2021/03/26歯周病って何?検査でどんなことをチェックしているの?
皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院
歯科衛生士の菅原です♪
春ですね!春といえば…卒業!入学!入社!出会い!などイベントが様々ですね!
そのためか、最近「クリーニング希望」で来院される方が多いです。
歯科医院でクリーニングをする場合には、まずお口の検査が必要です。
その検査で歯周病が見つかる方も少なくはありません。
今回は、歯周病について、「どんな病気なのか」「どんな検査をしているのか」、できるだけ簡単に解説します!
◆歯周病とは?なぜ検査するの?
◇歯周病とは
一言でいうと、「歯を支える歯ぐきや骨が壊される病気」です。
イラストのように、健康な状態は、歯が歯ぐきと骨にしっかり支えられています。
歯周病になっていると、歯を支えている歯ぐきと骨が少なく、汚れが付いていますね。
この汚れが主な原因です!
この汚れを「歯垢(プラーク)」といいます。最近では「バイオフィルム」という言葉も使われます。
この歯周病が進行すると、歯は次第にぐらぐらと揺れるようになり、最終的には抜けてしまします。
しかも、痛みを感じずに進行することが多いので、「サイレント・ディジーズ(Silent Disease)」とも表現されます。
◇歯周病か知るためには?
そのために「検査」が必要なんです!
先にもお話しした通り、痛みを感じずに進行することが多いので、検査をしてどのぐらい進行しているのかを確かめます。
歯周病は、30代になると3人に2人はかかっているといわれています。しかも、40代を過ぎると急速に増え、50代を過ぎると
歯を失う本数が増加します。コロナよりも身近な病気なのです。
歯周病を調べるために、うえの歯科医院では主に以下の検査を行います。
①歯と歯ぐきの状態・形のチェック
②プラーク量
③歯周ポケット測定
④歯の揺れ具合・かみ合わせ
※基本的な検査は同じでも、歯科医院によって多少違いがあります。
◆検査で何を見ているの?
◇歯と歯ぐきの状態・形のチェック
では、実際の検査で私たちが何を調べているのかを解説します!
まずは、「歯の本数」「むし歯はあるか」「歯ぐきの色」「歯の形」「歯ぐきの形」などを見ていきます。
より詳しく見るためにレントゲンを撮ったり、現状の記録のために口の中のカラー写真を撮ったりもします。
この見た目の診査(視診)から、今までの治療歴や現状について情報収集しているのです。
◇プラーク量
次に、歯を触って「歯磨きができているところ」と「磨き残しがあるところ」をチェックしています。
このプラークは「生きた菌の塊」です。
このプラークの中にいる「歯周病菌」が歯周病を引き起こし、「むし歯菌」がむし歯をつくっています。
つまり、プラークが付いているところほど歯周病やむし歯になりやすいのです。
また、プラークは数日経つと固まって「歯石」になります。
歯石は、いわば菌のマンションのようなもので、付いている場所は歯周病になりやすいのでチェックしています。
◇歯周ポケット測定
歯周病の進行具合を確認するために「歯周ポケット」の深さを測ります。
何ミリあるかで歯周病の進行具合を確認しているのです。健康な方でも歯周ポケットは2~3ミリあります。歯周病だと4ミリ以上です。
そして、「出血するかどうか」も重要なポイントです!
出血=歯ぐきが腫れている状態=「歯周ポケット内にもプラークが存在し、感染している状態」なのです。
歯周病が進行してくると、歯を支えている骨が溶けます。すると、歯がぐらぐらと揺れます。
この揺れの大きさによって「この歯を残せるかどうか」も確認しています。
そして、歯周病だけでなく「かみ合わせ」によっても歯に負担がかかり、揺れることがあるので、
咬んだときにどこに負担がかかっているかもチェックします。
簡単に説明すると以上です!
実際に菌がどのくらいいるのかを調べる「唾液検査」、
歯周病の菌の中でも進行性を高める菌を調べる「BML検査」、
などの検査も行えます。
また、食事によっても口の中は変化が起こるので、管理栄養士による「栄養指導」「サプリメント外来」も行っています。
【最後に…】
現状の把握、経過、治療過程、そして再感染の確認のために検査は不可欠です。
歯周病は自覚症状が出にくいので、ぜひ定期的に検査を受けてください。
全力でサポートさせていただきます!!