ブログ

2023/09/10歯茎にも口内炎はできる?種類と治し方をお伝えします。

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


季節の変わり目で体調など崩されていませんか?

ストレスや免疫力の低下を感じている方も少なくないのではないでしょうか?

そういった身体の変化がお口の中にも症状として出る場合があります。

本日は、そのお口の中の変化、特に“口内炎”についてお話していこうと思います。


関連記事【【口内炎】親知らずがあると口内炎ができる?注意すべき口内炎の見分け方もご紹介!


◼️歯茎にも口内炎はできる


歯茎に口内炎ができるなんて聞いたことがない! そういう方もいるかもしれませんが、口内炎は口の中でできた炎症を指すため、歯茎にできても不思議ではありません。

口内炎はさまざまなことが原因でできますが、多くはビタミン不足や疲労、ストレスの蓄積による免疫力の低下が原因です。そこに強いブラッシングや間違って噛んだことによる傷ができ、口内にいる常在菌が侵入して感染します。


必要なことは体力の回復。できてしまった口内炎を自己免疫が治すまで、基本的には刺激を与えずに安静にしていましょう。大体10日前後で治ります。

◼️歯茎にできる口内炎の種類


口内炎は歯茎でも頬や舌の側面と同じように発生します。


◇アフタ性口内炎


一般的に口内炎と呼ばれるもので一番多いのが、このアフタ性口内炎です。直径2〜10㎜の丸くて白い潰瘍で、周囲が赤く腫れたものです。


食事の調味料や熱いものに刺激されて強く痛むため、食事や会話に支障が出ます。


アフタ性口内炎の原因は、何らかの理由で免疫力が低下、粘膜の表面が荒れて細菌が侵入して炎症を起こすことです。放置していても危険はなく、2週間前後で自然に治ります。


◇ウイルス性口内炎


・カンジダ


カンジダは常在カビの一種です。普段は悪さをしませんが、免疫力が低下した時などに増殖し、粘膜が炎症を起こします。


カンジダによる口内炎の特徴は色が白いこと。苔のようなものが口の中にべったり張り付いており、痛みはありません。ただし、赤い発疹のようにでるカンジダは強い痛みが出ます。


・ヘルペス


ヘルペスウイルスは日本人の9割が保有していると言われています。子供の頃に親から感染します。


歯茎や唇に小さな水膨れが密集して、周辺は赤くただれて強く痛みます。


◼️他の病気に付随したもの


一般的なアフタ性口内炎であれば放置しても2週間前後で治りますが、いくら経っても改善されない場合には、他の病気に付随した口内炎の可能性があります。


◇壊死性潰瘍性口内炎


壊死性潰瘍性口内炎は体調が酷くなり、免疫力が低下した時に、細菌感染して起こります。自然治癒はしないので、すぐに病院へ行きましょう。


症状としては、歯と歯茎の境目にある歯肉がただれ、白くて丸い潰瘍、出血、口臭などです。


◇ベーチェット病


ベーチェット病は原因不明の特定疾患で、難病に指定されます。アフタ性口内炎のようなものが繰り返し口の中にでき、口内炎だけでなく皮膚や性器、目の周辺にも様々な症状が現れます。


◇がん


口内炎が白く大きくなっている場合は、がんの可能性があります。口腔がんは歯茎の口内炎が重症化した結果や、他にも様々な原因で発症します。悪化するにつれて痛みを伴います。


◇HIV


HIV(エイズ)に罹っている場合も、口内炎がなかなか治りません。HIVはヒト免疫不全ウイルスによる病気です。歯茎だけでなく他の部位にできた口内炎が治らない場合は、病院を受診しましょう。


◼️口内炎の改善方法


◇睡眠をしっかりとる


口内炎は基本的に体が疲れて免疫力が低下した時に出ます。多くの場合、睡眠不足を解消することで体力や免疫力が回復し、口内炎の治りも早くなるでしょう。


◇市販の口内炎の薬


シールや軟膏、飲んで体の中から治すタイプがあります。食後や就寝前に患部に塗りますが、日中に塗ると気になり話しづらいという方は寝る前だけでも忘れずに塗りましょう。

睡眠中に口内細菌や舌、歯などの刺激を受けないため、傷の治りが早くなります。


◇刺激物の摂取を控える


辛いものや味の濃い調味料はできるだけ使わないようにしましょう。味が薄めで栄養価の高い食事を、バランスよく取ってください。


口内炎が痛くて食事がままならない場合は高カロリーのゼリーもおすすめです。また、ビタミンが多い食品も効果的です。


◇歯磨きを徹底する


お口の中には億以上の細菌がいます。歯茎にできた傷に細菌が侵入することで口内炎になるため、細菌が増殖しないようにケアしていきましょう。


洗口剤なども除菌に効果的なので、低刺激のものを使ってみてください。

歯茎にも口内炎はできる?種類と治し方をお伝えします。

◼️まとめ


通常、口内炎は2週間前後で治ります。もし2週間以上経っても治らず、形が大きくなるなど悪化しているようであれば、すぐに歯科を受診しましょう。


うえの歯科医院では、口内炎をはじめ、予防歯科等に関わることをサポートしております。

お気軽にご相談ください。

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座