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2023/03/12歯石取りって痛いの?痛みの原因と除去の重要性を解説。

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


最近、目や皮膚が痒くてたまりません。

今年の花粉は例年の10倍とのことですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

また、3月は年度末で忙しい時期となり、睡眠不足や免疫力低下でお口に違和感を感じる方も少なくありません。

忙しい時だからこそ、お口のケアを徹底し、快適でノンストレスな状態を維持しましょう!


そこで本日お伝えするテーマは“歯石”です。

本当は歯石となる前の歯垢のうちにご自身のブラッシングで除去することが理想です。

なので、硬くなった歯石を除去する時に痛みが伴う場合もあります。


◼️歯石取りで痛みを感じる?


まず、お口の中の健康を保つために歯石除去はとても大切です。

そもそも歯石とは、プラークと呼ばれる歯についた汚れが唾液に含まれるカルシウムによって石のように固くなってできるものです。

歯石は歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科医院で除去をする必要があります。


痛みを伴うイメージのある歯石取りですが、結論からいうと処置自体に痛みを伴うことはありません。

ただし、お口の中の状態によっては、処置中や処置後に痛みを感じることもあります。

歯石取りで痛みを感じる原因として、次のようなことが挙げられます。


◇歯茎が腫れている

歯石についている細菌が原因で、歯茎が炎症を起こすことで歯茎が腫れることを歯周病と言います。

歯周病によって歯茎が腫れていると、歯石除去処置の時に痛みを感じることがあります。

日頃から歯ブラシやフロスで丁寧に歯を磨く、ケアをするなどで、歯茎の腫れを抑えておくことが大切です。


◇歯石の量が多い

歯石はそのままの状態で時間が経つほど量が増えて、より固くなるものです。


量が多くて固い歯石は、それだけ取り除くのが困難になってしまいます。

歯石がやわらかいうちに処置をすると痛みも少ないため、目安として3~4ヵ月に1回のペースで歯石を取るようにしましょう。


◇歯茎が下がっている

加齢や歯周病によって歯茎が下がると、歯周ポケットに歯石が入り込んでしまいます。


歯の根元は神経が集中しているため、治療の痛みにも敏感になってしまうのです。

歯周ポケットの奥深くにある歯石を取る場合には、歯茎に麻酔を打って歯石除去をすることもあります。


◼️歯石を取った後も痛いのはなぜ?


歯石取りをした直後~2、3日は痛みが伴うこともあります。しかし、次第に歯茎が回復するにつれて落ち着いていくことがほとんどです。「出来るだけ早く痛みから解放されたい!」という方は、以下の方法を実践してみてくださいね。


《ご家庭でできるセルフケア方法のご紹介》

◇刺激のある飲食を控える

歯茎が引き締まり落ち着くまでは、冷たいもの・辛いもの・炭酸など刺激の強い飲食物は避けましょう。


◇歯ブラシを柔らかいものに替え、優しくブラッシング

歯茎の炎症がおさまるまでは、腫れた歯茎に刺激を与えないよう優しく歯磨きをするように気を付けてください。歯ブラシを「やわらかめ」のタイプに替えて様子をみましょう。


◇しみる痛み場合は「知覚過敏用」の歯磨き粉を使う

知覚過敏用の歯磨き粉には、歯の表面からの刺激を神経に伝わりにくくする作用があります。使用を続けることで、痛みを軽減することができます。

歯石取りって痛いの?痛みの原因と除去の重要性を解説。

◼️歯石を取るメリットとデメリット

《メリット》

◇むし歯予防や歯周病予防になる。

歯石には歯周病菌などの細菌が多くついているので、これを取り除くことによって、 むし歯や歯周病を防ぐことができます。


◇口臭が改善される

歯石を放置しておくと、歯石に付着している細菌から硫化水素やメチルメルカプタンといった口臭の原因になるガスが放出されます。

また歯石に付着した細菌から歯茎が腫れ、膿が出ることにより臭いが発生することもあります。

歯石を取ることで、これらの口臭トラブルも改善されるでしょう。


◇歯茎からの出血が治まる

歯茎が腫れていることから、歯磨きのたびに出血している方もいらっしゃるかもしれません。

歯石が取り除かれることで歯茎の腫れが収まり、歯茎からの出血も抑えられるでしょう。


《歯石取りのデメリット》

◇処置後に痛みがある

先ほどもご説明したとおり、処置後に痛みを感じることもありますが、その痛みは一時的です。


歯石取りのクリーニングは3ヵ月に1回が理想的です。

毎日の歯磨きだけではなく定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、お口の中の健康を守ることができます。


◼️まとめ

本日の内容を端的にまとめます。


・基本的に歯石取りで痛みを伴うことはない

・お口の中の状態によっては、歯石取りで痛みを感じることがある

・処置前のケアや処置後の対処法で、痛みを抑えることができる

・歯石取りのメリットとしては、むし歯や歯周病の予防、口臭の改善ができる

・デメリットとして処置後に痛む可能性もあるが、一時的なものである


歯石の量や歯茎の状態によって痛みは人それぞれですが、長く健康的な歯でいるために歯石除去処置はとても大切です。

また、歯石除去後になかなか痛みが引かなくて困っている方や、歯石取りをしたいけど痛いのではないかと不安な方は、歯科医院にご相談されることを推奨します。


うえの歯科医院では、口腔内から身体の健康を守るための「予防歯科」に重点を置いて治療に取り組んでいます。

歯石取りをはじめ、お口や歯のことで不安や気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。