2023/02/02部分矯正ができる例・できない例は?気になる費用や治療の方法も紹介!
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
部分的に歯並びが気になる…
全体の歯列矯正をするほどではないけど、ここの歯並びだけ治せたら…
という方は多いのではないでしょうか?
そんな時には一部分だけ歯列矯正ができる「部分矯正」というものがあります。
部分矯正が適用になるケースとできないケースがあるため、どのような歯並びだとできるのかを紹介します!
また部分矯正の場合は、全体の矯正と比べてどのくらい費用や期間が変わるのかもお伝えします!!
■部分矯正ができる例は?
部分矯正が可能な歯並びはどのような歯並びなのでしょうか。
部分矯正ができるパターンは大きく分けて3つあります。
①すきっ歯
②軽度の凸凹
③前歯だけの矯正
それぞれ一つずつみていきましょう。
◆すきっ歯
歯と歯の間の隙間が広い、いわゆる「すきっ歯」は部分矯正の適応になりやすいケースです。
すきっ歯の場合、その隙間を埋めるように歯並びを整えていきます。よって重なって乱れた歯並びを治療するよりも、歯の移動がスムーズにできます。
特に上の一番前の歯と歯の間(上の歯の真ん中の間)に隙間があるすきっ歯(=正中離開)などは、部分矯正でも整った歯並びに治療できる可能性が高いといわれています。
すきっ歯の場合、矯正をすると、見た目を整えられるのはもちろん、歯と歯の間に物が詰まりにくくなり、お口の中を綺麗に保ちやすくなるメリットもあります。
◆歯が軽度の凸凹
歯が前後にずれて凹凸がある歯並びの乱れを「叢生(そうせい)」と言います。
叢生の中でも、前歯が1本だけ前に出ている、または1本だけ後ろに下がっているという歯並びや、凹凸が軽度の場合は部分矯正が適用になるケースが多いです。
また、真ん中から3番目の歯である犬歯が少しだけ出ている軽度の八重歯も、部分矯正で治せる可能性が高いです。
歯の磨き残しが残りやすい部分は、叢生になっているということも考えられます。
◆矯正する部分が前歯である
部分矯正では、基本的に前歯(犬歯〜犬歯=前から3番目まで)の歯並びを動かすことが多いです。
そのため、奥歯の歯並び・噛み合わせが原因で歯並びに乱れが生じている場合は、適応外となる可能性が高いですが、前歯だけの歯の乱れを治す場合は、部分矯正が適用になることが多いです。
つまり部分矯正ができる例としては、奥歯には問題がなく、前歯のみに歯の乱れなどの問題があるケースがあります。
■部分矯正ができない例は?
ここまで部分矯正ができるケースを紹介しましたが、
反対に部分矯正ができない例はどう言ったものがあるでしょうか。
◆重度の八重歯
重度の八重歯の場合は部分矯正ができないことが多いです。
上の歯の犬歯(3番目の歯)が、歯列から飛び出している状態である八重歯も叢生の一種です。
日本人の不正咬合(悪い歯並び)の中で最も割合の高い叢生は、顎と歯の大きさのバランスが合わないことで起こってしまいます。
顎が小さくて歯が生えるためのスペースが足りず、歯が重なり合って生えてしまうのです。この重なり合っている度合いが重度である場合、部分矯正では歯を移動するスペースが足りないため困難となります。
◆重度の出っ歯
出っ歯は「上顎前突」とも呼ばれます。上の前歯が前方に突き出していたり、傾斜したりしている状態の歯並びです。
下の顎が小さいことや、後退していることで出っ歯に見えてしまうこともあります。
そのような出っ歯ですが、出っ歯の症状がある歯が、隣の歯に大きく重なっている場合も、部分矯正では治療が困難となることが多いです。なぜなら、八重歯と同じく、重なっている部分が多い場合は、部分矯正では歯を移動するスペースが足りないためです。
◆歯が重度の凸凹
重度の凸凹がある場合も、歯の重なりが大きく、症状が強い場合は、部分矯正が適応外になることもあります。
重度凸凹については、奥歯を抜歯する可能性があり、動きもダイナミックになるので、全体矯正が必要になってしまいます。
◆過蓋咬合
過蓋咬合(かがいこうごう)とは咬み合わせが深く、下の前歯に上の前歯が大きくかぶさった状態です。つまり過蓋咬合は前歯の咬み合わせに問題があるケースです。
問題があるのは前歯の咬み合わせといっても、かみ合わせが深さが軽度や中程度の下顎の前歯の叢生は、歯を動かそうとしても上の前歯の裏側にあたってしまうので、咬み合わせを浅くするために全体の矯正が必要になります。よって部分矯正は難しいとされています。
以上のケースでは、部分矯正が難しいとされています。
ただし、部分矯正が適応可能かどうかは歯科医師による診断が必要とです。
まずは歯科医院に相談をしてみましょう。
最適な矯正治療が見つかるかもしれません!
