2021/03/11親知らずトラブル解決!?〜抜歯編〜
こんにちは!鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の中西です。
今回は『親知らず』シリーズ第二弾です!
多くの人が抱える親知らずのトラブル、対処法として抜歯という選択肢もよく耳にしますよね。親知らずをぬくと顔がパンパンに腫れる。痛みが強い。歯茎を切って取り出した。などのイメージから、抜歯に踏み出せない。抜歯を控えているけどとても不安。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな不安を払拭できるように、親知らず抜歯に関する注意事項や抜歯後の過ごし方についてお伝えしていきます!
■親知らず抜歯にもいろいろなパターンがある!?
親知らずを抜きたい!親知らずが痛むからもしかしたら抜かないといけないかも…
そんな時、まずは歯科医院を受診するかと思います。ここでおすすめなのが、「口腔外科」を診療科目で取り扱っている歯科医院を受診することです。なぜならば、親知らずにもさまざまな生え方があり、歯の神経と接している場合もあるからです。
一般の歯科でも親知らずを抜くことは可能ですが、下の親知らずの近くには大きな歯の神経が通っています。抜歯の際に傷つけてしまうと後々後遺症が出てくる可能性もありますので、
「親知らずの抜歯」を専門的に見てくれる、CTなどの設備が整っている口腔外科を受診することがおすすめです。
また、下の親知らずが半分埋まって横に生えている状態や、歯の神経を傷つけてしまう可能性がある場合、大学病院の口腔外科へ紹介状をもらい、大学病院で抜歯するケースもあります。
親知らずの状況に合わせて、適切な抜歯方法を選択することが重要です。
■抜歯後に注意することって?
①しっかり止血する。(激しくうがいをしない)
抜歯後は30分ほどガーゼを噛んで止血をします。その後も傷口はデリケートな状態なので、刺激を与えると再び出血してしまうこともあります。血の味がするからといって、頻繁にうがいをしてしまうと、カサブタが剥がれて出血の原因となったり、治りを遅くする原因になったりします。
また、歯を抜いた所は傷口になっているため、舌や指で触ってしまうと、バイ菌が入り感染をおこす原因となってしまいます。
ガーゼを噛んだ後も、血の味が気になる場合は家にある清潔なティッシュやガーゼをたたんで噛み、なるべく傷口にさわらないようにして下さい。
とくに抜歯後3.4日は感染をおこしやすいので注意が必要です。
歯茎がしっかり治るのには約1ヶ月かかります。気になるとは思いますが、傷口を気にしすぎないことがポイントです。
②抗生物質を飲み切る
歯を抜いた時、うえの歯科医院では痛み止めの薬と感染予防の抗生物質を処方しています。痛み止めは痛みがあったとき、麻酔が切れる前などに服用してもらえれば問題ありません。しかし、痛みがなくても、抗生物質は処方された分、全て飲みきるようにして下さい。
痛みがないからといって、途中で抗生物質を飲むのを止めてしまう人も中にはいらっしゃいますが、実は抗生物質をこういった中途半端な使い方で服用することは、リスクを伴います。
なぜならば、抗生物質を途中で飲まなくなることで、耐性菌ができやすためです。
中途半端な濃度、中途半端な期間で抗生物質を使用すると、
細菌は死なない程度の抗菌力によって、耐性を獲得してしまいます。
しっかりと適切な濃度、適切な期間で抗生物質を使用することで、抗菌力が効果的に発揮されるため、細菌は生き残ることができずに死滅します。
薬のアレルギーがある方や、現在別の薬を飲んでいる方は、事前に相談する、お薬手帳を持参するなどしましょう。
③激しい運動は控える
激しく運動することによって血液の循環が良くなり、血が止まりにくくなる、また再度出血してくる可能性があるため、抜歯後に汗をかくような激しいスポーツは控えるようにしてください。2~3日して完全に出血が止まれば、運動しても問題ありません。
④アルコールは控える
親知らずの抜歯後は、痛み止めや抗生物質が処方されます。お薬とアルコールを一緒に摂取することで、個人差はありますが湿疹が出たり、体に異常な反応が出るリスクがあります。
またお酒を飲むと体温が上昇し、血流が良くなるので運動同様、出血の原因にもなります。
出血が完全にとまってからお酒を飲むようにしましょう。
⑤お風呂はシャワー程度に
温まると体温が上昇し、血の巡りが良くなり出血の原因となります。
2~3日は長風呂は避け、シャワー程度にすることがおすすめです。
抜歯後2〜3日は、抗生物質をしっかり服用し安静にすることが、早期回復のポイントです。
■抜歯後のトラブル対処法
① 出血が止まらない
口の中の出血は唾液で薄まり、実際の出血以上の血液がどんどん出てくるように感じてしまいます。少量であればそのままでも心配ありませんが、清潔なガーゼ、ティッシュなどを
10~20分程度噛むようにしましょう。口の中が血液でいっぱいになってしまうほどの出血が長時間続く場合は、歯科医院に連絡し、状態を確認してもらいましょう。
② 腫れる
親知らずは抜歯後全く腫れないこともあれば、しばらくの間腫れたりすることもあります。個人差はありますが、だいたい1~2週間程度で少しづつ引いていきます。
③ 口が開かない
歯茎や頬の粘膜部分が腫れることがあり、腫れがあごの関節の動きを妨げたりすることがあります。安静にしていれば個人差はありますが、だいたい1~2週間程度で少しづつ腫れが引いて次第に開くようになります。
④ 縫合した糸が取れる
抜いた後に傷口を縫合した場合は、通常1週間ほど経ってから抜糸します。
しかし、それまでに縫った歯茎の部分が腫れて糸が取れてしまうこともあります。様子を見ることがほとんどなので、気にしすぎず口腔内を清潔に保ちましょう。
⑤ ドライソケット
抜歯した後、歯があった部分の内部の骨が、かさぶたの役割をする血の固まりで十分に覆われない状態のことです。激痛を伴うことが多く、特に下の親知らずの抜歯後、2~4%程度の人に起こるといわれています。
塗り薬で患部を保護したり、再び内部を刺激したりして治療していきますが2~4週間程度かかることがあります。
頻繁にうがいをしたり、抜歯後の穴の内部を洗い流したくもなりますが、
口腔内は唾液で守られたり治癒していくこともあるので、逆効果になる場合もあるので要注意です。
処方された抗生物質は飲み切ることで効果を発揮するので、痛みが落ち着いてもしっかり飲みきるようにしましょう。
いかがだったでしょうか?
親知らず抜歯に関する注意事項、正しい知識を身につけて、万全の状態で、抜歯に臨みましょう!
また、抜歯後の食事についても、うえの歯科医院では管理栄養士がサポートすることが可能です。ぜひお気軽にお声掛けください!