2022/10/02【かぶせ物が取れた】仮歯が取れたときはどうすべき?応急処置の方法や注意点を解説!
こんにちは!
鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の中西です。
皆さんは、かぶせ物が急に取れて困ったという経験はありますか?
そんなときどうすべきかを今回はご紹介します。
■仮歯が取れて放置するとどうなる?
○新たな治療が必要となることがある
詰め物・かぶせ物が取れたところは、材料や接着剤が残っていることから、汚れがたまりやすくなります。そのためむし歯や歯周病になる可能性が高まります。
また、被せ物の隙間から細菌が侵入し、年月をかけかぶせ物の内側がむし歯になることで詰め物、かぶせ物が取れる場合があります。放置しておけばどんどんむし歯が進行していきます。
○かみ合わせが悪くなる
お口の中は、詰め物・被せ物を入れた状態、入っている前提でかみ合わせ調整されています。そのため、詰め物や被せ物がなくなればかみ合わせは合わなくなってしまいます。
かみ合わせが合っていな場合、あごの痛みや頭痛の原因となったり、かみ合わせが悪化しうまくものを噛めなくなったりする可能性もあります。
■仮歯が取れた時の応急処置は?
仮歯は基本的に食事など日常生活に支障がない程度に、歯科専用の材料できちんと接着してあります。
しかし、治療に合わせて外すことができるように強力には接着してないので、強い衝撃を受けると外れる可能性もあります。
仮歯が急に取れた時、何とか元の位置に戻そうとご自身ではめようとする患者様もいらっしゃいますが、応急処置としては。仮歯はムリに元の位置に戻さないことが大事です。
理由としては、ズレたり斜めの状態ではめると治療中の箇所に当たって傷ついたり、そのまま会話や食事を行うことで、仮歯が変形、破損することがあるからです。
じつは、仮歯が外れただけなら、再度接着できますが、変形してしまうと修復、もしくは再作成の必要性が出てくるため余計に時間や費用がかかってしまうこともあります。
また、はまったと思っても接着剤はもう機能していないため、すぐに外れてしまったり、食事中に誤飲したりするリスクもあります。
さらに、市販の瞬間接着剤でくっつけるのも避けた方がよいでしょう。
市販の瞬間接着剤でしっかり接着できたとしても、治療している部分が接着剤の成分でダメージを受けます。
そして、再度外す際に歯に接着剤がこびりついて、歯を削らなければならない場合もあります。
どうしても接着剤が除去できないと、本来の被せものが入らないため、作り直さなければならない場合もあります。
○吸着剤を使う
仮歯が取れてしまった際は、基本的には元の位置に無理にはめこまないで、そのまま外して保管しておくのがよいとされています。
しかし、前歯の仮歯がはずれたという場合はそのままだと困りますよね。
日常生活では、すきっ歯状態だと人前に出られないなど様々な弊害があると思います。
現在はマスク生活で口元がカバーできますが、会食などではマスクができない場面も、、、
さらにすぐに歯科医院を受診しようにも、休診日にあたってしまうと早急に処置もできません。
そんな緊急事態の場合は、市販の入れ歯安定剤で一時的に固定するという応急処置もあります。
市販の入れ歯安定剤は、程よい粘着力があって、洗い流すことでキレイに除去できるので仮歯を接着することが可能です。
ドラッグストアなどで手軽に購入できるという点でも応急処置には適しています。
仮歯の応急処置の順序としては、
①取れた仮歯をキレイに洗って乾かします。
②仮歯の内側に、入れ歯安定剤をつけて爪楊枝等で平らに広げます。
③鏡を見ながら慎重に前歯に装着します。
④はみ出た安定剤をふき取ってしばらく置いておき、固定させます。
ただこちらの方法はあくまで応急処置なので、歯科医院を必ず受診する必要があることを忘れないでください。
■仮歯が取れたときに別の歯医者にいってもいいの?
仮歯が急に取れてしまった場合、取れてしまった詰め物・被せ物を入れた歯科医院にすぐ行けるようであれば、連絡します。
その際、取れた詰め物や被せ物も持参するようにしましょう。
仮歯など治療途中の被せ物なども割れたり、壊れたりしていても念のため持っていくことをお勧めします。
もしその詰め物や被せ物を入れた歯科医院が遠方だったり、歯科医院を覚えていない場合は他の歯科医院でも構いません。
また、旅行中に取れてしまった場合なども近くの歯科医院に診てもらえるか確認して予約をした方がスムーズです。
■仮歯が取れるのを防ぐためにはどうしたらいいの?
○食べるものに気を付ける
固いものや粘着性の強い食べ物は仮歯が取れる原因となることもあります。
仮歯が入っている個所では噛まない、もしくは仮歯の期間はそのような食事を避けることがおすすめです。
○強くかまない
仮歯の接着は外すことを想定しているため、ある程度外せる程度の強さです。
強くかんだり食いしばると取れやすくなります。
○口腔内を清潔に保つ
詰め物や被せ物をすると、その形により汚れがたまりやすくなるため、むし歯になりやすいことがあります。
むし歯により詰め物・被せ物が取れやすくなってしまうため、口腔内を清潔に保ち、はみがきをきちんとすることも大切です。
■まとめ
今回は仮歯が外れたらどうすべきかについてご紹介いたしました。
仮歯が外れてしまった場合には無理につけようとせず、歯科医院に相談しましょう。
【ブログ監修者】
医療法人VERITAS うえの歯科医院
理事長 上野友也
1993年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了
1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生
2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了
2002年 うえの歯科医院設立
2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立
2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了
2008年 JIADSペリオコース修了
2009年 JIADSエンドコース修了
2010年 JIADS補綴コース修了
2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了
2012年 ニューヨーク大学CDE在籍
• 所 属
国際インプラント学会(ICOI)会員
日本顎咬合学会会員
財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー
OSI会員
JIADS会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
済生会東部病院共同診療医
横浜労災病院共同診療医
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
鶴見大学歯学部歯周病学講座