■部分矯正での治療方法
それでは、部分矯正の場合はどのような矯正治療の種類があるのでしょうか。
一つずつメリットとデメリットを見ていきましょう!
◆表側矯正
表側矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と「ワイヤー」と呼ばれる器具をつけて、歯を動かす矯正の方法です。ブラケットの主流は金属製ですが、セラミック製やプラスチック製などもあり、目立ちにくい素材のものもあります。
表側矯正の特徴は以下のようなものがあります。
【メリット】
・いろんな歯並びに対応することが可能
・発音に影響しない
・咀嚼に影響しない
【デメリット】
・目立ちやすい
・食べ物が矯正器具に絡まりやすい
◆裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏面にブラケットを設置して、矯正治療をする方法です。
裏側矯正の特徴は以下のようなものがあります。
【メリット】
・目立ちにくい
【デメリット】
・歯の裏側に矯正装置があるので、矯正装置が舌にあたりやすく、慣れるまでは違和感や痛みを伴うことがある
・慣れるまで発音がしにくい
・歯磨きが難しく、磨き残しが起こりやすい
・歯並びによっては表側矯正に比べて治療期間が長くなる場合がある
◆マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを歯にかぶせて、歯並びを治していく矯正治療です。
歯科矯正に使うマウスピースは、歯並びにしっかりとフィットさせるために、歯型を採取し、それを基にオーダーメイドで製作されます。
マウスピース矯正の特徴は以下の通りです。
【メリット】
・透明なので目立ちにくい
・装置が着脱できるため、歯をしっかり磨くことができる
・口内トラブルが起きにくい
【デメリット】
・自分で長時間マウスピースを装着しなければならな
・ワイヤー矯正と比較すると対応できる症例は限られる
■部分矯正にかかる費用と期間
部分矯正の場合、費用や期間はどうなのでしょうか。
全体の矯正ではない分、費用が安くなったり、期間も短くなるのでしょうか。
それぞれの矯正治療ごとにみていきましょう。
◆表側矯正
費用:60万円〜100万円程度
期間:2年から3年ほど
矯正装置の中で、もっとも費用が安いのは歯の表側につけるワイヤーとブラケットで行う矯正治療です。
装置の材質にもよりますが、ホワイトワイヤーや透明なブラケットを選ぶと少々高額にはなります。その分、歯の色に溶け込んで目立ちません。
歯科医院によっては、ノーマルな矯正装置と同じ金額で選べる場合もあります。
◆裏側矯正
費用:110万円〜180万円程度
期間:3年ほど
周りに気づかれにくく、目立ちづらい裏側矯正は、その分高い技術も必要となり、費用が高い傾向にあります。200万円を越える高額になるケースもあります。
◆マウスピース矯正
費用:20万円〜50万円程度
期間:半年から1年ほど
前歯だけの部分矯正だと、全体の矯正よりも費用を抑えることができます。
どこの範囲の部分矯正をするのかによっても、費用と期間は様々です。
■まとめ
今回は、部分矯正ができる例、できない例、そして部分矯正の方法とそれぞれの特徴をお伝えしました。
ちょっとした歯並びの悪さを治したい…ここだけキレイになったらいいのに…という方も多いはず。
ぜひあきらめずに歯科医院に相談してみてくださいね。
うえの歯科医院では、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も行っておりますので、少しでも歯並びにお悩みのある方はぜひご相談ください!
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座