女性の口腔健康状態は、生涯のさまざまなステージに応じて変化します。たとえば、思春期、更年期などの身体の成長、
老化に伴う変化の時期や月経、妊娠期間などは身体だけでなく、口の中の状態も変化するのです。
それは、女性ホルモンの分泌量の変化が口腔内の血液循環やプラーク中の細菌などを敏感に反応させるからです。
特に、妊娠期間は赤ちゃんへの影響も考えて、診査、診断と予防指導をぜひ受けてください。
妊婦さんの歯周病と治療
妊娠中の口腔内疾患は全身に悪影響を及ぼすため、日頃からの歯周病の予防・治療は非常に重要なことなのです。逆に普段から口腔内のケアがきちんと行なわれていれば、疾患の多くは予防・軽減することができます。
生まれてくる赤ちゃんの健康を考えるなら、妊娠中は今まで以上に口腔内のケアが重要になります。歯科医院で定期的に検診を受けることで歯周病や虫歯も早期に発見できますし、正しい歯磨き指導やセルフケア方法のアドバイスを受けることができます。
当院では、 妊婦さんの歯周病チェックを積極的に行なっております。現在妊娠中の方、出産予定がある方はぜひ検診にお越しください。
歯周病になると早産になりやすい?
歯周病が原因で歯列の6割以上の歯周組織が壊れてしまうと、赤ちゃんが十分成長していないにもかかわらず、出産にいたってしまう「早期出生低体重児」になる可能性が非常に高くなるといわれています。
また、早産による低体重児が生まれる危険率はなんと通常の約6倍、初産であれば通常の約7倍にもなるのです。
早産になる原因は喫煙や飲酒によっても高くなるといわれていますが、 その中でも歯周病が圧倒的に高いことはあまり知られていないのが現状です・・・。