそ、
おうちでのセルフケア大切にしていきましょう!
うえの歯科医院ではセルフケアについてのアドバイスも行っています!
気になることがある方はぜひご相談ください!
どんどん動画をアップしていく予定です!
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