-0001/11/30糖尿病~1型糖尿病~
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の高橋です
今回は改めて再確認をしていくためのお話です!
今回のテーマは糖尿病です。
糖尿病には種類があり、1型糖尿病と2型糖尿病、その他の特定の機序・疾患によるものがあります。
今回は、1型糖尿病のお話をメインで進めてきますが、
では、まずは糖尿病とは?から始めます。
◆糖尿病とは?
糖尿病の病態は、
血液中のブドウ糖の値(血糖値)が高い状態が続く
ことです。
発症機序によって、3つの種類に分けられていますが、これらはすべて糖尿病と同じに考えてしまうのではなく、糖尿病でもすべて別々の病気と考えた方がいいです。
◆糖尿病の分類と原因
・1型糖尿病…自己免疫疾患によるもの、特発性(原因不明)
・2型糖尿病…インスリン分泌の低下、インスリン抵抗性が様々な程度で関わるもの
・その他の特定の機序・疾患によるもの…遺伝因子として遺伝子異常が特定されたもの、他の疾患条件に伴うもの
では、次から少しずつお話を進めます。
◆1型糖尿病
1型糖尿病とは、インスリン分泌そのものが高度に低下してしまう病気です。
小児~青年期に多く発症する糖尿病です。
1型糖尿病はインスリン療法を行います。
インスリンとは、膵臓から分泌されて細胞への糖の取り込みを促すホルモンであり、血糖値をさげる唯一のホルモンです。
インスリンは細胞に糖の取り込みを助けるホルモンです。
☆ブドウ糖とインスリンの関係
ブドウ糖は生体に必要不可欠なエネルギー源です。
食物から摂取されます。
ブドウ糖を摂取すると血糖値が上がり、インスリンというホルモンがランゲルハンス島β細胞から分泌されます。
インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、ブドウ糖を壊すわけではないです。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きがあり、その結果、血中から糖が減って血糖値が下がります。取り込む先の細胞は、肝臓・筋肉・脂肪細胞です。細胞に入ったブドウ糖は、細胞を動かすエネルギー源として使われたり、脂肪やグリコーゲンに変換されて貯蓄エネルギーとして蓄えられたりします。
一方、空腹になり血糖値が低下してくると、膵臓のランゲルハンス島α細胞からグルカゴンなどのインスリン拮抗ホルモンが分泌されます。それによって肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に分解され、血液中に供給され、血糖値は上昇します。
このおかげで、人間はものを食べていない時間が長く続いたときでも、細胞に糖を供給できます。
もし、インスリンが膵臓からでなくなったら??
細胞に糖を取り込むことができないということです。
つまり、インスリンがなければ糖をエネルギーとして使うことができないのです!
これでは、糖は細胞に入れなくて、エネルギーにもなれない。
血液中の糖もどんどん増えてしまう=高血糖 です。
この状態を『インスリン依存状態』といいます。
もう少し詳しく、1型糖尿病についてお話していきます。
1型糖尿病の方の多くは特定のHLA(個体ごとに異なる固有の蛋白質)を持っている。このHLAを持つ人にウイルス感染などの因子がはたらくと、免疫系に異常が起きて自分の膵臓β細胞を攻撃し始めます。
これを、自己免疫反応です。
そして、β細胞がおよそ、80%まで破壊されてしまうと、1型糖尿病を発症すると考えらえています。
1型糖尿病の多くは、自己免疫疾患というわけです。
◆インスリン注射の方法は?
インスリン療法といわれる、インスリン注射です。
インスリン注射は、一日何回行うかご存知でしょうか?
原則は4回です。
なぜ、4回なのでしょうか?
これは、食事とも深い関りがあります。
食事をとる前と、とった後ではインスリン分泌が変わります。
通常分泌されている基礎分泌に加えて、
食事後にはインスリンは追加分泌され、血糖値がすぐに正常域に戻ります。
追加分泌の代わりに3回、基礎分泌の代わりに1回を毎日注射します。
インスリン製剤にもいろいろな種類があるため、
使い分けてインスリン注射は使用をします。
基礎分泌用のインスリン注射、追加分泌用のインスリン注射、など。
インスリン注射は基本的には皮下注射です。場所はどこに打っても問題ないが、吸収がもっとも安定しているのは腹壁です。
筋肉内注射をすると吸収が速くなり、効きすぎてしまうことがあります。
毎回2㎝くらい場所を変えながらインスリン注射をします。
インスリン注射は、食べなければ打たなくてもよい。というものではないです。
自己判断でインスリン注射は中断しないでください。
◆糖尿病治療で低血糖?
糖尿病治療でインスリン注射を行い、インスリンが効きすぎて低血糖になってしまうことがあります。
低血糖は高血糖よりも、緊急性が高いです。
脳や神経などの中枢神経はブドウ糖のみをエネルギーとして消費しています。
つまり、血中に糖がなくなれば脳はすぐに障害されてしまいます。
このため、低血糖では中枢神経症状が出やすくなります。
空腹時血糖は正常60~100mg/dlです。
60㎎/dl未満の低血糖状態になると…冷や汗や震え、動悸などを引き起こします。
45㎎/dlあたりまで下がると…頭痛や目のかすみといった症状が出ます。
30mg/dlを下回ると…痙攣や昏睡がみられ始めます。
もし、低血糖になってしまったら、糖を摂取することが必要です。
お砂糖は吸収に少し時間がかかってしまうため、より吸収が速いブドウ糖を摂取したほうがいいです。
しかし、ブドウ糖も吸収が速い代わりに、すぐに吸収されてなくなってしまうため、低血糖の予防や効果を長続きさせたいときには、
砂糖や多糖類のビスケットなど分解に・吸収に時間がかかるものの補食をお勧めします。
1型糖尿病に今回はフォーカスしてお話を進めていきました。
次回は、2型糖尿病のお話を進めることができればと思います。
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