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-0001/11/30フレイル、オーラルフレイルって、ご存知ですか?

皆様、こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院、

歯科医師の岩永です。



今回は、フレイル、オーラルフレイルについてお話していきます。フレイル、オーラルフレイルって何?初めて聞かれる方も多いと思います。

これらは、人の健康状態、お口の健康状態を表した言葉で後で詳しくお話していきますが、健康の為のお口のケア、予防の大切さをお伝えできればと思います。


現在、日本では平均寿命と健康寿命の差が問題となっています。健康寿命とは健康で活動的に暮らせる期間のことで、女性は平均寿命約86歳のうち健康寿命は約73歳、男性は平均寿命約80歳のうち健康寿命は約70歳。これから見ると、女性は13年、男性は10年の乖離があります。言い換えると、女性は健康を害して寝たきり13年、男性は健康を害して寝たきり10年と言い換えられなくもないわけです。こう考えると老後、不安になりますよね。どのくらいまで健康でいられるか、寝たきりの期間をできるだけ短くしたい。ピンピンコロリが一番です。でも、なかなかそうはいかないもの。健康寿命をいかにして伸ばすかが、人生の豊かさを指すといっても過言ではないかもしれません。健康でいられれば何でもできる。健康でいることが、人生にとって最低限の土台となるはずです。


さて、本題に入りますと、フレイルとは、英語のFrailty(虚弱)から作られた日本語です。高齢になり、筋力や活力が衰えた段階、さらに独居、経済的困窮などの社会的問題も含めた概念です。フレイルに陥ると、健康で活動的な状態から要介護状態に移行する可能性が高くなります。先ほどお伝えした、平均寿命と健康寿命の乖離期間、女性は13年、男性は10年の期間に陥るわけです。怖いですね。その前の段階、プレフレイル(前虚弱)の段階からフレイルに陥る危険を予防していくこと、その重要性が、だんだんと社会に広がってきています。このプレフレイルから始める予防システムとして、お口の領域の重要性が指摘されています。お口と、フレイル、プレフレイルって関係があるの?と思われる方がいると思います。そこで、オーラルフレイルという言葉が出てきます。

オーラルフレイルですが、オーラルフレイルを直訳すると口の機能、口腔機能の虚弱ですが、これはお口に関する些細な衰えを放置、または適切な処置が行われないことで、口腔機能の低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下にまでつながる負の連鎖へと繋がるリスクを定義しています。

まとめると、フレイルに陥る前段階、プレフレイルにおいて、オーラルフレイルを改善することで、フレイルに陥らない、フレイルの予防に繋がるということです。

フレイルと、オーラルフレイルの具体的な関連性は?というと、お口の機能(口腔機能)と、フレイルに陥るきっかけとなる認知症や寝たきりになる転倒のリスクを関連付けた報告書があります。この結果から、フレイルとオーラルフレイルの因果関係が見えてきます。


口の機能(口腔機能)は、歯の本数、もしくは入れ歯の使用状況と連動します。歯の本数、入れ歯の使用率と認知症の発症リスク、そして要介護状態になりえる転倒リスクを調査した報告書によると、歯の本数19本以下、もしくは入れ歯未使用者で認知症発症リスクは、歯の本数20本以上の者と比べ、ほぼ2倍。転倒リスクは、2.5倍高くなることが報告されています。お口の環境、口腔機能を保全、改善することが、認知症や、要介護状態、寝たきりにならない、1つの予防になるのです。


フレイルの陥らないようにするために、健康寿命をより長く生きる為に、プレフレイルの段階で食い止める必要がります。その1つの予防策として口の機能(口腔機能)の改善、保全はなくてはならないものになります。美味しいものをいつまでも美味しく食べ続けられる。それもひとつ、健康でいられるメリットですよね。

また、歯が20本以上の者と比べている点も注目に値います。8020運動という言葉を聞いた方も多いと思いますが、80歳で歯20本以上を残そうという運動です。入れ歯で口腔機能改善もよいですが、20本以上の歯を残すことで、より健康でいられます。入れ歯よりも美味しくものが食べられますしね。歯が無くなってからでは遅いのです。歯をなくさない予防、常日頃のお口のケア、定期的な、オーラルケアやメインテナンスが必要なのです。


現在、日本は平均寿命は世界トップクラスです。しかし、健康寿命がそれに追いついていない。健康でいられない期間は世界トップクラスかもしれません健康でいるためにはお口の環境を、口腔機能を当初のまま保全、もしくは改善、回復しないと、健康寿命を短くしてしまいます。先進諸国では、健康のために、常に歯科医院に通う、日常生活の中に歯科医院が溶け込んでいます。歯科医院での定期的なオーラルケア、健康の為のお口の機能(口腔機能)の保全があるにも関わらず、日本ではいまだに定着していないのです。

健康の大切さは周知されています。健康食品、健康の為の運動、健康の為のツール、いろいろと出回っていますが、それでも日本では、歯科医院での健康対策はあまり出てこない。この矛盾に皆さんはどう思われますか?


歯科医院は皆さんの健康の期待に応えるべく、フレイルに陥らない為に、コンビニと同じくらい歯科医院はあります。皆さんの健康のためのツールをうえの歯科医院は提供できます。


口腔機能保全、口腔機能改善、口腔機能回復、オーラルケアは、ぜひ、うえの歯科医院まで。


うえの歯科医院ではお口の健康を支えるようにサポートしています。

気になることがある方はぜひご相談ください。