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2022/02/17コーヌスクローネ義歯は寝るとき外すべき?

こんにちは!横浜市鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん。

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科助手・管理栄養士の河村です。


コーヌスクローネの入れ歯をご存じという方は、入れ歯について詳しい知識をお持ちである、どの入れ歯にしようか悩んでいる、精密な入れ歯を作りたい、というご希望をお持ちの方かと思います。


今回は、

#コーヌスクローネの入れ歯は寝ている時外すべきなのか?

についてお話ししていきます。


 保険の入れ歯の場合、寝る前に洗浄して水に入れて保管することが一般的なため、寝ている間は入れ歯を入れることはありません。


では、コーヌスクローネ義歯も保険の入れ歯と同様に外して寝た方がよいのでしょうか…?

 


そもそもコーヌスクローネ義歯とは?

まず、コーヌスクローネ義歯について簡単に説明していきます。

 

コーヌスクローネ義歯とは、ドイツで開発された精密部分入れ歯である「テレコープシステム」の1つです。将来、入院したり寝たきりになったりしても歯の管理ができるということで海外では高い評価を得ています。


「テレコープシステム」の入れ歯は通常の部分入れ歯のような金属のバネを必要と通常の部分入れ歯のような金属のバネを使用しないため、入れ歯を入れているということが分かりにくいという特徴があります。

また、しっかりと固定されるため、入れ歯が外れる、揺れる、落ち着かないということがありません。


コーヌスクローネ義歯は寝るとき外すべき?

テレコープシステムの種類は

・リーゲルテレスコープ

・レジリエンツテレスコープ

・コーヌステレスコープ

3つがあります。どのようなお口の状態なのかを検査してから、3種類のテレスコープを使い分けていきます。

 

コーヌステレコープ(コーヌスクローネ義歯)は、ほとんどのお口の状態で使用することができます。自分の歯とインプラントが混在していても入れることができる唯一の方法であり、今までの治療が無駄になることがありません。

 

ただし、原則として生きている歯には使えますが、神経処置*をした歯には使えません。

*神経処置…いわゆる「神経をとる」と言われる根管治療のこと。むし歯や外傷によって歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管を含む組織が感染したり壊死してしまったりしたときに、歯髄を取り除く処置を行う。

 

コーヌスクローネ義歯は入れ歯を支える歯にくさびの効果を利用して入れ歯をフィットさせるのが特徴です。例えるなら茶筒と同じ原理で固定します。

 


寝る時は外すべき?

さて、今回の本題である「コーヌスクローネ義歯は寝るとき外した方がよいのか?」についてです。


◇装着したまま寝てもよい

保険の入れ歯の場合、気持ち悪くて外してしまう方が多いとかと思いますが、コーヌスクローネ義歯はフィットしているため自分の歯と同じように違和感なく過ごすことができます。

そのため、寝る前に清潔な状態にしていれば装着したまま寝ることができます。

 

入れ歯を入れたまま寝ることのメリット

「寝ている間に入れ歯を外さなくてよい」というのもメリットですが、それに加えて寝ている間に入れ歯を入れることのメリットがあるのでご紹介します。

 

◇残っている歯を守る

人は寝ている時も「噛む」という行為を行なっています。そのためとくに部分入れ歯の場合はこれを外してしまうと残っている歯に負担をかけてしまうことがあります。

したがって、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症の方もコーヌスクローネ義歯を装着して寝ればマウスピースをつける必要がありません。

ご自身の歯、顎を守るためにも装着して寝ることをお勧めします。

 


コーヌスクローネ義歯を外さない場合に注意すること

◇定期的に取り外して手入れをする

寝ている時に外さなくてもよい分、手入れをすることを忘れないようにしましょう。

入れ歯は人口の歯のため、むし歯になりません。しかし、きれいに見えても細菌が付着していますし、汚れたままにしておくと口臭のもととなり黒ずんできたりしますので長持ちさせるためにも正しい手入れが大切です。

食後に取り外し、入れ歯とご自身の歯をブラッシングしましょう。

また、保険の入れ歯と同様に入れ歯洗浄剤が使用できますが、銀イオンコートという特殊な抗菌コーティング(ピカッシュと呼ばれる)をすると3か月間水洗いとブラシだけできれいな状態を保つことができます(当院では銀イオンコートは行っていません)

 

◇入れ歯を誤飲しないように注意する

小さい部分入れ歯の場合、寝ている間に誤って飲み込まないように気をつけましょう。

 

◇担当の医師に確認する

どうしても心配な方は担当の歯科医師に入れ歯を外さなくてもよいのか確認してみましょう。

 

まとめ

今回は「コーヌスクローネ義歯は寝るときに外すべきなのか?」についてお話しました。

保険の入れ歯と異なり、コーヌスクローネ義歯は寝るときに外さなくてよいというメリットだけでなく、ご自身の歯を守るためにも入れ歯を入れたまま寝ることが推奨されています。

入れ歯を装着したまま寝ることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、今回ご紹介したようにメリットもありますのでぜひチャレンジしてみてください。また、歯科医院での定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう!

うえの歯科医院では入れ歯についての相談、メンテナンスを行っています。

もし気になる方はぜひご相談ください。